フィロソフィーのダンス、第二章も“最高を更新” 十束おとは卒業は「痛いけど痛くない」

アイドル 公開日:2022/04/28 12
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奥津マリリ佐藤まりあ日向ハル十束おとはによる実力派アイドルグループ・フィロソフィーのダンス。4月27日にファン待望のメジャー1stアルバム『愛の哲学』のリリースを控え、ますます勢いづく彼女らだが、11月には大きな転換期も訪れようとしている。


それは、結成からここまで共に歩んできた“ベスト・フォー”の一人・十束の卒業。発表と同時にファンの間には大きな衝撃が走ったが、彼女の意思は約2年前に固まっていたのだという。当時、十束の言葉を受け止め、グループ存続を決意したフィロソフィーのダンスは、すでに前を向いている。


現メンバーで活動できる残された期間はもちろん、オーディションを通して迎え入れる新メンバーを加えた“新生フィロソフィーのダンス”となった後も最高を更新し続けることを表明する彼女たちに、『愛の哲学』の魅力と、フィロソフィーのダンスのこれからを語ってもらった。


■『愛の哲学』フィロソフィーのダンスの“集大成”


──まずは、メジャー1stアルバム発売の心境を聞かせてください。

日向

メジャーに行ってから1年半くらい経って、シングルをありがたいことに4枚出させていただきました。ファンの方からは4枚目のシングルを出す前から「次はアルバムなんじゃないか」という声が上がっていたので、私たちも「4枚目のシングルが決まってるからまだなんだよな...」と思っていたんです(笑)。「待っててね」と何回もお伝えしてきたので「やっとお届けできる」という喜びは大きかったですね。アルバムのタイトルは『愛の哲学』とつけたんですが、同じタイトルの『愛の哲学』という曲も入るんです。新しい私たちの軸になる曲というか、私たちにとっても大切な曲になったので、そういう意味でもとても楽しみなアルバムになっています。


十束

純粋にありがたいなと思いました。ご時世的にそんなにライブもできない中で、こんなにコンスタントにシングルを出せて、アルバムを出させてもらえるアイドルもそこまで多くないと思うので、本当にうれしいです。今回は初回生産限定盤AにはMV集、初回生産限定版Bにはカップリングベストとインディーズベストが付いているので「これを買えばフィロソフィーのダンスが全部わかる」という集大成のようなアルバムですね。前からファンでいてくれる方には懐かしく、新しくファンになってくれる方にはこんなこともやってたんだと思える、どっちの楽しさも味わえる良いアルバムになったなと思います。


奥津

何よりうれしかったのは、アルバムに新曲がたくさん入ること。今までやってきたことを並べるだけじゃなくて、やってきたことに加えて、これからの道を示していけることがすごくうれしいです。タイトル通り「愛の哲学」というテーマで作ったので、新曲も本当に愛が溢れていて。今回収録されるのは、メジャーデビューをして、自分たちで歌詞の内容を考えたり、私たちが伝えたいことってなんだろうと考えて作ってきた曲なので、私たちが1年半考えてきたこととか、色々なものに対する愛が本当にギュッと一枚に詰まった作品になったと思うので、そういうものを生み出せたことがうれしいなと思います。


佐藤

「最近フィロソフィーのダンスを知った」という方をSNSで見かけることも多いので、そういう方にさらに沼にハマっていただけるきっかけになるんじゃないかなと思います。インディーズ時代は発表した曲をアルバムとしてまとめる形だったんですが、今回はアルバムに向けて新たに作った曲もたくさんあるので、インディーズ時代には経験がなかった「アルバムを1枚出すのってこんなにも大変なんだ」と改めて実感した機会にもなりました。


■メンバーのおすすめ楽曲は?


──皆さんの個人的なおすすめ楽曲を教えてください。

日向

やっぱり『愛の哲学』ですね。私たちの“愛の哲学”を伝えられるような曲、今、一番ライブで盛り上がる曲を、さらに超えるような曲を作りたいというのが、裏テーマにあったんです。自信を持って私たちのキラーチューンとして届けられるような曲をこのアルバムに入れたいという話から、ファンのみんなに対しての私たちメンバーの愛が詰まった、『愛の哲学』というアルバムにまさにぴったりの曲になったなと思っています。


十束

私は『ロック★with you』。バスケットボール女子日本リーグ“Wリーグ”を応援する歌詞でありながら、日々生きる皆様を応援できるような歌詞になっています。私たちも実際に試合を観戦しに行ったんですが、その時感じた迫力とか選手同士の絆、最後の一秒まで全力で戦う姿にとても影響を受けて、歌詞に反映してもらいながら作ったので、曲はもちろん、ぜひ歌詞にも注目してほしいなと思います。


──オフィスで机に乗ったり書類を破いたりするMVも自由で楽しい内容でした。

十束

オフィスで撮った映像なんですが、皆さん日々の仕事とかでストレスを感じてる方もいると思うので、私たちが代わりにたくさん壊しておきました(笑)。ぜひ自分のことだと想像して見ていただきたいです。それから『愛の哲学』は、メンバーみんなの思い入れがある曲になっています。作詞家のいしわたり淳治さんに事前に自分たちの愛の話をして、それを歌詞に組み込んでいただいたので、4つの思想が1つに合わさって爆発するみたいな、私たちの強みがすごく出ている曲になってるかなと思っています。


奥津

『誓い合ったんだってね、LOVE』は、私が「結婚したい」と日々言い過ぎて生まれた曲なんですけど、この曲のMVは私が監督させていただいたんです。私の結婚したい欲望と、アイドルだからしないこと、この4人でいることとか、友達と「結婚したい」って言ってるような時間が楽しいんだよね、みたいな感覚の、すべての煩悩を詰め込んだMVになっています。山崎あおいさんが書いて下さった歌詞も素晴らしくて、結婚への憧れと、現実的じゃないところと現実的なところの狭間で生きている女の歌詞だと思っています。コミカルさと切実さがすごくちょうどいい共感ソング。「ぜひ結婚したいあなた聞いてください」って感じです。


──「マイホーム コンロは三ツ口以上」という歌詞がありますが、奥津さんはマイホームのこだわりはなにかありますか?

奥津

私もコンロは三口、少なくとも二口は絶対欲しいです。でもマイホームだったらやっぱり三口かな。それから、個室は必ずそれぞれのお部屋が必ず欲しい。お風呂は広め。壁は白。明るめの部屋。キッチンも広め。アイランドタイプのキッチン。


──奥津さんのこだわりを詰め込んだら長い歌詞になりそうですね(笑)。

奥津

だから本当に簡潔に表してくれたなという感じです。まさか結婚したいって曲を、アイドルが歌うなんてなかなかないことだと思うんですけど、私たちだから歌えるのかなとも思います(笑)。


佐藤

『ウォータープルーフ・ナイト』は、私たちが学生時代に流行ったものや、当時の気持ちを詰め込んだ曲になっていて、同世代の方だったら懐かしく感じるワードが歌詞に続々と出てくるんです。曲も、フィロソフィーのダンスの新しい一面というか、クールなカッコよさを見せられる曲になっているんじゃないかなと思っています。この言葉を知らない若い世代の方や、私たちよりちょっと上の世代の方にも「この時代の学生たちはこういうことが流行ってたんだな」と楽しんでもらえればと思います。


十束おとはの卒業


──新曲もたくさん入るということで、楽しみですね。ここからは十束さんについてお伺いしたいのですが...。グループを卒業されるんですね。


十束

2019年の体調不良をきっかけに辞めようと思いました。それから時が過ぎ、最終的には2022年に辞めることになったという感じです。


──卒業は11月ということですが、残りの活動期間についてはどのような思いですか。

十束

とにかく応援してくれた人や関係者の方、もちろんメンバーもですが、色々な方に感謝を伝える期間だと思っているので、ステージに立って歌って踊れるのはあと数ヶ月だと思うと、ファンの方にもできるだけ多く会えるチャンスがあればうれしいなと思っています。でも、私自身もまだ実感がないんですよ。言い出しっぺではあるんですけど、やっぱり寂しい気持ちもあるので、ステージで消化して、皆さんに気持ちを伝えられる数ヶ月間にしたいなと思っています。


──2019年以前は、いつ頃までアイドルを続けようとか、辞め時を考えることはあったのでしょうか。

それまでの記憶があまりないんですよね。2019年までの4年間は全速力で駆け抜けてきた感じがあって、いっぱいいっぱいだったからか、そこまで何かを考える余裕もなかったんだと思います。


──卒業のことを聞いた時、メンバーの皆さんはどう感じましたか?

日向

卒業は決まったこととして聞かされたので、それ以上何も言えないというか、受け入れる方法を考えました。「キツイかもしれない」という話だったら、色々な提案はできたかもしれないですが、辞める方向で話を進めたいという状況だったので...。だったら無理にこの4人という形を守ることよりも、はす(十束)が幸せだと思えるところに身を置くことの方が優先するべき事かなとも思ったので、残りの3人で続ける良い方法を探すというか、前向きな話をその場ではしました。その結果、フィロソフィーのダンス自体を辞めるという話は誰からも出なかったので「続けよう」「はすが辞める日までは4人でやろう」という答えが割りとすぐに出たというか、それ以外ないよねという話になりました。


奥津

(十束が)キツそうだなとは思っていたので、続けられるのかなという思いもどこかにはあったんですよね。だから「やっぱりそうだったか」という気持ちと、びっくりした気持ちの両方がありました。でも辞めることに対してはすぐ納得ができたというか「なんでだよ」「辞めるなよ」みたいな感じではなく、そこでとやかく言うことではないなと思って、まずは受け入れました。それで、じゃあ自分たちはどうして行くか。良い意味で人は人、自分は自分みたいな考え方がこのグループにはあると思っていて、はすははすのことを考えるし、私たちも私たちで、自分の人生のことも考える、みたいな。「どうするんだろう」と不安になる時間って実はあまり長くなくて、すぐに「(グループは)やるよね」とその場で決まったので、その日の内に前を向いて、考えることを始めました。


佐藤

話を最初に聞いたのは2年前なんですけど、ちょうどその頃、メジャーデビューに向けて新しいスタッフの皆さんとお会いしたり、今までの製作陣の皆さんがフィロソフィーのダンスから旅立つみたいなことがあったり、色々なことが重なっちゃっていたんです。だから個人的にそういう時期なのかなという気持ちもありました。


──皆さん、十束さんの話を聞いても後ろ向きにはなることはなく、比較的早めに気持ちを切り替えて前に進んでいたんですね。新メンバーをオーディションで募集するということですが、3人での活動も視野にあったんですか?

佐藤

3人でやろうという話が出たこともあったんですけど、周りからはメンバーを新しく入れることがいいんじゃないかと勧めてくださる声も多かったんです。新しい関係をまた作るのは簡単ではないし、新しく入ってくるメンバーも7年分の曲を覚えたりしなきゃいけなかったりもするから、大変かなとは思ったんですけど、話をしていく中で「たしかにそうかも」と思えたので、気持ちを切り替えることにしました。

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