【ロングレポート】26時のマスカレイド、過去最大キャパのライブで魅せた4人の結束と高まり

アイドル 公開日:2019/11/24 12
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終盤戦。「突然ですが……」と、江嶋が意味深に切りだす。場内がザワつく中「魚だよ!」と、ニジマス型のマスコット人形の用意を促す合図だった様子。ニジマスくんの登場……ということはこの曲!『およげ!ニジマスくん』だ。ニジマス片手に踊り狂うステージとフロアは、さながらお魚天国。「虹鱒を掲げみると幸せが訪れるかも?」という歌詞の通り、誰もが幸せそうな笑顔を浮かべる。ニジマスくんたちにとっても人見記念講堂という大海は最高の遊び場だったはずだ。


ニジマスにとって初のMV作である『ワスレナグサ』へと繋ぐ。「真実の友情」という花言葉を冠したタイトルの通り、4人は少し円を組むような形で、一言を噛みしめるように歌い、互いの顔を見合わせては笑顔を浮かべる。決して順調な道のりではなかった。そのたびに一丸となり真っ直ぐ進んできた4人の視線の先に待っていたのは過去最大キャパという光景だ。個人的にはこの瞬間が白眉に。四者四様の声が見事に溶けるのがニジマスライブの醍醐味。この日の『ワスレナグサ』はザ・アイドルな声がさらに研ぎ澄まされた来栖、言葉の一つひとつに熱を感じさせる江嶋、高低を見事に使い分ける吉井の美麗なクリーントーンが、甘さを多分に含んだ森と、それぞれの技術の高まりが今曲ではありありと現れていて、聞いていて身震いするほどだった。中でも森は「歌が苦手」と言っていた過去が信じられない程に存在感を増す声には、思わずほれぼれしてしまった。


ドラマチックな『アルタイルよ教えて』で歌の流星群を降らせた後、メモリアルな楽曲『COLORS』で最高潮を迎え、4人はステージを後にした。


割れんばかりのアンコールに押される中、再び登場した……のは吉井と来栖の二人だけ。すると後方に用意されたトロッコに乗って江嶋、森が現れキラーチューン『ハートサングラス』になだれ込む。再び火が点く場内。何より、ファン以上にはしゃぐ4人。ニジマスにとって初トロッコ体験だ、喜びを爆発させるのも頷ける。


様々なサプライズがもたらされる中、「私たち、みなさんの期待を超えるために新曲を用意してきました!」と、新曲『アイリス』を披露する。ギリシャ語の「虹」を冠した今曲は、4人によるアカペラで始まる。ハッと息を飲む美しいハーモニーが響き渡ると、その後はギターのストロークが激しいロックサウンドへと変化。「虹という光が生まれるには太陽と雨の2つが必要」という、嬉しさと苦難の両方があったからニジマスという虹が輝けるんだということを歌った歌詞を、ありったけの情感を込めて歌う4人。新たな彼女たちにとってのアンセムが誕生した。

そしてこの日、これまでの感謝をラストナンバー『心から・・・』に乗せ伝え、全てのステージを終えた。


本編最後は一人ずつ挨拶。森は「来年は大きなキャパに生バンドライブ、テレビも始まって、色々と心の整理が追いつかないから焦りもありますが、そんな不安は見せずにみなさんの期待を余裕で超えていきますから!」と強く宣言。


続く吉井は「みなさんの目に今の私たちはどう映っているか分かりません。けど、くじけても前だけを向いて進んでいきたい。みなさんがいてくれるからこその私たちです」と感謝を述べ「来年も来てくれますよね?」の問いかけ。もちろん「ハ~イッ!」と応える。


来栖も「応援しているという声に嬉しく思うと同時に、みなさんがニジマスから離れてしまったらどうしよう?という不安も最近でてきました。そんな中改めてみなさんとメンバー、スタッフさんと過ごすたびに、心配はなくなってきました。みなさんの応援が私の誇りです。推していて楽しいと思ってもらえるような最高のグループに駆け足で登っていきます」と感極まり声が詰まりながらも堂々たる宣言。


最後にリーダーの江嶋は「これまでも色々ありましたが、2020年ももっといろんな人を巻き込みながら楽しいことを作っていけたらいいなと思います」と、これからも歩みを止めないと高らかに述べた。


ステージを後にする4人の顔からはこの上ないほどの充足感が溢れていた。ニジマス過去最大の冒険は最高の形で幕を閉じた。


この1年での急成長ぶりを見るに、この日得た経験を糧にニジマスは来年さらなる飛躍を遂げるはず。この先もまだまだ続く壮大なニジマスストーリーを、4人はどう紡いでいくのか?楽しみでしょうがない。


取材・文:田口俊輔

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