NMB48内木志「ラブシーンもあります」!?体だけで愛を伝える舞台に挑む

映画・舞台 公開日:2018/12/26 17
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「本能寺の変」ダンスなどで知られるエグスプロージョンのまちゃあき氏が演出を手掛ける舞台『KAKERU』が来年1月と2月、東京と大阪で上演される。全編セリフを廃しダンスと音楽と映像で見せる「ノンバーバル舞台」に挑戦となる今回。演出を務めるまちゃあき氏と、ヒロインとして初舞台に挑むNMB48内木志に、本作の魅力、舞台裏についてうかがった。




「言葉がない」からこそ誰にでも伝わる


―舞台『KAKERU』、完成おめでとうございます。これまでもエグスプロージョン、EDISONとして数々の舞台を作り上げてこられましたが、今回はまちゃあきさんが一人座長としての舞台です。

まちゃあき 

座長……響きが良いですねぇ(笑)。

―いつ頃から、お一人で舞台を作ろうと思われていたのでしょうか?

まちゃあき 

ずっと今までやってきた自分たちの舞台……エグスもEDISONのライブは僕が演出をてがけているのですが、普段は短編集と言いますか、物語の中に音楽や映像などを取り込んでの、いわゆるオムニバス形式での上演でして。だから常々、一本の長編作品を作りたいという想いが昔からありまして。舞台に立って15年以上立ちました、それで今回自分としても時がようやく来たなと思い、自分で企画を立上げ本格的に夢を実現しようと思ったんですね。

―『KAKERU』は、“言語表現”を用いず、身体表現などで魅せていく「ノンバーバル舞台」での上演ですが、このスタイルでやろうと思われたのは?

まちゃあき 

僕は普段の舞台でも声を出さないので、ノンバーバルという形にそこまで違和感がないんですよ。ただ、「今回はノンバーバル」と言うと、「???」という反応をする方が多いですね。

―「ノンバーバル」という言葉自体、馴染がある方は多くはないかと。

内木 

私も今回初めて知りました。

―内木さんとしては、声を発さない舞台と聞いてどう思われました?

内木 

最初は驚きましたが、ダンスが大好きなので、楽しいんですよ。ただ、ファンの方は「ノンバーバル」という言葉の意味が伝わってない方が多いので、握手会などで「セリフ覚えた?」と言われることが多いんですよ。

まちゃあき 

ちゃんと「セリフなしなんです」って、言った?(笑)

内木 

それはモチロンです!みなさん「そんなのあるんや!」って驚いてましたよ。

まちゃあき 

よかったぁ~!セリフあると思って、見に来たら「全然ちゃうやん!!」と怒られかねないから(笑)。

―アハハ!でも、舞台を初めて観に行かれる方がいたら、セリフなし!と聞いたら驚くのムリはないですよね

まちゃあき 

そうですね。「セリフがない舞台だよ」と説明すると、大体の方に「前衛的なパフォーマンスをするのか?」と思われがちで。ただ、全然難しいことをやろうなんて一切僕は思っていなくて。むしろ「言葉がない」ということは、逆に「誰でもわかる、伝わる」ものだと、僕は思っています。言葉って想像力みたいなものを限定してしまうじゃないですか、むしろ言葉がない分、年齢関わらずもしそれでも違和感を感じられる方がいらしたら「MV」みたいなものだと思って見てもらえると良いかもしれませn。

―MV、ですか?

まちゃあき 

MVって、言葉はありませんが音楽と動きだけで世界観を作り上げて、それがシッカリと伝わるじゃないですか。『KAKERU』は音楽と共にストーリーを紡いでいますので、MVのような見方をしてくだされば良いと思います。なんなら、『サザエさんトムとジェリー』を見る感覚で、『KAKERU』は見てほしいんですよ。気軽に、心を軽くして楽しめる舞台なので。

―今作では脚本家に家城啓之(マンボウやしろ)さんを迎えています。どういった経緯でご依頼を?

まちゃあき 

それで、僕が舞台をやりたいのですがと事務所の方マネージャーさんと相談したところ「家城さんとやってみないか?」と、提案していだきまして。以前組んでいたカリカの頃から家城さんのことは存じておりましたので、むしろ「い、いいんですか?」という気持ちでした。家城さんには僕が考えていた原案をベースに発展していただきました。

まちゃあきさんが考えていらした原案というのは、どういった内容だったのですか?

まちゃあき 

最初のイメージは「隠れキリシタン」でした。人里離れたところに、隠れキリシタンの村があり、住人たちはヒッソリ静かに暮らしていた。ところがある日、外部から人がやってきたことでイヤな想いをした……という想像をヒントに、「小さな村だけで信仰される考えと、外部からやってきた常識がぶつかって生まれるズレの哀しみ」というテーマの物語を作って行こうと思いました。だいぶ当初からは内容が変わりましたが、そのテーマの骨格は残っています。


内木志の存在が男性陣をざわつかせる!?


―今回の配役もまちゃあきさんが選ばれたのですか?

まちゃあき 

はい、基本はオーディションを開催して吉本の内外社内で選ばせていただきました。ただ、主人公・カケル役と、ヒロイン・ツバメ役は会社の人間スタッフさんたちと相談して決めました。

―内木さんをツバメ役に選出された理由は?

まちゃあき 

それはもう、単純に言ってカワイイ!それでいて踊れる!これ以上ないの存在、いませんよ。

内木 

本当にそう思いました?

まちゃあき 

本当ですって(笑)。

―(笑)。ツバメという役は内木さんから見て、どんな子ですか?

内木 

メッチャ元気で、いるだけで周りを元気に出来る子です。

まちゃあき 

天真爛漫で、いるだけでどんな時も華やぐ。それでいて誰よりも真っ直ぐな子という役ですね。

―内木さんとしてはツバメは自分のイメージにピッタリですか?

内木 

いやぁ~、全然です(笑)。

まちゃあき 

そう、最初お会いした時の印象は「おとなしい子」だなぁと思った。

内木 

自分で言うのもなんですけど、人見知りで(苦笑)。

まちゃあき 

そうなの!?

内木 

はい。だから、最初は稽古場の端っこにずっと立って、輪に入れずにいたんですよ(笑)。

まちゃあき 

「座っていいよ」と言っても、ずっと立っていたのはそういうことだったのか(笑)。

―(笑)。内木さんは『女子高生探偵アイちゃん』に出演したりと演技経験はありますが、舞台挑戦は初。お話を聞いた時はどう思われましたか?

内木 

NMB48には舞台に立っている子が多くて、羨ましかったんですよ。いつか女優になりたいという夢を持っているので、私もいつか舞台に立ちたいと思っていたタイミングでお話をいただけて、本当に嬉しかった。

―内木さんは仕事の都合で一月遅れての参加となりました。まちゃあきさんから見て、内木さんが現場に加わった瞬間の空気感の変化はありましたか?

まちゃあき 

ここちゃんが入ったことで、逆に現場の空気が緊張しましたね。

内木 

そうなんですか(笑)?

まちゃあき 

ひと月の間に少しずつ稽古を重ね、そのうちに絆も深まり現場の空気感が出来てきた中に、ここちゃんのような可愛い子が表れるわけですよ。そうなると男って哀しいもので、可愛い子を目の前にすると一気にカッコつけだすんですね(笑)。その衝撃がぬぐえないから男どもは一気にギクシャクしだし、それを女性出演者陣はそれを見て「しょうもな!」ってゲラゲラ笑う。だから厳密に言えば、男性陣がカッコつけたくて空気がピリッとしただけ(笑)。

内木 

だからツバメが人質に取られるシーンの練習で、中々近寄ってきてもらえなかったんですね(笑)。

まちゃあき 

そうそう。ここちゃんが初めて現場に入った時に、プレ公演でツバメを演じる藤井(菜央)が休みだったので、早速演じてもらおうとなったんですよ。そこで、人質を取る夜長役の芦名(秀介)くんが、すごく身体を遠くに離してさらおうとして。その時の芦名、完全にド緊張した顔をしていました(笑)。

―実際に、演じてみての感想はいかがですか?

内木 

セリフがない分、体全体で気持ちを表現しなければいけないので、ドラマや映画の時以上に動きを大きくしなくちゃいけないのは難しかったですね。それに、セリフがない分、音楽が鳴るタイミングで動きだしたりするので、本番の時間違えちゃいそうで怖いんですよ。

まちゃあき 

間違えたらダメだよ(ビシッ!)。

内木 

はい、頑張って覚えています(笑)。ソロダンスパートもあるので、ちゃんと演じないといけませんからね……今から緊張しています(笑)。


「人間って、捨てたもんじゃないな」と思える舞台


―改めて、まちゃあきさんから見て『KAKERU』はどんな作品になりましたか?

まちゃあき 

「きっと見る方全員が、登場人物全員、出演者全員のことが好きになってもらえる」、そんな舞台になると思います。「ここには色んな“愛”がある。あなたは誰の“愛”に共感できますか?」というキャッチフレーズを最近考えついたぐらい(笑)、それほど色んな愛があって、全てがピュアで。なんか……作っていて「人間って、捨てたもんじゃないな」と思いました。

内木 

すごくキレイな物語ですよね。

まちゃあき 

たぶん4回は泣けると思います。作りながら僕自身泣いていますから(笑)。

内木 

あと、色んな“愛”がある舞台ですよね。私にもラブシーン??が用意されているので……。

―ラブシーン!?

まちゃあき 

その言い方、ファンの方がモヤモヤするよ(笑)!

内木 

えぇ~っ!? なんて言えば良いんですか?

まちゃあき 

普通に恋をする役って言えばいいんだって(笑)。ラブシーンだと18歳未満お断りの舞台になっちゃうから。

―それは前代未聞ですね(笑)。最後に『KAKERU』を楽しみにしている方にメッセージを。

内木 

恋愛だけじゃなく、戦いや笑いと、一つの舞台にたくさんの要素が詰め込まれていますので、色々と展開するストーリーを楽しんでください!すごく楽しい舞台です。

まちゃあき 

起こりうる衝動をそのまま受け止めてください。演じている人全員もピュアなので、ご覧になられる方もピュアに見ていただければと。ハートに直撃する舞台なので、観てその時に感じたことを、そのまま受け止めていただけたら嬉しいですね。


<公演情報>

■東京公演
・会場:シアターサンモール(新宿区新宿1−19−10 サンモールクレストB1)

・日時
2019年
1月12日(土) 19:00
1月13日(日) 13:00
1月14日(祝月) 13:00
1月15日(火) 19:00


■大阪公演
・会場:YES THEATER(大阪市中央区難波千日前11−6 なんばグランド花月ビル)
・日時
2019年
2月9日(土) 14:00/19:00
2月10日(日) 18:00

■キャスト

堀田怜央
内木志(NMB48)

まちゃあき(エグスプロージョン/吉本坂46)
ひとりでできるもん
A-NON(吉本坂46)
細川優
ケン(水玉れっぷう隊/吉本坂46)
あゆ(かりすま~ず)
石川ことみ
芦名秀介(さざんかポニーズ)
秋山太郎(パンプアップ)
クロコダイルミユ(ペコリーノ)
中島一博
おばらよしお(エグスプロージョン)

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