ある日突然死んだ男が猫の姿で家族の元に戻ってくるという、ファンタジーな世界観と温かいストーリーで人気を博したマンガ「トラさん」(板羽 皆/集英社マーガレットコミックス刊)が、「トラさん~僕が猫になったワケ~」として実写映画化、2月15日(金)より全国ロードショー。
主人公のいい加減で能天気な売れないマンガ家・高畑寿々男(たかはた・すずお)を演じるのは、同作が映画初出演にして、映画初主演となるKis-My-Ft2の北山宏光。トラ猫のトラさんという“二役”を担い、スクリーンデビューを鮮やかかつチャーミングに演じる。妻・奈津子(なつこ)には、多部未華子、娘・実優(みゆ)に平澤宏々路。さらには、飯豊まりえ、富山えり子、要潤、バカリズムと、個性豊かなキャスト陣が集結。Kis-My-Ft2が歌う主題歌『君を大好きだ』も物語を彩っている。
いよいよ映画公開が間近に迫る中、本日北山宏光と多部未華子が、“猫”と縁の深い、浅草の今戸神社にて、「トラさん」大ヒット祈願を行った。今戸神社は、ペアの大きな招き猫が祭られていることが有名で、この招き猫にあやかり、トラ柄に装飾された特製“トラさん招き猫”を作成。北山と多部は和装で登場し、映画の大ヒットを願う100人の観客の前で“トラさん招き猫”の除幕式を行い、奉納した。さらに映画の見どころや裏話をたっぷり聞かせた。
北山、多部の和装姿に集まった観客からは「かっこいい~」「かわい~」と黄色い声援が。これには北山も「みなさん、リアクションがいいですね」と感心。どんなことを考えながら祈願したか聴かれると「売れろ売れろ~」と笑いをとりつつ「たくさんの方に観ていただきたい。いろんなスタッフさんが関わって作った作品なので、その気持ちを背負って」と主演としての自覚を感じさせる真面目なコメント。
初共演となった2人は、互いの印象を聴かれると「(北山の)グループとかでの立ち位置がよく分かってないんですけど…」という多部に「たまにイジられ…たまにイジり…みたいな」と自己分析するも「(現場では)イジられまくっていた」と暴露されていた。すると「あなたにね!」と間髪入れず北山。どうやら多部が率先していじっていた模様。それが現場で伝染し、「僕はそれを多部化と呼んでました」と明かした。
撮影中は控室で娘役の平澤を交えた3人で、アプリゲームなどで一緒に遊んでいたりしたそうで、「娘がいたらこうやって遊んでるのかな」とまるで本当の家族のような時間を過ごしたと振り返った。同作について「これからきっと忘れられない作品になる。これから色々作品をやっていくにしても、振り返ったら忘れられない作品になったんじゃないかな」と語り、その魅力を「家族愛」と一言。「家族とかで観に行ってほしい。お父さんが(娘などに)連れられて、一番号泣して帰るというのがいいかな」と言及し、ダメ夫という役柄についても「世の男性は、ちょっと自分(の役柄)と重なるところがあるんじゃないかな」と自信をのぞかせた。
トーク後は「トラさん大ヒットー!」という掛け声とともに2人が白幕を引き、“トラさん招き猫”がお披露目された。最後に観客100人が今戸神社オリジナル猫の絵柄が入った絵馬を持って、北山、多部、“トラさん招き猫”と一緒にフォトセッションを行った。
©板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会