転校少女* が、全国7箇所で開催している全国ツアー令和元年『The Fifth Autumn Of Love』のファイナル公演を、11月16日(土)LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて迎えた。
本公演にて、リーダー岡田夢以がグループから転校するが、新生 転校少女*として2月メジャー1stシングルリリース、春からはLive House Tourが開催されることが発表された。
結成5周年、8月に新メンバーが加入し、急加速でこの日に向けて走り続けた7人体制の転校少女*を目に焼き付けるべく会場には多くのファンが集まり、フロアを埋め尽くした。
この日の為に作られた『Special Overture』に合わせてオープニング映像が流れると、会場のボルテージは急上昇。バンドの演奏に合わせて、転校少女*の始まりの曲でもある『猟奇的You&Me』でライブはスタート。『私の絶対領域』では生バンドならではの激しい煽りに会場はさらにヒートアップ。
自己紹介のあと、転校少女*のワンマンライブではおなじみのVJを取り入れたパフォーマンスで『TRIGGER』などアップテンポな4曲を一気に披露。途中、『NEVER ENDING STORY』ではメンバーからサインボールが投げられ、アッパーな楽曲とプレゼントにファンは大興奮。
大型モニターから紗幕に変わり、『終わらない世界』『Catch Me (If You Can) 』など、VJとの演出がより際立つ迫力のあるステージが繰り広げられた。
塩川莉世と松井さやかによる『PAINT GIRL』では、岡田夢以が描いた本公演のロゴ『Umbrella Girl』がBanksyをオマージュした世界観の中で躍動。岡田夢以と寺田葵による「さかさまの世界」では「不思議の国のアリス」モチーフの映像で会場は一気に別世界へ。
衣装を変え全員が再びステージへ。アコースティックVer.で披露された『Love Range!』はメンバーそれぞれがしっかり歌いあげ、メンバーも客席も気持ちを高めた。
続けて、会場に雨音が鳴り響くと、塩川・松井・小倉月奏・小西杏優・上原わかなは、スタンドマイクで歌唱、岡田と寺田がセンターで傘を持ちパフォーマンスというこちらも粋な演出で「Sheʼs Rain」が披露された。
ライブ後半戦、シングル曲で映像とともにエモーショナルな世界観を魅せ、再びアップテンポな楽曲で、会場を盛り上げた。「WONDER WAVE!」の最後に銀テープが舞うと会場から大きな歓声が湧いた。
本編最後は、メジャーデビューアルバム『COSMOS』リード曲でもあり、別れの中にある希望がテーマになっている一曲『星の旅人』を披露。
最後に、岡田が代表して涙を堪えながら、会場にいるファンに感謝を伝え本編が終了した。
アンコール1曲、『バ・ビ・ブブブー・ブートキャンプブートキャンプ』ではメンバーが客席を走り回り、会場はすぐに熱を取り戻した。
MCで松井が、「次の曲は、いろんなシーンで夢以と一緒に歌ってきました。今日、夢以が転校するということで夢以と歌うのはこれが最後になるけど、7人で思いを込めて歌います。」と、「銀河列車」が歌唱され、メンバー、客席それぞれが岡田夢以と過ごした時間を噛みしめた。
岡田の台詞を曲中に多く含む楽曲『With You』では曲が途中で止まり、
岡田が涙ながらに「みんなに出会えて、メンバーに出会えて、チーム転校少女*のみなさんに支えられ物凄く私は幸せものです。転校少女*であったことは私の自信です。全部が私の誇りです。私を育ててくださったのは、ここにいる皆さんです。私を見つけてくれてアイドルとして沢山愛をくれてありがとう。最高の5年間の青春を本当にありがとうござました。」とメンバー、ファンに5年間の感謝を伝えた。その後、メンバー&スタッフによる5年間の軌跡をまとめたサプライズ映像が投影されると、グループ加入オーディション時の映像では「これは流さないで〜!」と泣き笑いながら悲鳴をあげる一幕も。
最後は「みんなで笑顔で締めくくりたい!」とメンバーが客席に声をかけ、会場と一体になれるライブ楽曲『Girls Time』で現体制ラストのツアーファイナルを笑顔で終了した。
なお、本公演はCSテレ朝チャンネル1にて1月『転校少女* The Fifth Autumn Of Love 岡田夢以 Love 4時間SP』放送されることが発表されている。さらに、2019年2月にメジャー1stシングルのリリース、春に新体制でのLive House Tourを発表した。
岡田夢以に見守られ、それぞれの想いを胸に転校少女*は今後も走り続ける。止まることを知らない転校少女*にぜひ注目してもらいたい。
カメラマン: 林 晋介