東出昌大「今の僕がいるのはみなさんのおかげ」ヨコハマ映画祭最多6冠「寝ても覚めても」

映画・舞台 公開日:2019/02/04 5
この記事を
クリップ
}/

2月3日に開催された第40回ヨコハマ映画祭にて「寝ても覚めても」が最多6冠を受賞。日本映画ベスト10で第1位を獲得し、出演者、スタッフが揃って出席した。主演男優賞に東出昌大、助演女優賞に伊藤沙莉、最優秀新人賞に唐田えりか、撮影賞にカメラマンの佐々木靖之。監督賞を受賞した濱口竜介監督の代理でC&I 山本晃久プロデューサーが登壇し、作品賞を全出演者、スタッフを代表しビターズ・エンド定井勇二プロデューサーが受け取った。


この日登壇した「寝ても覚めても」チームの中でトップバッターを切った唐田。受賞の喜びと共に、これからの女優としての決意を新たにした。「私は『寝ても覚めても』も大好きで、朝子も大好きなんですけど、受賞の知らせを聞いてどこか他人事の様にも思います。それはまだ私が女優としてまだまだ未熟で、自分自身に納得していないから。この作品の現場では、濱口監督から“何も考えなくていいから東出さんや周りの出演者の様子をしっかり観察してください”と言われたままにしていたら、自然と自分の中から出てくるものがあって、その感情のままに動きました」と劇中の朝子と同じように、飾らない唐田本人の心からの言葉を述べた。挨拶の最後には新人にも関わらずたくさんの花束が贈られた。


同作と「榎田貿易商」の2作品での助演女優賞となった伊藤は、子役からの決して短くはないキャリアの中で、同賞を受賞出来たことに感無量だった。「私は小さい頃から何をやっても続かなくて、家族も大丈夫か?と心配していたと思う。でもその中で唯一続いたのがお芝居。好きなことをやって好きなお芝居でこうして受賞できたことが本当に嬉しいです」と丁寧に口にした。昨年はテレビにドラマに引っ張りだこ、さらに今年ブレイクの注目女優としても名前の上がる伊藤。共に切磋琢磨する同世代の俳優たちを見て「お芝居しか武器がないので、たくさんの武器を持っている人をみると不安や焦りを感じることもあります。でも荷物が少ない分、身軽でいいなとも思ってます。これからも感謝の気持ちと初心を忘れないように頑張ります。この人が出てるから観に行こうと足を運ぶきっかけになりたいです」と決意表明をした。


MCから名前を呼ばれると、客席から黄色い声援が聞こえる中「このような賞を頂き大変光栄です」とゆっくりと口にした東出。昨年は話題作5本に立て続けに出演した。「今の事務所に入って6年目。いまだにお芝居って何だろうと思います。同じ役はふたつとありません。でも、一緒にお仕事をする監督から“主演は受け芝居が多いな”と言われました。主演というのは人間的成長を描かれることが多いんです。外的な共演者からの影響を受けて最後までカメラの前に立ち続けます。ですので、本当にお世辞ではなく、みなさんが良い影響を与えてくださったから、今の僕がいるんです。これからも頑張ります」と挨拶をした。


共演した唐田、伊藤は現場での東出の印象を聞かれると伊藤は「読めない、幻想的!?」、唐田は「常に消えそうで何を考えているのか…」との回答に会場は大爆笑。フォローになってないとMCからのツッコミが入ると、伊藤がすかさず「ミステリアスな人ですね、やっと似合う言葉が出た」と返すと、それにもまた会場に笑いが巻き起こった。現場の時から常に先陣切ってキャスト、スタッフを引っ張ってきた東出に、信頼関係があるからこその絶妙なボケツッコミ合戦となった。




東出が挨拶を終えると、会場から一斉にファンが駆け寄り、会場の後ろまで届く長蛇の列ができた。 一人一人から丁寧に花束を受け取る東出に、会場からは幸せのため息が漏れ聞こえた。表彰式最後の集合写真の後には、東出とともに、同じく登壇した山崎努役所広司松坂桃李4名の俳優が手を取り合い客席を沸かせる一幕もあった。


コピーライト表記: ©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS 公開表記:全国大ヒット公開中!3/6(水)Blu-ray&DVD発売



この記事の画像一覧