伊藤健太郎主演「惡の華」監督×原作者対談「ブルマの良さを伝えない事には…」

映画・舞台 公開日:2019/06/28 7
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累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを原作とした、映画「惡の華」が9月27日(金)より全国公開。




鬱屈とした青春と、行き場のない衝動を描き、思春期の暗黒面をえぐり出した同作で主役・春日高男を務めるのは、今最も勢いに乗る若手俳優の伊藤健太郎。春日の中に自分と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村役には、「ViVi」の専属モデルを卒業後、女優として大躍進を続ける玉城ティナ。春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役には、雑誌「ニコラ」で注目を浴びた16歳の次世代モデル、秋田汐梨が数百人以上のオーディションを経て大抜擢された。そして、今回初の映像化となる高校時代、お互い文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役に、モデル、女優と大活躍中の飯豊まりえが扮するなど、最旬キャストの共演も見逃せない。


原作「惡の華」は、別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、「このマンガがすごい!2011」にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされ、コミック連載中にはテレビアニメ化・2016年に舞台化もされている。そして今回、原作者の逆指名によりメガホンをとったのは井口昇監督。瑞々しいタッチで青春を描き続ける岡田麿里脚本との化学反応が見事に生まれ、思春期の今、苛まれているすべての少年少女と、かつて思春期に苛まれたすべての大人たちに捧げる映画が誕生。


本日、井口昇監督の生誕50周年(6月28日生まれ)を祝し、井口監督と原作者・押見修造氏の対談インタビューが一部公開となった(なお、この対談の詳細は映画公式サイトにて掲載)。


井口監督は、「『惡の華』ほど酸素のように体に染み渡って理解できて感動した作品は初めてだったんです」と話す。講談社の編集担当にお願いして押見を紹介してもらったのは今から6~7年前。その時押見は既に井口監督作品を観ていたそうで、「19歳の時VHSで『クルシメさん』を拝見して、自分が抱えている苦しさやつらさが表現されている作品があることに驚きましたし、凄く救われたんです。僕が漫画家になれたのは井口監督のおかげだと、勝手に恩を感じています」と語り、正に相思相愛な2人。


伊藤健太郎演じる主人公・春日については、「自分を投影しているキャラクターなので、おこがましいんですけど、途中から自分に見えてきちゃいました。可愛いやら、憎たらしいやらで」と押見。


井口監督がこだわったのはブルマの描写。秋田汐梨さん演じるクラスのマドンナ・佐伯奈々子がハードルを飛ぶシーンだが、「この映画が海外の映画祭で上映された時に、まずは海外の人にブルマの良さを伝えない事には、春日がブルマを盗む心理が分からないから、映画に入っていけないんじゃないかと思ったんです」と井口監督は語る。それに対し押見は、「あれがあるとないとでは大違いです。あの当時の自分を叱ってやりたい気分です。盗む前に佐伯さんのブルマ姿をもっとちゃんと描いておくべきだったと気づかされました。ありがとうございます」と太鼓判。


2人がこの「惡の華」という作品に詰め込んだのは、若い人たちに向けて、これから先も続く人生へのエール。「思春期って、一般や平均の概念から外れている人って、すぐに“おかしい”“変”と言われて、差別の対象になりやすいじゃないですか。学校がつらい人や、生きていて居心地の悪さを感じる人たちに見てもらいたいです」と井口監督。


押見は、「まさに、僕もその想いを漫画に詰め込んだつもりだったので、その思いを汲んで頂いたと感じました。原作を好きという方も感動してくれるんじゃないかなと思います。できることなら自分が中高生の頃に、この映画を見たかった。見ていたらマンガを描かずに済んでいたと思います。原作者として、こんなにも嬉しい映画化は無いです」と、同作に熱いラブコールを寄せた。


監督と原作者がこれ以上無い程に共鳴し合っている映画「惡の華」公開を楽しみに待っていよう。


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