HKT48“劇はじ” 劇団「ミュン密」インタビュー、メンバーがぶつかり合い成長してきた5ヶ月間

アイドル 公開日:2021/02/19 15
この記事を
クリップ

今年、結成10周年を迎えるアイドルグループ・HKT48が挑む一大オンライン演劇企画「HKT48、劇団はじめます。」(通称:「#劇はじ」)がいよいよ20日に開幕(5日間・計20公演。28日が千穐楽)


メンバーたちは二つの劇団に分かれ、俳優として演じるのはモチロン、企画・プロデュース・脚本・演出・衣装・美術・音響・映像・配信・広報の全てを務め、舞台を一から作り上げる。まさにHKT48史始まって以来の壮大な挑戦だ。10月半ばの企画立上げから約4ヶ月に渡り、メンバーは活動と並行して本番に向け多忙な制作の日々を過ごしてきた。


いよいよ上演となる「#劇はじ」に迫るべく、各劇団に特別インタビューを実施。

前半は『水色アルタイル』を上演する劇団「ミュン密」からプロデューサーの坂口理子、脚本の石安伊(せき・あい)、そして主演俳優の石橋颯(いぶき)が登場。作品の魅力から製作舞台裏、「#劇はじ」にかける想いについて訊いた。


―『水色アルタイル』、いよいよ20日本番を迎えますが、今の手ごたえはいかがですか?

坂口理子

全員「作品を良くしたい!成功させたい!」という気持ちが強すぎて「ここ、もっと良くなるんじゃないかな?」と変更や改稿ミーティングが続き、終始バタバタの状態のまま本番を迎えそうです(苦笑)。こうしたより良いものを届けたいという気持ちを持つことは良いことですが、きっと本番を迎えても「こうしたい!」という案が出てくると思うから、千穐楽まで試行錯誤が続きそうなのが不安で、恐ろしくて(笑)。


石橋颯

正直言って、色々と混乱しています(笑)。


坂口

みんなで励まし合う毎日だよね。やはりアイドルではありますので、公演やSNSでは制作中の辛い姿や大変な姿をなるべく出さないようには気を付けてきたんです。とは言え、みんな本気でやっているんだよ!ということは伝えたくて。こうして取材していただくことで、少しでも俳優部・演出部・企画部のみんながこの舞台のために全力で臨んできたということを、プロデューサーとしてもっと伝えたい!と思っているので、今日はよろしくお願いします!!



―こちらこそ! 先ほど改稿が常に続いているという話題が出ましたが、石さんとしては本番まで休まる時間がない状態ですか?

石安伊

はい。とにかく初稿から色々と変更が続いたので、俳優部のみんなから「このセリフ、好きなんだよ」と言われても、「あれ?こんなセリフ……書いたっけ?」っていうことが今結構あって。


一同 (笑)。


書いたからあるのでしょうが、本当に自分でも何を書き足したかわからないぐらい、変わっている状態です(笑)。とはいえ、演出の(田島)芽瑠さんからの提案、役者さんチーム、美術さん・衣装さんたちの手を借りて、最初は「これ、どうなんだろう?」と書き進めていたものが、シッカリと「物語」になっていく過程にメチャクチャ嬉しい気持ちになりました。逆にどんどん変わっていくから、俳優部は覚えるのが大変だったと思います。


石橋

大変ですけど、ちゃんと変更があった時はメモを取っているので全然大丈夫です!けど時々、前にメモったものとゴッチャになって「どっちが新しいんだっけ?」ってわからなくなった時は焦りました(笑)。本番までにちゃんと整理しておかないといけないなぁ~と反省しています。


坂口

本当に頑張ろうね! もう毎日ずっとドキドキしていてヤバイです(苦笑)。


脚本家・石の注目キャラクターはシークレットゲスト?


―『水色アルタイル』は「高校3年生を迎えた5人の少女たちが、アイドルを目指す」という青春物語ですが、本テーマに決まる前はもっと別の内容だったそうですね。

坂口

はい。当初は違うテーマだったのですが、取り扱いが私たちには難しいとなって。それにこの時代、やっぱ暗い気持ちを吹き飛ばす明るい話がいいよね!となり、ガラリと“青春”をテーマにしました。

ティザー映像用に映像撮りを色々と進めている中、宣伝・広報のみんなに「申し訳ないけど……一から考えてもらっていいですか?」と、全部ひっくり返す急なお願いをして本当に迷惑をかけました。ただ、このドタバタのスタートがあったからこそ、今も続くドタバタも乗り越えられ続けている部分もあるのかなとは思います。


私としては正直なことを言うと、好みや書きやすさならテーマは以前のもの方でした。けど、『水色アルタイル』もすごくステキな作品になったと私は思っているので大満足です。何より颯が演じるには、爽やかな内容の方が似合いますからね。


石橋

(ニコニコ)

―石さんは、この『水色アルタイル』を書く上で、最も大切にした部分や強く意識していたことはなんでしょう?

書き始めの段階から「これはオンライン演劇だ」ということを頭に置いていました。普通の舞台劇とは違いZOOMを使っての劇なので、例えば友だちとケンカして相手を振り払うとか、仲直りをして抱きしめるという、直接的な感情表現ができないわけです。そういう互いの気持ちを伝える時の行動をZOOMで置き換えるとどうなるんだろう?……と、メッチャ考えて展開を作っていきました。


―石さんなりに画を想像しながら書き進めていったのでしょうか。

はい。あとは登場人物それぞれに感情移入しながら書こうとは強く意識していました。


坂口

みゅん(石)は、情景を作るのも上手いのですが、すごくキャラクターの心情の描写が上手くて!いつか舞台の脚本を書くお仕事をしてほしいです。


いやいや(笑)。そういえば、みんなのセリフを自分で口に出しながら打ち込んでいたからか、途中からだんだん「あれ?これ私、役者でもいけたんじゃないかな?」と錯覚しはじめて。


一同:(笑)。


出演できないのが残念です(笑)。


坂口

みゅんが演じるバージョンも見てみたい(笑)。



―もしかして、すでに発表されているシークレット追加俳優は、石さんだったり?

それもいいかもしれませんね。けど、残念なことに違うんですよ。



―どのキャラクターのセリフを書いている時が、一番筆が乗りました?

正直言いますと、そのシークレットゲストの役なんですよ。


坂口&石橋

えぇっ!?


このゲストキャラはちょっとネタ要素が強いから、今までカチッと書いてきた部分から解放されて、自分の好きなように描けたんですよ。文字を打ち込んでいてメッチャ楽しかった(笑)。逆にこの“遊び”のおかげで勢いに乗れて、本編もマジメに書き進められていけたんですよ。


坂口

遊びに感謝だね(笑)。


颯は好きなセリフとかシチュエーション、あった?


石橋

リリカ(村上和叶)と、モメるところが好きです。元々いぶきって「元気だね!」って言われる人間で、あまり暗くならないんです。るなもいぶきみたいに元気な子なんですけど、リリカとケンカする時も元気だったら「普段通りのいぶきだね」って言われちゃいます。それがイヤで、ケンカの時だけ「元気じゃないいぶき」を意識して演じています。青春物語なので、楽しくてワチャッとしたシーンが多いのですが、たまにあるマジメな場面で真剣ないぶきになれると「キタ、キタよ!」って、嬉しくなります。


坂口

可愛いなぁ~(笑)。


石橋

演技がちゃんとできているか、できていないかと言われたらまだまだなんですけど、芽瑠さんや演じるみんなと一緒に、もっと練習して良いものができればいいなぁ~って思っています。

1/4ページ

この記事の画像一覧 (全 4件)