綾野剛「原点に立ち返れました」顔だけを撮り続けた肖像作品集への挑戦

芸能総合 公開日:2022/09/05 12
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綾野剛が切望した、日本最高峰の写真家・操上和美との極限表現。毎月一度、同じスタジオ、同じポジションでの、これまで例を見ないストイックな撮影を敢行した。火花を散らすような濃密な8ヵ月を経て、変化し続ける男の顔を見事に収めた『Portrait』は、完全受注作品。発売日は、綾野の41歳の誕生日、2023年1月26日予定だ。



2021年の3月頃、編集部に操上和美事務所から電話が入った。操上は写真の世界で最も畏敬の念を抱かれる最高峰の存在。要件は「30代最後の、今の自分を撮ってほしい」と綾野剛に切望された操上からの、一緒にやりませんか、という声がけだった。この時、1982年1月26日生まれの綾野は39歳。1936年1月19日生まれの操上は85歳を迎えていた。ちなみに今作の発売予定日は、綾野の誕生日から決められている。


綾野は驚くほど毎回、違った空気をまとって現れた。ある時は1ヵ月で筋肉だけで体重を10kg増やし、ある時は水すら飲むのを制限して華奢な身体の男になっていた。人間の身体はここまで変えられるのかと僕らは心底驚いた。『Portrait』はまさに肖像作品集と言う意味合いそのもの。100年先でも、100年前でも、違和感がない、時代が映らない作品となり、クリエイションとしては最高峰のものとなった。(『Portrait』の撮影を記録したプロダクション・ノートより、一部抜粋)


<綾野剛 コメント>

「創作の原点に立ち返る」

操上さんのスタジオに初めてお邪魔した時、とある男性の写真に出会ったんです。その肖像写真はなんというか“写っている”のではなく、ただそこに“存在”していました。そしていつ撮られた写真なのか全く分からなかったんです。なぜなら時間が、時代が写っていなかったんです。ふとある言葉を思い出しました。役者を始めた頃「写るのではない。ただそこに居ればいい」。僕自身の創作の原点だったと思い出しました。物語もなくフィクションも存在しない削がれたところから表現を学んでいく。ポートレートという世界に身を投じることによって原点に立ち返れました。操上さんとの挑戦という名の決闘の日々は、作品と自身と他者と向き合うことの大切さを改めて教えて頂きました。


<操上和美 コメント>

「圧倒的な顔の重量感、その顔を通して綾野剛の全体を探る」

30代最後の、40歳までの今の自分を撮ってほしい、と言うことでした。そこで1ヵ月に一度、情景も何も排除して、定点観測のように顔だけを撮り続けた。コートを着た彼が車から降りてスタジオに入ってきて、マスクを着けた、そのままスッとカメラの前に立つ、というようなこともあった。その時々の役柄や、私生活を通じて顔も身体もどんどん変化する、その変化のプロセスが面白い。顔だけに集中することで、どれだけ全体を出せるか、深みに入れるか。ある種、実験的でもありました。撮影中に突然、彼が涙を流したことがありました。私はそれに反応して、静かにシャッターを切り続けました。そういう風に感情の起伏がある人間としての綾野剛。彼がなぜ泣いたかとか、もちろん知りませんし聞きません。しかし、とても印象深かった。


■『Portrait』※完全受注生産商品

予約開始:9月5日(月)

予約締め切り:11月7日(月)

発売日:2023年1月26日(木)


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