HKT48“劇はじ” 劇団「ごりらぐみ」インタビュー、みんなのやる気がアンロックされた5ヶ月間

アイドル 公開日:2021/02/20 13
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今年、結成10周年を迎えるアイドルグループ・HKT48が挑む一大オンライン演劇企画「HKT48、劇団はじめます。」(通称:「#劇はじ」)がいよいよ20日に開幕(5日間・計20公演。28日が千穐楽)


メンバーたちは二つの劇団に分かれ、俳優として演じるのはモチロン、企画・プロデュース・脚本・演出・衣装・美術・音響・映像・配信・広報の全てを務め、舞台を一から作り上げる。まさにHKT48史始まって以来の壮大な挑戦だ。10月半ばの企画立上げから約5ヶ月に渡り、メンバーは活動と並行して本番に向け多忙な制作の日々を過ごしてきた。


いよいよ上演となる「#劇はじ」に迫るべく、各劇団に特別インタビューを実施。

後半はSFチックな物語が展開される『不本意アンロック』を上演する劇団「ごりらぐみ」からプロデューサーの武田智加、脚本の豊永阿紀、そして主演俳優の堺萌香の4期生トリオが登場。各セクションの製作舞台裏から、配役にまつわる意外なエピソードまで深堀り。現在上演中の芝居の副読書として読んでいただけると幸いだ。


―『不本意アンロック』、いよいよ上演ですね。今のお気持ちはいかがです?

武田智加

本番間際なのにまだまだ変更が続いていて、「もう本番なの!? もっと時間が欲しい!」っていう日々でした(苦笑)。けど、これだけ大勢の人が一つの目標に向かって、みんなで色んなことを固めていったり、それこそ全員が、これまでやったことがないことに挑戦し続けていて。そこでメンバーってこんなに色んなことができるんだ!という驚きを、毎日のように浴びています。楽しい!とは違いますが、スゴイ!という気持ちです。



―脚本を担当された豊永さんは、通し稽古をご覧になり、自分の作品世界が役者部と演出部によって構築される瞬間を見た時、どう思いました?

豊永阿紀

演出の下野(由貴)さんと電話で話した時「本当にスゴイことになっている!」ってはしゃぐぐらいの出来です。私の頭の中から出てきた『不本意アンロック』という物語とキャラクターが、みんなの手に渡って自分では絶対に思いつかなかった方向へと転がりながらすごい形に変化していって。これが脚本の醍醐味であり、チームで一つの作品を作り上げる醍醐味だろうなぁって。



―俳優部としてはいかがでした?

堺萌香

初めて経験することばかりなので、毎日必死でした(笑)。とにかく下野さんも含めたみんなで気づいたことがあれば「これはどうしましょう?」と提案していって。この前、下野さんから「おいもちゃん(堺のあだ名)、色々と話してくれるから助かる!」と言ってもらえたのが、すごく嬉しかったですね。


武田

まだ配信部分で、各セクションが足並みを揃えて一つにまとめた時に、「想像していたのと違うなぁ」ってことがまだあって。きっと本番当日になっても「こうすればよかった」という部分が見えて、色々変更している気がしています(苦笑)。


今頃になって「コッチの方が良かったかも!?」という迷いがジワジワと全員に出てきて、みんなで毎日ドキドキしっぱなしです。何か細かい部分が一つでも変わると、そのたびに一から頭の中を整理しないといけないので、「大丈夫かな?」と思う毎日です(笑)。けど、大変な中でも一歩ずつ前に進んでいるので、良いものになっているという自信はあります。



―バタバタしながらも、本番は良いものになると信じていると。

武田

みんながみんなキャパを超えるような仕事量を抱えながらも、全力で臨んでいて。こんなことを言うと変ですが、頼もしさしかありません。



セリフの一つひとつから“豊永阿紀”が滲み出る脚本


―豊永さんは企画段階で「ZOOMを使って社会科見学する未来人と現代人の交流」という『不本意アンロック』のベースとなるテーマを出していましたが、この案はずっと温めてきたものなんですか?

豊永

いえ。プロジェクト始動の時に、みんなで様々なワークショップを受けて、どんな役職を希望するか決める時間があったんです。プロデューサー・脚本志望には「作りたい作品の大まかな企画を出してください」という課題が出されて。その時に、パッと思いついたものだったんです。私は常々……不思議な人間だと思わないで欲しいのですが、宇宙人は未来人が正体という都市伝説にすごく興味があって、この話はオンライン演劇向きだ!と思いつき、スッとそこから『不本意アンロック』の土台になる物語のイメージが湧いてきたんですよ。



―同期のお二人は脚本を読みどんな感想を抱きました?

阿紀だ~!!って思った。文章の一つひとつから豊永阿紀が溢れていて。


武田

私も同じことを言おうと思った!! 最初に全部を通しで読んだ時、全セリフが阿紀ちゃんの声で再生されて「あれ!?何人も登場人物がいるはずなのに、色んなパターンの阿紀ちゃん浮かぶ」状態になっちゃって。


阿紀の一人芝居で成立しちゃうぐらいだった(笑)。


豊永

(笑)。確かに各キャラクターには、私の中にある特化した部分が反映されているとは思います。やはり、全く自分から離れたものを書く技術がまだないんですよね。



―こうして自分の脳内をつまびらかにするのはどうです?

豊永

いやぁ~、文章を読むのも書くのも好きではありつつ、私の発想自体は面白いと思ったことがなくて。あと、ネガティヴな展開になると、自分の魅せたくないネガティヴな部分も全部出さなければ書けないわけです。二人が言ったように私が出過ぎているのが正直怖いんですよ。見た方に「こんなヤツ、いるかよ」と思われても、「ゴメンなさい!私としてはそうなんだよぉ~……」としか言えません(苦笑)。みなさんの感想をもらうまでは、千穐楽を終えても安心して眠れる日々が来ないと思っています。


武田

本番が始まってOK!なわけじゃないからね。


豊永

そうそう。しかも私は本番期間中、何もできずに見守るしかないのがもどかしいんだよね。演技や演出、美術に衣装、音響、みんなに信頼がおけるから舞台自体には全然不安も何もなくて。ただ話の内容を否定されたら……泣いちゃいます(笑)。

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