「AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト100 2017」にて、数々のミリオンヒット楽曲を抑え第1位に輝いたのは、NGT48の『Maxとき315号』。 NGT48にとって初のオリジナル楽曲である。
下馬評では、2位となったチーム8の『47の素敵な街へ』と共に得票が集中し、上位ランクインが期待されていたが、その通りに見事制覇を果たした。NGT48はトップ10に3曲(5位『NGT48』、7位『君はどこにいる?』)ランクインさせる快挙も成し遂げ、デビューイヤーに華を添えた。
今回の『Maxとき315号』、タイトルを一見するとバラエティー的な楽曲なのか?と勘違いしてしまいそうだが、一聴するとその魅力に取り憑かれてしまう名曲となっている。この楽曲は、昨年度大ブレイクをした欅坂46 のデビューシングル『サイレントマジョリティー』と同時期の発表だったこともあり、またデビューシングルという位置づけではなかったこともありそこまで大きな話題となることがなかった。
しかし、様々なコンサートやイベントで披露する毎にファンを増やし、多くのアイドルファン達が「2016年度のNo.1」としてSNSで共有し合う楽曲へと成長。
その魅力は、作曲・編曲の松本一也によるどこか懐かしい美しいメロディに、弦楽器をふんだんに使った丁寧なアレンジ、新潟の風景が浮かんでくるような秋元康の詞、そして新潟で撮影をしたMVでのデビュー前のメンバーたちの初々しい姿と「白」の街並み…とにかく「泣ける一曲」と話題となっていた。新潟の地を歌いながらも、それぞれの生まれ故郷を思い起こさせてくれるような良曲である。そもそも、デビューシングルでもない『Maxとき315号』がここまで完璧に作り込まれていることに、NGT48への期待が窺える。
2016年度を代表する楽曲となった『サイレントマジョリティー』が刺激的な楽曲ならば、『Maxとき315号』はどこまでも優しい楽曲となっている。この二曲が同時期にデビューを控えたグループから(NGT48のデビューシングルリリース日は2017年4月12日)発表されたことは奇跡的であり、今後のアイドルの歴史の中で重要な年になることだろう。
これから羽ばたいていく少女たち、まさに待望となるデビューシングルを遂に発売するNGT48。とにかく、すぐにでもNGT48の公式サイトで、そして配信サイトでMVのフルバージョンを見ることをおすすめする。今年は、間違いなくNGT48旋風が巻き起こりそうだ。(編集部/高橋学)
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