私立恵比寿中学(エビ中)が12月16日に柏木ひなた卒業ライブ「私立恵比寿中学 柏木ひなた卒業式「smile for you」を幕張メッセイベントホールで開催した。
オープニング映像が始まると柏木ひなたの12年の活動をダイジェストにした映像が流れ、エビ中ファミリー(ファンの総称)はこれまで応援してきた柏木との思い出を蘇らせた。映像が終わるとオレンジ色の光がステージ中央へ集まる演出を目で追いかけると、そこには柏木ひなたの姿が。会場はファミリーのペンライトも含めオレンジ一色となった。
柏木ひなたがアカペラで『なないろ』を歌いだすと、音楽と共にステージ上は澄み切った青空に変わり、そこには真山りか・安本彩花・星名美怜・小林歌穂・中山莉子・桜木心菜・小久保柚乃・風見和香の全メンバーが登場。全員がオレンジ色の衣装を身にまとい、私立恵比寿中学のメンバーにとってもファミリーにとっても大切な曲を1曲目に歌い上げた。続いては、『23回目のサマーナイト』桜木のセリフパートの「もぉ…このあとどうすんの?」というセリフに「トロッコ乗ってくる!」と返した柏木はそのままトロッコへ、『えびぞりダイアモンド!!』へ曲が変わりトロッコは折り返しへ、柏木ひなたの卒業公演へ集まってくれたファミリーへ笑顔を届けた。
MCでは「今日で本当に最後になるので、みんなで最後まで笑顔で楽しんでいきましょう」と意気込みを語った。続いては『紅の詩』『放課後ゲタ箱ロッケンロールMX』『どしゃぶりリグレット』と懐かしの楽曲を学校セットの中、激しくも最後は儚く歌うと、ステージには柏木ひなた一人に。2019年に発売した『playlist』での柏木ひなたフィーチャー曲の『I‘ll be here』を歌い上げた。するとVTRが流れ、企画会議の様子が映し出され柏木のワガママユニットのパートへ、ここで私服衣装にチェンジし『ハイタテキ!』を安本・中山・桜木・小久保で、『ナガレボシ』を真山・星名・小林・風見で歌うと、柏木はステージ目の前の客席でメンバーのパフォーマンスを楽しんだ。続いて、柏木も合流し『宇宙は砂時計』『ヘロー』をしっとりと歌い上げた。柏木のアカペラから『手をつなごう』歌い始めると全員でトロッコに乗り、ファミリーへ笑顔を届けた。
ライブ中盤になり、ライブSEでおなじみの『ebiture』に合わせメンバーカラーのカラフルな衣装に着替えたメンバーが登場。『Family Complex』『自由へ道連れ』『イート・ザ・大目玉』とエビ中のアゲ曲を続けて披露、続く「HOT UP!!!」ではトーチや、ファイヤーボールなどで会場の熱気は最高潮に。すると、ステージ上のLEDがせり上がりストリングスが登場、バイオリンやビオラなど音色に合わせ『まっすぐ』『星の数え方』を歌い上げると、ストリングスの音色に負けないくらい力強く『ジャンプ』を熱唱した。柏木はMCで「エビ中はみんなのそばにいつでもいます、いつまでもあなたのスーパーヒーローでいれますように」と語ると、『スーパーヒーロー』を明るく歌い上げファミリーは盛大な拍手で応えた。
アンコールに応え再びでてきた柏木は手紙を片手に登場。「今日はみなさんにきちんと(気持ちを)伝えたいなと思ってお手紙を書いてきました。」と、この12年でのエビ中への思いやメンバーへの感謝の言葉、ファミリーへの愛情溢れるメッセージを涙ながらに語った。
先日12月7日に配信されたばかりの新曲『ボイジャー』でスタート、柏木ひなたのラストソングであり、柏木が振付をパフォーマンスの披露も最初で最後の楽曲だ。配信日に公開されたミュージックビデオとライブ映像とが入り混じった演出で続く『約束』ではスマホのチャットに歌詞が流れる演出から、最後のアウトロでは柏木からメンバーへの熱いメッセージが流れるサプライズも。感動に涙を流す中、次曲では、今日の門出を祝うように『フレ!フレ!サイリウム!』を涙ながらにも笑顔で歌い切った。
ここでサプライズで安本が手紙をもって登場、なんとお母さまからのお手紙を預かり読み上げるシーンも。アンコールラストは私立恵比寿中学のメジャーデビュー曲である『仮契約のシンデレラ』。この12年の思いを振り返るようにしっかりと歌い上げ、幕を閉じた。
Photo:中島たくみ