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おじさん顔がたまらない猫・ぐーぐーとの暮らしを見せていただいた岡部綾美さん。実は、コンクリートの壁や床張りなどを自分自身で手がけたという、DIYの達人です。岡部さんのDIYのアイデアやインテリアのポイントなどについて、お話をたっぷり伺いました。
1. 壁を中心に、DIYで雰囲気を変えて
夫と愛猫ぐーぐーと、築４０年ほどの古い団地に暮らす岡部さん。印象的なログハウスのような壁に惹かれ、３年ほど前に引っ越してきました。
「団地の昔ながらの造りがかわいいし、いろいろなDIYを楽しめそうだなと思いました。賃貸だった前の家もリノベーションしてもいい物件でしたが、この家は購入したので、心置きなくDIYができるのもうれしいです」
左の鏡台とデスクはkrank、軍もののようなデザインのベッドは楽天で購入したもの。
DIYが趣味だという岡部さん。リビングから続く寝室の壁は、剝き出しのコンクリートでかっこいい雰囲気です。
「壁を中心にDIYをしています。ベッドルームの壁紙は、金属のヘラを使って剝がすのが本当に大変で。力尽きてしまったので、剝がして出てきたコンクリートのままにしています。木の壁に山小屋感があり、白壁だとナチュラルな雰囲気で甘くなり過ぎてしまうので、そうしたくなかったのもあります。夫は剝がしたり塗ったりはしますが、基本的には一人でやっています。休みの日のたびに、“また何かやっているの？”って言われます（笑）」
左：食器はヴィンテージの食器棚に入る分だけに。右：床と扉を一人で替えたというキッチン。
キッチンは床張りと扉を付け替え、タイルシートを貼ったという岡部さん。入口のアーチはもともとの仕様だったのだとか。
「もともとキッチンの扉はミントグリーン色でしたが、合板を張って、取っ手代わりの穴を開けました。ヘリンボーンの床は線を引いて貼りましたが、難しかったです。壁にはタイルシートを貼っていますが、いつか本物のタイルに替えたいと思っています。材料やペンキなどの素材をネットで調べるのが好きですね。色はネットで見るのと全然違うので、サンプルをいくつか取り寄せて必ず実際に塗ってみてから選びます」
左：バスルーム横の壁には、壁紙の上から漆喰を塗って。右：洗面台側の壁はコンクリートに。台も板とテーブル脚を買って手作り。下にはぐーぐーのトイレがあります。
バスルームの壁は、壁紙を剝がしてコンクリートにし、その逆側は壁紙の上に塗れる漆喰に。Pinterestを見て、DIYのヒントをもらうことも多いのだそう。
「壁紙の上に漆喰を塗るのが結構難しくて、普通の色を塗る方が簡単でした。ペンキや漆喰は、どのくらいの量を買えばいいのかなかなか難しいですよね。足りなかったら困るし、在庫がなくなってしまうこともあるので、余っても多めに買っておきます。すごくたくさんの種類があるので、いろいろ試してみるのも楽しいです」
2. ヴィンテージアイテムで甘くなりすぎないインテリア
ヴィンテージのチェストの上には、お気に入りの本とポスターを並べて。
krankで買ったトランクの上には、ブルーノ・ムナーリのポスターを飾って。
岡部さんの部屋には、雰囲気のあるヴィンテージのアイテムがたくさん。
「古い家具が好きで、福岡の『krank（クランク）』や『TRAM（トラム）』などのネットショップでよく買っています。家具は一度買うとなかなか替えられないので、夫婦で意見が合わなければ絶対に買わないようにしています。いいなと思ったら相談して、買うまで時間がかかりますね」
古道具店で買った、古い絹糸が入ったイカ釣り漁船のライト。
壁につけたランプは、デンマークのレ・クリントの「ブラケット マッシュルーム」 。
また、個性のある照明使いも印象的。それぞれがその場所になじんでいます。
「特に『サムエル・ワルツ』の展示で買った、古賀秀幸さんのリメイクライトがお気に入り。このソファに替えてからなかなか模様替えができないので、最近はポスターを替えることで気分転換をしています」
3. 猫アイテムで遊び心もプラス
キッチンの片隅に飾られたお菓子の箱は、岡尾美代子さんのイベントで当たったもの。
冷蔵庫にもぐーぐーがちらほら。
洗練されているだけでなく、ふと見るとあちこちに愛猫ぐーぐーをはじめ、猫アイテムが飾られているのが岡部さんならでは。
「キッチンの換気扇の横にぐーぐーを貼ったりして、夫に“またこんなところに貼って”と笑われています（笑）。好きなものが目に入ると癒やされるし、日々楽しく生活できる気がします」
photograph：Nao Shimizu text：Mayumi Akagi
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