秋元康×ソニー・ミュージック×吉本興業のコラボプロジェクトとして2018年に結成となった、「吉本坂46」。
吉本グループに所属するお笑い芸人を中心とした男女混合62名のアイドルユニットだが、本格的なサウンドとパフォーマンスでファン層を拡大している。そんな「吉本坂46」が、ファーストアルバム『That’s Life~それも人生じゃん~』の2月2日リリースとともに、2月5日をもって、冬眠という名の活動休止に入ることを発表し話題を集めている。
今回は冬眠直前の吉本坂46メンバー、金田哲(はんにゃ)、榊原徹士、池田直人(レインボー)、樺澤まどかにその胸中を語ってもらった。
―17曲入りとボリュームたっぷり、さらにジャンルも幅広く聞きごたえバツグンなアルバムになっていますが、出来栄えや手応えなどいかがですか?
金田哲(はんにゃ)
最高のベストアルバムが出来上がり、こうしてみなさんにプレゼントすることが出来る。
宝箱のようなアルバムですね。
樺澤まどか
二期生は初のCDなので嬉しいです。新曲も入れて頂けていますので本当に気合も入っています!
―どれも思い入れ強い楽曲かと思いますが、みなさんの個人的なお気に入り曲を教えてください。
金田哲(はんにゃ)
僕は吉本坂46内の「CIRCUS」というユニットで出した、『STRAY SHEEP』という曲が気に入っています。
ただ…、この曲のシングルを出したちょっとあとに、米津玄師さんが全く同じタイトルの『STRAY SHEEP』というアルバムを出したんですよ。
全く同じスペルで、しかも同じソニーミュージックから出しているんですよ。
ちょっと納得がいっていないですね。
一同:
(笑)。
榊原徹士
僕も『STRAY SHEEP』は単純に好きですね。歌も衣装も映像も全て気に入っています。
普段の活動とは違う、オトナな雰囲気がいいですね。
池田直人(レインボー)
僕は『君の唇を離さない』に思い入れがあります。
この曲ではMV撮影に初めて参加させて頂いたんですが、MVの撮影って、こんなにスタッフさんがいて、こんなに時間かかって、こんなに多くの人が関わって、凄い熱量で作られているんだな!と感じて、そこからは他の方のMVも 見る目が変わりました。
樺澤まどか
私は二期生なので『永遠のゴールドラッシュ』ですね。
二期生は合格してからすぐにコロナ禍になってしまい、曲も出せないし、ライブも出来ないという状況が続き、待望の楽曲でした。
曲が決まった時は二期生みんなで盛り上がったのを覚えています。本当に出来上がって良かったという曲です。
―今回は全員歌唱の「笑ってサヨナラ」、2期生の「永遠のゴールドラッシュ」、河本準一さんとエハラマサヒロさんのユニットMJによる「誰を殴ればいい?」と3曲の新録曲もありますが、レコーディング時の思い出深いエピソードなどございましたら。
金田哲(はんにゃ)
『笑ってサヨナラ』のレコーディングスタジオが…、本当にドデカいところだったんですよ!
ロスでレコーディングするような。
きっと僕らの活動に対する餞(はなむけ)的な意味合いのレコーディングスタジオだったと思うんです。
榊原徹士
え?そこに3人で?
金田哲(はんにゃ)
いやいや!そこに1人!
その中にもスタジオがいくつかあって、僕が入ったメインのところなんて、天井がパイプオルガンのある教会くらい高いんですよ。
そのデカさに緊張して、声がうまく出なかったですね。
一同:
(笑)。
池田直人(レインボー)
僕はそのデカいレコーディングスタジオの隣の部屋を使わせてもらったんですが、スタジオに降りていく階段がめちゃくちゃ長いんですよ。しかも、降りている途中で温泉の匂いがするんです。
たぶんあの地下スタジオは、源泉にたどり着くくらい深いところにあるんだと思います。
一同:
(笑)。
―吉本坂46はMVにも力を入れていますが、新録曲MVのご予定などいかがですか?
池田直人(レインボー)
既に個々での撮影があったんですが、みんなバラバラの撮影で、他の人がどんな撮影をしたのか、出来上がり見てないとわからないんです。
僕らもまだ完成を見ていませんが、それでもかなり斬新な作品になると思っています。
金田哲(はんにゃ)
撮影が個々だったので、手を抜いた人のパフォーマンスは露骨にでると思います(笑)。
吉本坂46は個性の集まりみたいなところがあるので、それがこのMVで表現されるんじゃないかと思っています。個人的にはアルバムのジャケットっぽい仕上がりになっていると嬉しいですね。
かなり不思議なMVになると思うので、僕ら自身も出来上がりが楽しみです!
―そしてファーストアルバムをひっさげ、2月5日には公演「吉本坂46 2nd&3rd Anniversary Live〜冬眠〜」も控えていますが、意気込みなどいかがですか?
池田直人(レインボー)
間違いなく言えるのは、日本一面白いステージになるということですね。
ファーストアニバーサリーの時も、「音楽ライブに来て、こんなに笑えるんや!」というお声を頂いてましたが、それ以上のステージをお見せできると思っています!期待していてください!
樺澤まどか
私達、二期生はこんなにキャパの大きいステージは初めてなので、緊張しています。
それでも応援してくれている方たちに会える機会でもあるので楽しみです!
―そして2月5日の公演をもって冬眠と言う名の活動休止に入るわけですが、これはどのような意図で?
池田直人(レインボー)
ONE PIECEみたいに、各々が強くなって再会しようぜ!みたいな。
金田哲(はんにゃ)
そうですね。これは、「寝かせて熟成」ということです。
この熟成期間に、より味が出て、より個性が染み出て、熟成期間を経てまた出た時の、「うま味」に変わる。そういう意味での「冬眠」と捉えています。
榊原徹士
なんか個々のチームやユニットで冬眠するも良し、一期生や二期生で期間が違ってもいいし。
正直、この冬眠中に誰かが勝手に起きちゃってもいいと思うんですよ。
寝てる人もいれば、起きちゃう人もいるくらいで。
少し思うのは…、エハラマサヒロさんは寝なさそうですね~。
一同:
寝なさそう(笑)。
―今お言葉にもありました、冬眠明けの羽化、「熟成」を期待しているファンも多いかと思います。生まれ変わりがあるとすれば、どのような期待がもてそうでしょうか?
金田哲(はんにゃ)
僕が60何歳かになっていて…。
榊原徹士
え!?そんなに長いの!?
そんなつもりなかった!
金田哲(はんにゃ)
長いです。
だから、村上ジョージ師匠だけ間に合うかどうか…。
一同:
(笑)。
池田直人(レインボー)
玉手箱やタイムカプセルみたいな!
一同:
そうそれ!
金田哲(はんにゃ)
そういう意味では、このベストアルバムが、タイムカプセルなんじゃないの?
白髪になってこれを開けて聞く時、「若かったな~」ってなるんですよ。
榊原徹士
やっぱり「白髪になって」はもう決まってるんだ(笑)。
――2018年からの吉本坂46の活動を振り返られていかがですか?
金田哲(はんにゃ)
1700人以上が参加して、6次審査まであるオーディションってなかなか無いと思うんですよ!
歌審査に水着審査、自己PR動画審査もありました。
ナダルが書類審査で落ちたり、結構な猛者たちが落ちちゃって、凄い人たちが落とされて残った厳選メンバーなんですよ。
そして、秋元康先生を生で見れたという。
そんな秋元先生を目の前にして歌ったのは感動でしたね。疾風のごとく駆け抜けた思いですが、どれもこれも印象深いです。
榊原徹士
よしもと有楽町シアターという劇場で定期公演をしていた頃、二期生と絡むことが多くなったのは、ありがたかったですね。
僕ら一期生は、序盤に全力で駆け抜けまくってしまって、正直その頃にはダッシュしてなかったんです。
ところが、入ってきたばかりの二期生が全力ダッシュだったので、「ヤバくない!?」「抜かれるかも!?」と思わせてくれた。
あの刺激と新しい風はいい思い出です。
金田哲(はんにゃ)
確かに。あの時、二期生は全員で肩組んで入ってきたよね!?
樺澤まどか
そうなんです。私もここが印象深いところだと思っていて、二期生は団結力が凄くて、「みんなでがんばろう!」という意思をもっています。
一期生のみなさんにも、早く追いつき追い越せと全力ダッシュでしたね。
池田直人(レインボー)
僕は「握手会」という文化が印象的でしたね。
芸人って普通に出待ちしてれば、話せたり、触れ合うことも出来るじゃないですか。
そんな自分の握手会にお金を払ってきてくれるんだ!?という衝撃。
なので、そうやって来てくれる方たちに、しっかり返せるように活動を頑張っていこうと思えたことですね。
――新録曲「笑ってサヨナラ」にちなみ、2022年「笑ってサヨナラ」したいモノや、サヨナラしたいことなどございましたら教えてください。
榊原徹士
僕は今年笑ってサヨナラしたいことと言うか…、もう笑ってサヨナラしちゃったんです。
新年のご挨拶をLINEに登録してある全アカウントに送ったんです。そうすると、既読にもならなくて、その前のやり取りも無い方って少なからずいるじゃないですか。
そういった方のアカウントとサヨナラしてしまおうと。
そこで思ったんですが、芸人さんの返事は早いですね~!
本当にこういうところしっかりしてると思います。
ところが、役者は全然返事がこないんですよ(笑)。
樺澤まどか
今年は「食生活の乱れ」とサヨナラしたいですね。
私は「食」に興味がなくて、コンビニ弁当ばっかりなんです。好き嫌いも多くて、ニンジンとか食べられないですし…。
金田哲(はんにゃ)
我々吉本坂はニンジンカラーですからね、食べないとダメですよ!
樺澤まどか
頑張ります!今年は「ニンジン嫌い」からサヨナラします!
池田直人(レインボー)
僕はこの間、愛知県の競艇に挑んだんです。このボートレースでこの1年を占うぞと。
ガチガチのレースがあったので、その1レースに20万円突っ込んだんです。ガチガチの大本命がいますから、実質二連単という感じにして、だいたいどのボートが着ても60万円くらいになるだろうという計算だったんです。
そんなレースが始まってみたら…、ガチガチの大本命がエンストしてしまったんです。
そのままエンストしててくれれば、レース不成立で払い戻しがあったみたいなんですが、その船はエンストにも負けずに頑張っちゃったおかげでレースが成立してしまって…。
もう緊張感もなにもなく20万円なくなりました。
なので今年はエンスト、エンストを起こす船とはサヨナラしたいですね。
もちろんこの負けは船で取り返したいです!
金田哲(はんにゃ)
僕は「お酒」とサヨナラしたいですね。
一同:
絶対むり!!
金田哲(はんにゃ)
やっぱり痛風なんでね、痛風とサヨナラしたいんですよ。
アイドル史上初だと思うんです、こんな痛風というスタイル。
とにかく水をのんで、尿酸値を下げ、冬眠中に痛風とサヨナラしたいですね。
――それでは最後になりますが、ファーストアルバム「That’s Life~それも人生じゃん~」の魅力を視聴者に向けよろしくお願いいたします。
樺澤まどか
曲が全部、明るかったり、かっこよかったりして、さらに優しい歌詞で前向きになれます。
これを聞いて是非元気になって、これからも聞き続けて頂きたいです!
池田直人(レインボー)
吉本坂46の魅力、これまでやってきたこと全部が詰まっています。
みなさんも一緒になって、思い出を振り返ってくれれば嬉しいです。
そして、これからファンになってくれる方にも、このアルバムから、吉本坂46の過去を遡っていただければと思っています!
榊原徹士
アルバムということで、この曲順で聴いて頂くと、8曲目に『永遠のゴールドラッシュ』が来るんです。
折り返し地点に新しい風が流れる。
聴いてくれる方にとっても好きな曲が多いアルバムの中で、一番「なにこの曲!?」ってなる位置に新しい曲があるという攻めたアルバムになっています。
個人的には河本準一(次長課長)さんとエハラマサヒロさんの弾き語りユニット「MJ」の『誰を殴ればいい?』を推したいですね。
メンバーからも評価が高いので楽しみにしていてください。
金田哲(はんにゃ)
太く短く疾風のごとく駆け抜けた吉本坂46の魅力が詰まった、最初で最後のアルバム。
タイムカプセルだと思って楽しんで頂ければと。
同時に宝箱であり、玉手箱でもあるので、開ける度に何が飛び出すのか。
色々なタイミングで楽しんで頂けると嬉しいです。