事務所移籍とグループ卒業を発表したSKE48宮前杏実。突然の発表に驚いたファンも多かったと思うが、今回、BUBKA5月号でロングインタビューを行ない、現在の心境を聞いている。
─インタビューさせてもらうのは久しぶりですね。
宮前 1年ぶりぐらいですかね。
─まずお聞きしたいのが、事務所に所属することになったということです。
宮前 はい。そうです。
─おめでとうございます!でいいんですよね(笑)。
宮前 はい(笑)。ありがとうございます。
─同時に卒業を発表したというのが衝撃的でした。
宮前 はい。
─この同時発表なんですが、ちょっと戸惑ってしまったんですよね。今までにあまりないパターンだったので。
宮前 ですよね。私の不器用さが出てしまって。主に移籍ということを伝えたかったんですけど……日本語って難しいですね?私、日本語が合わないみたいで。
─何語が合うんでしょうね。
宮前 探し中です(笑)。どこかに絶対あるはずなんですよ、私に合う言語が!
─頑張って探してください(笑)。
宮前 それで、卒業なんですけど、これは“予告”みたいなものです。たとえば、1か月前に発表したら、ファンの方はビックリするじゃないですか。そうなったら申し訳ないなと思って。心の準備もあるだろうし。いつ卒業するかは決まっていないけど、ひとまず発表だけさせてもらいました。
─移籍先はサン・オフィスという事務所ですが、いつ話があったんですか?
宮前 『12月のカンガルー』のお仕事をしている時だったので、去年の春くらいですね。最初は湯浅(洋=SKE48劇場支配人)さんから聞きました。私が演技の道に進みたいということを知っていた湯浅さんが話をしてくれたみたいで。
─女優の道に進みたいという気持ちが大きくなったのは?
宮前 私はアイドルになりたくて入ってきたわけではなくて、SKE48に入る頃から女優さんになりたかったんです。
─じゃあ、SKE48の活動をしながらも、女優さんになりたかった?
宮前 夢見ていましたね。
─決定的なきっかけはありましたか?
宮前 ミュージカル『AKB49~恋愛禁止条例~』('15年3月)でした。初めて監督さんから指導されるという経験をして、「なんて楽しいんだ!」って。みんなは怖いって言ってましたけど。
─演出の茅野イサムさんはかなり厳しいと聞きます。震えあがるメンバーが続出したんですよね。
宮前 私はそんなに厳しいと思いませんでした。むしろ優しいなと思って。
─稽古や本番の期間中、何か印象的だったことは?
宮前 これはどこにも言ったことないんですけど、「君は3~4年後、必ず女優として歩んでいけると思ってる」って監督に言われました。
─最高の褒め言葉じゃないですか!
宮前 その時はまだ漠然と受け止めていたんです。アイドルが楽しいなって思い始めたタイミングだったので。だけど、着実に監督の言葉に現実が近づいていっているな、と思って。
─予言者じゃないですか(笑)。ちょうどその頃からですかね、この1年ちょっとの期間は、宮前さんにとって激動だったと思います。
宮前 かなりです!
─始まりは『12月のカンガルー』で北川綾巴さんとWセンターに立ったことですよね。
宮前 もう一昨年の話かぁ……。アイドル人生でこんなにいろんなことが起きる人もなかなかいないと思います。そう思えば、すごいことですよね。
─当時、センターに立っていたことを振り返るといかがでしたか?
宮前 今でも当時録画した歌番組を観ることがあります。どう見られているかをあまり気にしていなかったので、純粋に楽しんでいました。
─楽しみながらも、いろいろと考えるようになったんじゃないですか?
宮前 この一年で、自分のことよりも周りのことを考えるようになりました。「このコはどうしたらいいんだろう」「チームに足りないものは何だろう」とか、そういうことばかり考えていましたね。だから、一番変わったのは考え方かもしれません。それは、どっちの気持ちもわかったからじゃないですかね。
─どっちの気持ちも?
宮前 選抜に入れる人の気持ちと、入れない人の気持ちです。ファンの方からは入れると思われているけど、なかなか入れない人の気持ちもあります。選ばれないと、何度も心が折れるものなんですよ。だけど、その気持ちを初めて経験した時って、これから何度も経験するということがその時点ではまだわからないから、「ここで折れちゃダメなんだよ」って教えたりして。
─去年から今年にかけてのブログでは、後輩と楽しそうに写っている写真が多くアップされていました。
宮前 松本慈子とか杉山愛佳ですね。みんないろんな経験も失敗もしたほうがいいと思うんですよ。でも、そんな時に「こっちの道のほうがいいよ」って教えてあげたいと思うようになりました。押しつけるわけじゃなくて、ヒントをあげるっていうか。
─自分がした失敗は後輩にしてほしくないという。
宮前 それはありましたね。
インタビューの続きは…BUBKA5月号にて、撮りおろしグラビアと共にロングインタビューが掲載
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