池松壮亮「これは天才が現れた」サンダンス映画祭グランプリ監督を絶賛

映画・舞台 公開日:2019/06/16 7
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2017年、第33回サンダンス映画祭(ショートフィルム部門)にて、監督・長久允が日本映画初のグランプリを獲得、本年度のサンダンス映画祭からの招待を受け、ワールドプレミア上映をした結果、日本映画初となる審査員特別賞オリジナリティ賞を受賞。さらに2月に開催された第69回ベルリン国際映画祭にて、ジェネレーション14plus部門のオープニング作品として選出され、準グランプリにあたるスペシャル・メンション賞を日本映画で初めて受賞する快挙を果たした映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」がついに6月14日より全国公開となった。




公開を記念し舞台挨拶イベントが15日都内で開催された。この度初のお披露目となるバンド“リトルゾンビーズ”の4人、主人公ヒカリ役の二宮慶多、タケムラ役の奥村門土、イシ役の水野哲志、イクコ役の中島セナ、バンド“リトルゾンビーズ”のマネージャーを務める望月役の池松壮亮、ヒカリの叔母役の工藤夕貴、監督の長久允が登壇した。


会場から温かい拍手が迎えられ登壇した長久監督は、まず初めに「僕の初長編作品で、もしかしたら好き嫌い分かれるかもしれないですが、ぜひ感想をいただけると嬉しいです」と感謝の気持ちを述べた。続いて、同作に出演が決まってから本日に至るまでの思い出を聞かれると、主人公ヒカリ役の二宮は「1年半前から撮影をしていたが2月のベルリン国際映画祭に行った際に海外のお客様の反響もすごくあることを感じ、4月のブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭では最優秀男優賞という名誉ある賞をもらえたので、すごく嬉しいです」と語った。続くヒカリの叔母役の工藤は「私の役も『高見理恵』という役名だったということに撮影が終わってから気が付いて、それが『台風クラブ』で私が演じた役名と同じだったんですよね。少し気付くのが遅かったのですが、そういうこだわりもめちゃくちゃ嬉しいです」と語り、バンド“リトルゾンビーズ”のマネージャー役を務める望月役の池松は、「4人と一緒に演じることが出来たのも楽しかったですし、これだけ才能ある監督やスタッフの方と一緒にお仕事が出来て幸せでした」と誇らしげに語った。


同作がアメリカのサンダンス映画祭や世界三大映画祭であるベルリン国際映画祭など、海外で高く評価されたことに関して長久監督は「サンダンス映画祭では、アメリカの今までの映画とは違いこの映画が悲劇でもありブラックコメディだと捉えてもらえて、エンターテインメントとしてゲラゲラ笑ってもらえるような新しい文脈で楽しんでもらえて、新鮮でした」と誇らしげな表情で語った。続いてMCより同作が海外で評価を受けていることについて聞かれると、池松は「僕は前作の短編作品である『そうして私たちはプールに金魚を、』を観ていて、ぶったまげたんですよね。あくまで主観なのですが、これは天才が現れたと思いました。全然予定は知らなかったのですが、長久監督の長編作品が次あればぜひやりたいなと思っていた1年後にこの作品を撮影していました。長久組の撮影はとても自由でしたし、型にはまっていないというか純度100%であり才気溢れる現場で、すごく楽しかったです」と語り、工藤は撮影時の思い出に関して「撮影時にiPhoneでの撮影もしていたので、個人のiPhoneなのか撮影用のiPhoneなのかも分からず、いつ撮られているのかも分からない状況でそういった緊張感はありながらも楽しい撮影現場でした」と語った。


次に、MCよりリトルゾンビーズ4人に〇×で答える質問のコーナーが始まり、16日が父の日であることにちなみ、“4人がそれぞれ自分の演じたキャラの父親は嫌いか”と聞かれると全員が〇を上げ、二宮はヒカリの父親に対して「お母さんと別に彼女がいるのは困りますね」と語り、それに対して長久監督は「正しすぎてなにも言えないですね。みんなごめんね!(笑)」と冗談を交えつつ語った。MCより、そんな長久監督が父親だったらありかなしか“という質問に対しては、全員が〇を上げ、会場は温かい笑いが起こった。続いて、MCより“これからも俳優一筋でやっていくつもりか”という質問に対しては、水野が〇を上げ、水野以外の二宮・中島・奥村は×を上げるという意外な結果となった。水野は〇を上げた理由について聞かれると「逆になんでみんなが×なのかが気になります」と困惑した表情で語り、奥村は「僕は似顔絵師なので、俳優にも興味があるがまず似顔絵を極めていきたい」と語り、続く二宮が「僕はプライベートでギターも弾くので、将来音楽の道にも進んでみたいと思っています」と語ると、長久監督は「二宮くんは本当は劇中のヒカリより全然歌が上手いんです。役作りとしてなるべく歌の練習をしないでもらっていました」と二宮の音楽の才能について触れ、中島は「私はモデルの仕事を始めたばかりなので、まずはモデルの仕事をやりつつこれから考えていきたいと思っています」と4人はそれぞれ自身の今後の方向性について語った。


若い頃から俳優を続けている工藤と池松から、これから未来へはばたくリトルゾンビーズ4人へのアドバイスを聞かれると、工藤は「私も俳優一本でやっているタイプではないので、みんなの考えは正しいと思います。内職を持った状態で俳優はちゃんと好きな気持ちでやるのがいいと思います。俳優という仕事も食うのが大変なので…」と語り、続けて池松は「違法薬物に気を付けてもらって…」と冗談まじりで語ると会場には笑いが起こった。最後に長久監督が観客へのメッセージを聞かれると「今日は本当にありがとうございます。この映画は音楽の映画でもあり、音楽のクオリティも上げて作っています。サウンドトラックも作ったのでバンドの音楽としても楽しんでもらえればと思います。この映画をゾンビ映画だと思って来てしまった人がもしいたらすみません!皆さんどうぞこの映画を楽しんでもらえたらと思います」と感無量の面持ちで熱く語り、イベントを締めくくった。


脚本・監督:長久 允

出演 二宮慶多 水野哲志 奥村門土 中島セナ

佐々木蔵之介 工藤夕貴 池松壮亮 


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