―同作は、最愛の人を失ってしまうつらい部分も描かれていますが。
伊藤:絶対耐えられない。別れがすごく嫌いなんです。作品が終わるのも結構苦手です。でもこの仕事って毎回毎回そうなので、それがすごく嫌です。切ない職業で、毎日家族みたいに一緒にいるのに、突然会えなくなる。だからこそ、違う現場で会ったとき嬉しかったりもするんですけど。
松本:想像が追い付かないですね。どうするんだろう…引きこもるかもしれないですね。
伊藤:引きこもるよね。
―キャラクターそれぞれ、心の葛藤が繊細に描かれていますが、ご自身で最近葛藤したエピソードはありますか?
伊藤:一目ぼれしたサボテンがあって、それを買うか買わないかをちょっとまだ迷っています。めっちゃデカいんです。
―どれくらいの大きさなんですか?
伊藤:(地面から約1m上に手をかざして)これくらいです。
―観葉植物ブームなんですか?
伊藤:じゃないんですよ。だから観葉植物が家に一個あったら、部屋がちょっと変わるのかなって考えています。もう2週間くらい葛藤しています(笑)。
松本:買ったらいいんじゃないんですかね(笑)。
―松本さんはいかがですか?
松本:サボテン以上のものがでてこない…(笑)。
―松本さんは、今後公開の主演作が何本か控えていますが、主演としてのプレッシャーなどは?
松本:現場がよかったのか、主役だからといってプレッシャーというのは感じずに、自由にやらせていただけたかなと思います。その都度、相談させてもらえる環境があったので、本当に良い出会いに恵まれているんだと思います。
―モスクワや韓国、沖縄などの映画祭にも参加されていましたよね。
松本:映画祭は、その国ごとに色が違っていて、映画の観方が自由でした。(モスクワは)観ている途中に携帯を開く人がいて、日本だったら“わっ!”って思うけど、なぜかそこで見ると、みんなこんなもんなんだなと思って。観方なんて自由でいいのかなって、いろいろ刺激になりました。
―作品名にちなんで、最近“ノリノリ”な出来事はありましたか?
松本:すごくお笑いが好きで、お笑いライブを観に行ってきたことです。ルミネや、大阪まで観に行ったりします。
―ハマっている芸人さんはいらっしゃいますか?
松本:ジャルジャルさんが大好きで、単独ライブも観に行ってきました。(地元)大阪に友達がいて、一緒に観に行ったり、一人で観に行ったりもするんですけど、それが唯一すごくテンションが上がります。
伊藤:僕は「キンキーブーツ」の舞台を観に行ったんですけど、あの時はノリノリでした。全編、ディズニーランドみたいな感じだったので、観終わった後、お客さんの誰より先に立ち上がって拍手しました。
―では、いよいよ夏到来ですが、理想の夏デートは?
伊藤:それはもう、車で好きな人と海に行って、車中でこち亀のテーマ曲を流す(笑)。
―劇中のデートシーンですね(笑)。サーフィンはされるんですか?
伊藤:最近全然していないです。なかなかやれていないですけど、ロングボードをちょこちょこと。
―最後に作品の魅力をお願いします。
松本:最愛の人を失ってしまうという、テーマはつらいものなんですけど、それをすごく爽やかに描いた、大きなラブストーリーだと思っています。自分に自信が持てない人の背中を押してくれるような素敵な作品になっているので、ぜひいろんな方に観ていただきたいです。