高良健吾、最新主演作は2カ月間京都でみっちり殺陣稽古「泥臭さ観て」

映画・舞台 公開日:2019/03/25 7
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「木枯らし紋次郎」「まむしの兄弟」「極道の妻たち」など、50年以上に渡り数々の娯楽大作を世に送り出してきた日本映画界のレジェンド・中島貞夫監督。20年ぶりの長編時代劇「多十郎殉愛記」が高良健吾主演で、4月12日(金)より全国公開される。


本日都内で、平成最後のチャンバラ時代劇完成を記念して、記者会見が行われた。レッドカーペットならぬ桜をイメージした“桜カーペット”から、桜が生けられたステージ上へ主演の高良健吾をはじめ、共演の多部未華子木村了永瀬正敏寺島進、そして中島監督が優美な和装で登壇した。


主演の高良は、集まった報道陣を前に「久しぶりの光景です。これだけ『多十郎殉愛記』が注目され、期待していただけていることにうれしく思います」と感謝を述べ「30代最初の主演現場で、中島貞夫監督の現場に出れたことはとても幸せなことだと思っています。この作品の殺陣は人を殺めるためのものではありません。速くて綺麗ではないかもしれないですけれど、とても泥臭くて体と体がぶつかり合うような殺陣になっていると思います。早くみなさんに観ていただきたいです」と自信をのぞかせた。




共演の多部は、「こんなに注目していただいている作品に、紅一点で登壇させていただいていることに幸せを噛み締めています。すごく愛溢れる現場に携われたことをうれしく思いますし、毎日感動しながら現場にいたことを改めて振り返って、本当にこの作品に参加できて幸せだったなと感じています」と感無量の様子。


寺島は昨年、同作に出演が決定する前に、京都の東映撮影所で同作の台本を目にしたそうで「溝口蔵人(寺島の役名)のキャスト名がまだ書いてなかったんですね。中島監督が撮影所にいらっしゃるということで、“ぜひ、やらせてください”と直談判しに行きました。中島監督は“この役は松方弘樹さんにやってもらいたいんだよね”と言われました。そうゆう想いも込めて、尊敬する松方さんに追悼の意を込めて演じました」と秘話を明かした。


また、「京都撮影所の伝統である“チャンバラ”を後世に伝えたい」という熱い想いで今回20年ぶりにメガホンを取った中島監督は、本格的な殺陣初挑戦となる高良について「殺陣の勉強をクランクインする前にやってくれた。延べにすると2カ月くらい東映京都の撮影所に通って、基本から徹底的に。あるとき斬られ役の現場にも入ってきて、“斬られる方も勉強したい”と言うんですね。それは非常に良いこと。タイミングを合わせるのが難しいのは実は斬られる側なんですね。斬られる方を勉強したいと、現場に入ってくれた時に“分かっとるなこいつ”と思った。そこからぐんぐん彼の殺陣の力が伸びたと思います」と太鼓判。CGを使わず、長回しで役者の動きにフォーカスする難易度の高い巨匠の撮影現場に見事応えた様子。


そんな中島監督についてキャスト陣は「80歳を過ぎていらっしゃいますけど、夜中12時過ぎてまで元気で。映画を愛しているんだなと。集中力がすごい。時代が変わってもCGとか使わずに、心と心、体と体をぶつけ合った真剣勝負の、昭和の時代のチャンバラをやり続けてもらいたいなと思います」(寺島)「この作品が中島監督の最後という話を聞いて参加していたんですけど、現場にいればいるほど、これは最後じゃないなと思いました。それぐらい映画が自分(中島監督)の命を輝かせるものなんだなと思って、すごい感動していました」(高良)と、中島監督の84歳にしても、尽きることない映画愛に一同感服していた。



出演:高良健吾 多部未華子 木村了 永瀬正敏(特別出演)/寺島進

監督:中島貞夫/脚本:中島貞夫 谷慶子

©「多十郎殉愛記」製作委員会

配給:東映/よしもとクリエイティブ・エージェンシー