高良健吾&多部未華子、レジェンド監督20年ぶりの劇映画で“ふんどし”に注目

映画・舞台 公開日:2019/04/14 7
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50年以上に渡り日本映画の娯楽ジャンルを支えてきたレジェンド・中島貞夫監督による約20年ぶりの長編時代劇映画『多十郎殉愛記』(配給:東映/よしもとクリエイティブ・エージェンシー)が、4月12日に公開となった。根無し草のように生きながらも、ひとたび剣を握れば凄まじい強さと色気を放出する多十郎を演じるのは高良健吾。ワケありの小料理屋女将おとよを多部未華子が演じる。



映画好きとして知られる高良。1970年代の東映実録路線を牽引した主要監督として知られる中島監督との初タッグへの喜びはひとしお。しかも中島監督約20年ぶりの劇映画監督作である。主演としての起用に高良は「中島監督の作品は観ていましたし、東映の太秦という撮影所でずっとやられていた監督と一緒に時代劇ができるということで、本当にラッキーだと思います」と喜びを噛みしめる。多部も「中島監督の復活にふさわしい作品を作ろうと、皆さんが意気込んでいる作品に携わることができて光栄でした」と学びの姿勢で現場に挑んだ。

御年84才の中島監督。しかし『893 愚連隊』『日本暗殺秘録』『実録外伝 大阪電撃作戦』『沖縄やくざ戦争』などで見せたアナーキーな才気は錆びていない。高良は「中島監督の映画は現代の作品より数倍とがっている。中島監督の作品では、今まで繰り広げられてきたことがいきなり壊れる、みたいなイメージがある」と分析。多部は「私は緊張していたのですが、監督は初めから最後までフラットで自然体な方でした。監督がお話をされている時が、とても可愛いくて愛おしいと言いますか(笑)」と愛着を語り、「おとよの細かい所作ということよりも、女性は強い、女性は母性愛が強いということを最初にお会いした時におっしゃっていました」と演出面でのブレなさを強調する。

本作で中島監督がこだわったのは、高良が着用する“ふんどし”だ。高良は「色と長さを決めるのにすごく時間がかかり、見えているときの長さにこだわられていました。腰を落として、足を開いてちゃんと構えると、ちょうどいい具合で見える長さになっています」と明かし、多部も「私も撮影当時に『ふんどしに関してはとても時間をかけた』と聞いていました」とうなずく。高良は殺陣のシーンでもあえてふんどしを見せており、「ふんどしが見えるのは殺陣が下手な証拠と言われた時代もあったようですが、あのふんどしが多十郎のキャラクターを作ってくれた」と重要なアイテムとして見どころに挙げる。

高良が挑むその殺陣も、いわゆる時代劇のそれとは一味違う。高良は「予告編を見て、ラスト30分で斬りまくる映画だと思っている方が多いと思いますが、そうではなくてこの一太刀一太刀には意味があって、今までの殺陣とは違うものが見られるはず」とアピールする。多部は時代劇の魅力に開眼したようで「時代劇を観る機会が少なく、私も父親が観ていたのを横で観ていたことくらいしかありません。だからこそ今回の作品を通して、より新鮮に、こういった世界観があると新しく知ることができました。観客の皆さんにも新鮮な気持ちで映画館に足を運んでもらえるはず」と確信している。


<作品概要>

『多十郎殉愛記』

4月12日(金) 全国ロードショー

配給:東映/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

 監督:中島貞夫

脚本:中島貞夫 谷 慶子

監督補佐:熊切和嘉

製作:「多十郎殉愛記」製作委員会

制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー

制作プロダクション:ザフール

制作協力:東映京都撮影所

配給:東映/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

公式サイト:http://tajurou.official-movie.com/

©「多十郎殉愛記」製作委員会



文:石井 隼人

※本記事は掲載時点の情報です。

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