浅川梨奈、最新主演映画語る “私にすごく大きなものを与えてくれた”

アイドル 公開日:2018/06/10 55
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アイドルグループSUPER☆GiRLSのメンバー、『咲-Saki-』(17年)、『人狼ゲーム マッドランド』(17年)といった話題作に出演する女優業、そして「1000年に一度の童顔巨乳」と称される抜群の肢体を武器にしたグラビアと、多岐に渡る活動で注目を浴び続ける浅川梨奈。その彼女の最新主演映画「トウキョウ・リビング・デッド・アイドル」が6月9日(土)に公開された。ゾンビが街を跋扈する世界を舞台に、ゾンビに噛まれたアイドル・神谷ミクが巻き起こす出来事を描いたアクション・ホラー映画だ。先日、カンヌ国際映画祭にて上映されるなど話題急上昇中の本作について、浅川梨奈に直撃!さて、どんな話題が飛び出すのか……。




――『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』公開、おめでとうございます!作品を観ての率直な感想を、お伺いできればと。

浅川梨奈

端的に一言「ツッコミどころ、ありすぎだろ!」です。とにかく上映約80分の間ずっと、「オイオイ!」とツッコミっぱなしでした。でも、観終わった後に「あぁ、面白かったなぁ~」と思ってしまって。そんな自分が悔しい!


――直球のエンタメ作品に仕上がっていましたね。

浅川梨奈 

「アクション・ホラー」という触れ込みなのですが、メッチャコメディ要素タップリ。でも、ただ笑わせっぱなしになるのではなく、シリアスな場面もたくさん用意されていて、普通に満足してしまいました。


――今作で浅川さんは、アイドル・神谷ミクを演じました。これまでの映画では、ヤンキー少女、麻雀の達人の女子高生役など、様々な役を演じてこられましたが、アイドル役というのは初挑戦でした。

浅川梨奈

そうなんですよ。普段アイドルをやっているからか、アイドル役を演じるのは新鮮でした。


――どのような役作りをされましたか?

浅川梨奈

まず、台本を読んだ時の感想として「この役は本気で演じないとヌルくなる」と思いました。モチロン他の作品も本気で演じていますよ。ただ、少しでもアイドルを演じている時に“私”が出てしまったら、その段階で神谷ミクではなくなるなぁと思ったんですよ。だから、本をいただいてから撮影まで1カ月間、神谷ミクという“一人のアイドル”になるために、彼女のバックボーンのそのまたバックボーンぐらいまで練り練って考え、神谷ミクという人生を生きるぐらいに、のめり込みました。今作では、二回ほど「TOKYO27区」のライブシーンがあるのですが、そこでは実際にミクが存在する、と思ってもらえるように、普段の自分がステージで絶対に出さないような仕草や表現にあえて挑戦したんですよ。


――神谷ミクという役を生きるため、どのようなサブテキストを作りこまれたのですか?

浅川梨奈

例えば劇中で、ミクの過去が語られる場面があって。そこでは両親がいないという情報が出るんですけど、決して深く掘り下げることはなく、観た方の想像にお任せというヒントぐらいしか与えられないんですよね。でも私は、家族構成から、なぜミクは一人になったのか?今までどんな生活を送っているのか? 他には、今「TOKYO27区」はどれだけ売れていて、夢の中野サンプラザに立つにはあと何をしなくちゃいけないのか?サンプラザライブ後の夢は?……と、とにかく神谷ミクを掘りに掘り下げまくりました。ノートに自分が勝手に考えた神谷ミクのこれまでの人生を、ギッチリと書いて、自分の中に神谷ミクの人生が流れるぐらいまでに作り込みました。


――しかし、劇中には「童顔巨乳」といった、現実の浅川さんを彷彿とさせるキャッチが出てきます。

浅川梨奈 

もうねぇ、どうしても「童顔巨乳」は、入れなきゃいけませんか!?って抗議したかったぐらい! これだけ私が神谷ミクを生きようとしているのに、浅川成分入れてくる!?って(笑)。最終的には、ミクも「童顔巨乳」と呼ばれているんだなと、新たな要素を加えることで乗り切りました(笑)。


――ちゃんと神谷ミクのサインも考案されていましたね。

浅川梨奈

サインは、熊谷(祐紀)監督が考案してくれたものをベースに、私が作りました。熊谷監督は、場面ごとにミクがどう思い、どうしてこの行動をとるべきか?と相談しながら、一緒にミクを作ってくださいました。熊谷監督は、役者が演じやすい現場作りをしてくださるので、役者からの提案も面白いと思ったら、映画に取り入れてくださったりして。常にモチベーションを高くしてくださる、監督さんでした。


――因みに浅川さんが提案されて、取り入れられた場面はありますか?

浅川梨奈

すごくふざけた場面なのですが、尚玄さん演じる犬田と一緒に事務所でバナナを食べるシーン。台本では黙々と食べるだけだったのですが、私は犬田に「一本くれよ」と言われたミクが「絶対にイヤだ!」と抵抗するのはどうですか?と提案したんですよ。そうしたら監督が面白い!と言って、採用していただいて。ただ、尺の都合でそのくだりはカット……(苦笑)。


――アハハ! でも熊谷監督は、面白いと思ったら、アドリブも積極的に採用されるんですね。

浅川梨奈 

役者の自然体を尊重してくださる方です。ミクが犬田と歩道橋で、自分の夢を語るシーンに関しては監督からの演出はほぼなく、私と尚玄さんのアドリブで作って行ったんですよ。途中でミクが涙を流すのですが、台本では「ここで泣く」と明記されていなくて。役に入り込めたからか、自然に涙が流れてきたんですよ。この瞬間だけは、私とミクの想いが重なる部分があったので、自然体の自分が出てきたのかな? 今までは涙のシーンに向けて感情を作っていきましたが、全く予想だにしていない演技での涙は初めての経験でした。


――数多くの作品で経験を積んでこられましたが、また『トウキョウ~』で、一つの壁を超えた感じですね。

浅川梨奈

この日以来、涙を流すことに苦労することはなくなりました。自分がどこまでの感情まで持って行けば涙が流れるのか、ミクを演じてわかったんですよ。すごく私に大きなものを与えてくれました。


――現場の雰囲気はいかがでしたか?

浅川梨奈

出演者、スタッフさん全員が最初から、最後までゲラゲラ笑いっぱなしの現場でした。中でも一番うるさかったのは私(笑)。自分が主演の作品の時は、自分が現場の空気を作らなきゃ!と、いう気持ちでやっているので、誰よりも楽しく賑やかに過ごす!というのをモットーにしていて。その気持ちをスタッフさんが組んでくださったのか、どれだけ疲れていても一緒に楽しい現場作りをしてくださって。感謝感激以外の言葉が見つかりません。


――座長として演技はモチロン、現場の空気も引っ張っていったんですね。

浅川梨奈

引っ張るなんて大きいものじゃありませんよ(笑)。とにかくみんなと喋りっぱなしの撮影でした。中でもSOLIDEMOの二人……山口さん(山口智也)と、(中山)優貴くんとは、仲良くさせてもらいました。昔からイベントで一緒になっていたんですけど、そこまで話す機会がなかったんです。でも、山口さんとは地元が一緒で、通っていた小、中校も一緒。しかも山口さんの妹さんと小学生の頃に仲が良くて、よく一緒に遊んでいたんですよ(笑)。


――意外な事実が発覚!

浅川梨奈 

それがキッカケで、山口さん、優貴くんとは、この現場を通してよくお話しするようになりました。二人のオタ芸シーン、メッチャ面白いですよね。


――あんなにパキッとした動きのオタ芸は観たことありません。

浅川梨奈

二人ともアーティストだから、リズムにシッカリ合ったオタ芸を打つんですよ。特に、代々木駅前でオタ芸を打つシーンが最高!私はすでに撮影を全部終えていたんですけど、二人のオタ芸を見たくて現場に遊びに行って、終始笑っていました。結果、一番オイシイ場面を二人に持って行かれました(笑)。コッチは全編通して頑張っているのに、二人はたった一瞬で空気を全部掴んじゃうんですよ!羨ましいったらありゃしない!!


――完全な飛び道具役でしたよね。そして阿部夢莉さん、尾澤ルナさんとスパガメンバーとの共演(尾澤は今年1月に卒業)はいかがでしたか?

浅川梨奈

今作の現場で、私が二人に何か言うことは特にありませんでした。一つだけ、人一倍私がシッカリとしようと心掛けていました。私自身、別の現場で一緒になった平祐奈ちゃんの、心配りにものすごく感動して、私も祐奈ちゃんのようになろう!と思い、祐奈ちゃんのやることを見様見真似で参考にしていて。だから今回は、私が態度を持って現場の空気の作り方、スタッフさんとの接し方を二人に、感じとってもらいたかったんですよ……って、偉そうだなぁ私(笑)。


――ミクを狙うゾンビハンター・如月役の星守紗凪さんはいかがでした?

浅川梨奈

本当に見事なアクション女優さんでしたね。メッチャ殺陣が上手い。一度撮影前にアクション稽古を一緒にする機会があったのですが、ものすごいキレのある動きをするんですよ。何だこの子!?と、驚きまくった記憶があります。


――そして、今回ミクの相方となる犬田役の尚玄さんはいかがでした?

浅川梨奈

メッチャいい人!! それに、演技もさすがの一言。私がどんなにアドリブをきかせても、ちゃんとアドリブで返してくださるんですよね。『トウキョウ~』はある意味、二人の掛け合いがキモなので、演技を通じてキャッチボールができたのはすごく良かったですね。演技外のところでも、お互いにイタズラを吹っ掛け合いながらコミュニケーションをとったりしたので、尚玄さんとの場面は全てメッチャ良い空気で臨めました。尚玄さんがいるだけで一安心。


――浅川さんから見た今作の見所を、ご紹介いただければと思います。

浅川梨奈

私が一人でアカペラで歌う場面。尚玄さんにも、スタッフさんにも見られ、しかもアーティストのSOLIDEMOの二人にも見られ……プレッシャーで壊れるんじゃないか!?と思ったほど、シンドかったぁ……。グルッと人に囲まれながら、一人歌う、全く上手く歌えない、しかも英詞がメッチャ難しい!覚えられない!! 何度となく「次の歌詞は……ゴメンなさい、覚えていません……」と、やり直しましたよ(苦笑)。だから終わった後の達成感は、何物にも代えられなかった。でも余談なのですが、その日の撮影終了後、みなさんとご飯を食べていたら、お店の画面でさっき撮ったばかりの私の歌の場面を流し始めて。もう、本当にヤメテ!!!と叫んじゃいました(笑)。アレは完全に私に対する公開処刑でしたね。


――改めて作品を見直す時が大変ですね。

浅川梨奈

もう、その場面だけ飛ばそうかなと思っているぐらい……。でも、熊谷監督がこだわられたので、すごくキレイな場面だし、普段はパフォーマンス担当でもなんでもないキャラ担当の私が、アカペラを披露するというのは、ある意味新鮮な体験でしたね。感謝、感謝!


――では、最後に、笑って泣けて面白い、『トウキョウ~』を浅川さんからPRしていただければと思います。

浅川梨奈

全編に渡って笑いどころ満載なのに時折ホロリときて、ホラーが苦手な方でも楽しめる、アクション・コメディ・アイドル&ゾンビ映画に仕上がりました。色んな世界の方に発信できる作品になったと、自信を持って言えます。ぜひ、劇場に脚を運んで大笑いしてください!そして、一度観た方はその後も来て、最低でも10回は観てください!!(笑)。