AKB48の60thシングル『久しぶりのリップグロス』で初のセンターを務め、“ツインテールの美少女”として話題となった千葉恵里が、1st写真集『エリンギ』(玄光社)を1月16日に発売した。
同書には、ファンにもこれまで見せたことのないような素の千葉のラストティーンを収録。「私が写真集を出せるような人だとは思わなかった」という彼女に、撮影の思い出や見どころ、ツインテールヘアへの思いから今後の目標まで、たっぷりと語ってもらった。
──写真集の発売、おめでとうございます。「ファンの方から写真集を出してという声があったのでうれしかった」とコメントを出されていました。
オンラインお話し会とか生配信のコメントとかで「写真集を出してほしい」と言ってくださる方がたくさんいたので、それが実現するということがすごくうれしかったです。実は、写真集が決まった後にもそういう声はあったんですが、そういう時は心の中で「出すんだよ」と思いながら「いつかしたいね」と言っていました(笑)。
──これまで、グループの先輩たちが写真集を出しているのを間近で見てきて、ご自身でも写真集を出したいなという思いは以前からあったのでしょうか。
私が写真集を出せるような人だとは思わなかったので、考えたこともなかったです。そういう意味でも、今回お話をいただいた時はすごくうれしかったですが、不安もありました。本当に私が出していいのかなって。けど、発表してからはファンの方がすごく喜んでくださった様子を見られたので、楽しみにしていてほしいなと今は思っています。
──撮影ではご自身の希望も叶えられましたか?
はい、たくさん言わせていただきました。まず「日本一のだがし売場」さんに行ってみたくて。ファンの方にもずっと行きたいと言っていたんですが、写真集だからこそ行けるかなと思って、提案させていただきました。
──行ってみてどうでしたか?
めっちゃ楽しかったです。時間が本当に足りなさすぎました。あの空間にずっといたかったです。本当に大きくて広くて、見た時の感動はすごかったです。
──駄菓子は買ったんですか。
妹にも駄菓子を頼まれていたので、たくさん買いました。7千円分です。サインもさせていただきました。小さい子たちがお菓子を持っている写真が壁にたくさん貼ってあるんですが、その中に私も加えていただきました(笑)。
──写真集で撮影したカットは、メンバーには見せましたか?
現役メンバーだと大盛真歩ちゃん、山根涼羽ちゃん、それから同期で元AKB48の西川怜ちゃんにも見せました。すごく褒めてくれて、出来上がるのを楽しみにしてくれました。絶対に買うと言ってくれました。
──ちゃんと自分で買ってくれるんですね。
はい。「サインしてね」と言われたりもして(笑)。うれしかったです。
──ご自身で思う、本作の見どころはどこだと思いますか。
私のやりたいことを本当にたくさん叶えてもらったんです。制服のままプールに飛び込む、とか、制服で水をまいている写真とか。私、AKB48の『High school days』という曲が好きなんですが、その曲の歌詞に出てくるシチュエーションなんです。ずっとしてみたかったんですが、今回、実現させてもらえてうれしかったです。それから、浴衣も着たかったんですよね。撮影で浴衣を着ることはあるんですけど、着れるのは一瞬だけだったりするので、浴衣で倉敷の昔ながらの街並みを歩いて撮影できたこともすごく楽しかったです。
──青春を味わったような撮影だったんですね。
本当に青春しましたね。高校とかでできなかった青春を、この写真集でたくさん味わえました。
──2022年についても伺いたいと思います。『久しぶりのリップグロス』では初のセンターも務めた年でしたが、千葉さんにとってはどんな一年でしたか。
自分自身が大きく変わった一年でした。本当に毎日充実していて、すごく楽しくて幸せ年でしたね。58thシングルの『根も葉もRumor』、59thの『元カレです』と2作連続で格好良いダンスナンバーだったんですが、今回のシングルでガラッと変わって王道アイドルソングになって、周りの達からもたくさん聴いてるよと言ってもらえました。今のAKB48をたくさんの方に知ってもらえたなという実感もあります。
──以前のAKB48らしい曲という印象も受けました。
今回のシングルでまた色々なギャップをファンの方に見せられたんじゃないかなと思います。『久しぶりのリップグロス』の衣装は、『ポニーテールとシュシュ』の衣装にすごく似ているので、昔のAKB48を知っている方にもエモいと思ってもらえたんじゃないかなと思っています。
──「あのツインテールの美少女は誰だ」とネットなどでも話題になりました。新たに千葉さんを発見された方も増えたように思います。
私は、選抜に選んでいただいてから3作連続で、ずっとツインテールにしているので、AKB48のツインテールとして覚えてもらう機会がすごく多くなりました。「恵里ちゃんのツインテールを真似したい」と言ってくださる方も増えました。ツインテールで覚えてもらえるのは本当にうれしいので、いつかツインテールを卒業しなきゃいけない日もきっと来るとは思うんですが、できる年齢まではし続けたいなと思います
──ただ、今日はツインテールじゃないんですよね(笑)。
そうですね、今日はちょっと大人っぽくしています(笑)。
──千葉さんのツインテールは誰かの提案だったりするんでしょうか?
そうです、誰かの発案です。私は以前、歌番組に出させていただいた時に「毎回、絶対に違う髪型をしよう」と決めていて、毎回変えていたんですよ。実は、もともとツインテールはあまり好きじゃなかったんです。
──え、そうだったんですね。
ある時、『ミュージックステーション』に出演させていただくことが決まった時に、西川怜ちゃんが「ツインテールにしてよ」と言ってくれてたんですよ。そうしたら、その放送で反響がめちゃめちゃ大きくて。そこからずっとツインテールなんです。
──発案した誰かとは、西川怜さんだったんですね。
そうなんですよ。彼女が言ってくれなかったら、今のツインテール千葉恵里はいないです。前からツインテールが好きと言ってくれていたので、本当に感謝しかないですね。ありがたいです。でも、ツインテールが痛い頃になったらやめます(笑)。
──2023年はどんな目標を掲げていますか?
アイドルもモデル業もできるメンバーになりたいんです。プロデュースのお仕事もたくさんしたいですね。私はカラコンがすごく好きなので、自分で納得のいくカラコンを作りたいという思いがあります。私は女の子のファンの方が多いので、ヘアオイルやコスメ、洋服などの喜んでもらえるものを作りたいなとも思っています。ランウェイも歩きたいです。この間、北九州のTGC(TOKYO GIRLS COLLECTION)で、AKB48の千葉恵里としてじゃなく、モデルの千葉恵里として歩かせていただけたことがすごくうれしかったので、また機会があったらいいなと思っています。
取材・文・撮影:山田健史