ハロー!プロジェクト各グループが出演する年に一度のお祭り『Hello! Project ひなフェス 2021』が 3 月 27 日、28 日に幕張メッセ 国際展示場 1・2 ホールにて 開催され、2 日間計 4 公演で約 20,000 人を動員した。
例年<SATOYAMA & SATOUMI movement>イベントと合同で開催されてきたひなフェスだが、昨年に続き今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため SATOYAMA & SATOUMI イベントは行われず、会場に感染予防対策を徹底した上でひなフェスの みの単独開催となった。また、ライブの模様は生中継され全国へ届けられた。
2 日間 4 公演にわたる『ひなフェス』は、【つばきファクトリー & BEYOOOOONDS】 【Juice=Juice】 【アンジュルム】 【モーニング娘。’21】と、公演ごとに異なるグループ をフィーチャーしたプレミアム公演となっている。 ライブ冒頭の各プレミアムパートの後には、ハロプロ研修生がパフォーマンスを披露。 年内に新グループ設立を目指し、ハロプロ研修生ユニットも昇格を待つ中でのステー ジで元気いっぱいな姿を見せる。
BEYOOOOONDS は 3 月 3 日にリリースしたばかりの最新シングルから『激辛 LOVE』などを披露。コミカルな振り付けで会場に笑顔を生み出しながらも勢い全開のパフォ ーマンスで会場の熱量をあげていく。桜の季節、卒業シーズンということでメンバーの 山﨑夢羽、前田こころも高校卒業を報告。全国の卒業生への応援も兼ねて『ビタミン ME』ではポンポンを手にステージを跳ね回った。
つばきファクトリーは、情熱的なパフォーマンスと爽やかなコーラスワークで会場を魅了。先日 5 月 26 日には NEWアルバム『2nd STEP』のリリースを発表しており、アル バムにも収録される『恋のUFOキャッチャー』『My Dariling ~Do you love me?~』の パフォーマンスを初披露した。 また、各ライブの中盤では「ひなフェス」恒例のシャッフルユニットコーナーも開催。 事前抽選で選ばれたメンバーによる今回限りのソロ、デュオ、トリオが公演ごとに披露された。
【つばきファクトリー&BEYOOOOOND プレミアム】
『女が目立ってなぜイケナイ』を江口紗耶が、『タンタンターン』を牧野真莉愛・川名凜・工藤由愛の 3 人が、『次の角を曲がれ』を西田汐里と山﨑夢羽が担当。
【Juice=Juice プレミアム】
『Take off is now!』を松永里愛・秋山眞緒・前田こころが、『JUICY HE@RT』を段原瑠々 と小野瑞歩が、『Give me 愛』は浅倉樹々が歌い上げた。
【アンジュルム プレミアム】
『Fantasy が始まる』を佐々木莉佳子が、『夢幻クライマックス』を笠原桃奈と小野田紗栞が熱演。『ちょこっと LOVE』加賀楓・横山玲奈・山﨑愛生の 3 人で盛り上げた。
【モーニング娘。'21 プレミアム】
『THE 美学』を小田さくらと為永幸音が、『晴れ雨のち スキ♡』を羽賀朱音・一岡伶奈・島倉りかが、『春ビューティフル エブリディ』は譜久村聖が堂々のソロで演じた。
シャッフルユニットコーナーの後には、ふたたびグループごとのステージへ。 Juice=Juice は 4 月 28 日にリリースされるニューシングルからの楽曲を中心に披露した。シティ・ポップナンバー『DOWN TOWN』ではグループの新しい一面を見せつつ、キレキレのダンスを見事にこなす姿が大人っぽい。 アンジュルムは昨年秋に新メンバー3 名を迎え、新体制 10 名で初の「ひなフェス」 参加となる。最新シングル曲『限りある Moment』でドラマティックに会場のボルテージ を底上げしていきながらも、本人たちは MC でもひなフェスが楽しくて仕方がない様子。 もう一つの最新シングル曲『ミラー・ミラー』ではアンジュルムならではのエネルギッシュな歌唱で畳み掛けた。
そして、プレミアムパート前のラストをつとめたのがモーニング娘。'21。ひなフェスでは 3 月 31 日に発売となるニューアルバム『16th~That's J-POP~』に収録される新作から『恋愛 Destiny~本音を論じたい~』、『このまま!』の新曲を披露。つんく♂作詞・作曲 の『ギューされたいだけなのに』など、要所要所で鋭いボーカルを入れながらアグレッシブに攻め上げていく。フェスにふさわしい圧倒的なハイテンション・サウンドにのせて会場を盛り上げた。
また、終盤のプレミアムパート前にはその回のプレミアム担当グループの曲を他グル ープが合同でカバーするブロックも。1 曲を 2 グループ合同(初日だけ 1 グループでの カバー有)でパフォーマンスし、組み合わされるグループも 4 公演全てバラバラという贅沢なその回限りの共演が次々と繰り広げられた。 観客は全員着席、ソーシャルディスタンスをとりながら鑑賞というスタイルのライブではあったが、その分各グループ、各メンバーがステージで放つエネルギーの大きさと眩さがより際立った公演であったともいえる。360 度に展開された観客席からは声援の代わりにペンライトが振られ、パフォーマンスごとに大きな拍手が贈られた。 ラストは幕張メッセの大ステージに全グループが一挙集結。全員でのパフォーマンス で華やかにライブを締めくくった。
■譜久村聖(ハロー!プロジェクトリーダー/モーニング娘。'21)コメント
昨年末のカウントダウンコンサート以来にハロー!プロジェクト全体で集まってのライブになりましたが、とても楽しかったです。 昨年のひなフェスが無観客ライブだった分、つばきファクトリーと BEYOOOOONDS にとっては今回初めてお客さんを入れてのプレミアム公演だったので、メンバーからの熱気や気合いも伝わってきましたし、新体制になったグループからのやる気も伝わってきて、すごくひなフェス全体が熱いコンサートになりました。モーニング娘。'21 も、 参加できなかった 2 人も含めた 14 人分の気持ちでパフォーマンスするということですごく盛り上がったので、生放送・生配信で観て下さった方も楽しめたんじゃないかなと 思います。 その他にも石田亜佑美の「石田のパン」や、PIZZA-LA さんにハロー!プロジェクト を意識して作ってもらった「春のハローピザ」だったりと、少なくとも春を感じて頂けたかなと思います。来年は SATOYAMA & SATOUMI イベントと一緒にまた開催できることを願っています。