2023年3月11日(土)〜12日(日)の2日間、ハロプロ研修生が定期公演『Hello! Project 研修生発表会2023 3月「芳春」』を開催した。
新型コロナウイルス感染防止対策を講じた会場では、ハロプロ研修生ユニット’23を含むハロプロ研修生、OCHA NORMA(※)のメンバーが多彩なパフォーマンスを披露。本稿では、 11 日(土)に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で昼夜行われた公演のうち、昼公演の模様をレポートする。 (※西﨑美空がインフルエンザのため欠席)
清楚な新衣装で登場したハロプロ研修生、OCHA NORMA の出演メンバー全員で披露したハロー!プロジェクトの歴代楽曲『ブスにならない哲学』で公演は壮大にスタート。続く『初恋サンライズ』では、メンバーがダイナミックなパフォーマンスを展開した。
MC・アラケンの司会進行により、出演メンバーが1人ずつ観客に挨拶。パフォーマンスへ戻り、ハロプロ研修生たちの「リアルな汗と涙」を映すドキュメンタリー番組『ハロドリ。』(テレビ東京・BSテレ東)で、 本公演に向けたメンバーの練習風景にも密着した歴代楽曲を披露する「ユニットコーナー」へと進んだ。
トップバッターを務めた小野田華凜、吉田姫杷、後藤花の 3 人はプッチモニの『BABY! 恋に KNOCK OUT!』で力強い歌とダンスを展開。松原ユリヤ、橋田歩果、植村葉純、上村麗菜の 4 人は、ミニモニ。の 『CRAZY ABOUT YOU』でラップも交えたキレのあるパフォーマンスを披露し、タンポポの『ラストキッス』 では、村越彩菜、川嶋美楓、下井谷幸穂の3人がしっとりした歌声でハーモニーを奏でた。 ハロプロ研修生が『青春 Beatは16』を披露し、MCへ。
メンバーが、先述の「ユニットコーナー」本番までの舞台裏を明かした。 吉田は『BABY!恋にKNOCK OUT!』のパフォーマンスに向けて「ビートを体で取ることが苦手だったんですけど、時間があるときにカラオケの音を聴いて、体へなじませるように練習していました」と告白。 『CRAZY ABOUT YOU』に挑んだ上村は、楽曲の世界観を「表情で表現したいと思って先輩方のライブ映像を見てマネをして、鏡を見ながら踊っていました」と話し、彼女たちの先輩グループ・Juice=Juice の段原瑠々の表情を「素敵だと思ったのでマネしました」と明かした。 『ラストキッス』は「難しい曲」だったと振り返ったのは川嶋。3 人のハーモニーに苦戦して「1度目のリハ ーサルでは全然揃わなかったんですけど、何度もやっていくうちに村越さんが楽屋で「みんなで(練習を) やろう」と言ってくださって。3人で自信を持って歌えました」と力強い言葉を残した。
練習中に見えたメンバーの「意外な一面」にも話題が及び、小野田は、吉田に対して「いつも笑顔で可愛いんですけど、リハーサルで曲がかかると急に顔が本気モードになるんです。その切り替えがすごいなと思いました」と絶賛。橋田は、練習中に上村が「分からないことや疑問に思ったことを積極的に聞いてくれたので、曲のパフォーマンスのまとまりや向上に繋がったと思います」と語った。 村越は、練習中に川嶋が「私を見てずっと笑っているんです。何もしてないのに…」とほほえみながら告白。 その話を受けて「村越さんが本当に大好きで」とフォローした川嶋が、「普段からテンションが高くて元気 で、笑っちゃうんです」と笑っていた理由を明かすと、メンバーが笑顔を浮かべた。
パフォーマンスへ戻り、松原、小野田、吉田、川嶋、下井谷は『好きよ、純情反抗期。』でかれんに舞い、 橋田、村越、植村、後藤、上村による『愛〜スイートルーム〜』で「手拍子お願いします!」とメンバーが 促すと、曲に合わせて拍手の音が鳴り響いた。 ステージは、ハロプロ研修生から OCHA NORMA にバトンタッチ。『宇宙規模でダイスキ宣言!』『ヨリド リME DREAM』を軽快に歌い上げ、観客の心を引き寄せた。
MCとなり「ハロプロ研修生春のお悩み相談室」のコーナーに。OCHA NORMAの米村姫良々の進行により、 後藤が身近な悩みを打ち明け、解決役の川嶋、下井谷がアドバイスした。 米村に悩みを聞かれた後藤は「お片付けができなくて」と話し「これはもう重大事件で、助けてください!」 と懇願。母から「今日はお母さんの監督のもと、1 日掃除をします」と言われたエピソードも明かし、「すごく悲しくて、逃げ出したかったです」と当時の心境を吐露した。 解決役の下井谷が「月に数日、片付ける日を決めてください」とアドバイスすると、観客が拍手。「片付けが苦手な人って「そこに戻すのはいいや」と思っちゃうんですよね。足の踏み場を作れるように、動線を確保してほしいです」と下井谷が伝えると、後藤は「がんばるね」と笑顔で返した。 後藤のように「私もけっこう部屋が汚いので…」と恐縮した川嶋は「人が自分の部屋に来るときは「この人が来るから片付けなきゃ」と思うじゃないですか。だから週に数回、友だちを呼ぶ」とアドバイス。川嶋の話を受けて、後藤は友人を招いたときに「汗をかきながら掃除しました」と過去の経験を振り返った。 コーナーの最後には後藤が、下井谷と川嶋からアドバイスを受けたにも関わらず「2 人ともすごいよかった んですけど、もうあきらめることにしました」と吐露。思わぬコメントに米村が「コーナーの意味ありま す?」とほほえみながらツッコむと、ステージは笑いに包まれた。
公演は終盤へさしかかり、松原、小野田、橋田、村越、植村によるハロプロ研修生ユニット'23 は新曲『女で地球は回ってる』をステージ初披露。クールな曲調に合わせて真剣なまなざしを客席へ向け、続く『ダイスキだけど付き合えない』では、笑顔を浮かべるメンバーが観客と共に手を叩き合った。 ハロプロ研修生全員による『アニマルランド』では、壮大なメロディと共に勇ましいパフォーマンスを展開、 彩り豊かな表情と歌声で、歴代楽曲の『Now Now Ningen』『五月雨美女がさ乱れる(MEMORIAL EDIT)」』『OK YEAH!』を立て続けに歌い上げた。
最後のMCを挟み、ステージを目一杯に使って歌い上げた『笑顔に涙〜THANK YOU! DEAR MY FRIENDS〜』 では観客へ笑顔を振りまき、「ありがとうございました!」と元気よく伝えてステージをあとにした。
<メンバーコメント>
上村
今回初めて『CRAZYABOUTYOU』を披露させて頂きましたがリズムやピッチなど難しいところばかりで私にとってすごく成長に繋がる曲だったなと思いました。
この経験を生かし、またこれから挑戦する楽曲なども頑張りたいと思います!
後藤
今回の発表会は個々で伸ばすところや課題を考え、それに対して深く向き合えた発表会だったと思います!
私はユニットの発表でリズム、ダンス、歌の表現力を課題に頑張ることができました。 リズムがハマってくることで歌の表現力の仕方も変わり、自分の納得のいくパフォーマンスができたと思います。
これからも日々成長できるように頑張っていきたいです!
下井谷
今回『ラストキッス』を披露させていただき、自分のパートを独立させる事、メインのメロディを引き立たせるようにハモることを頑張りました。この曲を通じて成長できたと思います。
次は、歌の強弱を強化しリズムを刻み、歌とダンスを両立できる事を目標に頑張ります。