独特な世界観と迫真の演技で2.5次元舞台俳優の中でも異彩を放つ、役者・梅津瑞樹。
そんな彼がドワンゴのオーディオブック配信サービス「ListenGo(リスンゴ)」にて、「天衣無縫(てんいむほう)」(著・織田作之助)の朗読に挑んでいる。「“朗読”という楽曲のMVを届ける」をコンセプトに昨年生まれた『Dream Stage -読奏劇-』のスピンオフ企画として、朗読した音声コンテンツを配信する企画だ。
そこでレコーディングを終えたばかりの梅津瑞樹に直撃!オーディオブックに挑む意気込みや書籍との向き合い方、プライベート、そして幼少期に至るまで聞いてきた。
――今回、『Dream Stage -読奏劇-』スピンオフ企画で、「ListenGo(リスンゴ)」での「オーディオブック」へのオファーを受けた感想をお聞かせください。
梅津瑞樹(以下、梅津):
声だけで皆さんに楽しんで頂けるコンテンツには以前から興味があり、普段からニコ生で朗読をやったりもしているので、お仕事としてお声がけ頂けたのは本当に嬉しかったですね。
――梅津さんは朗読作品「天衣無縫(てんいむほう)」をご自身で選ばれているそうですが、作品を選ぶ際のポイントは?
梅津:
いくつかの候補作がある中で、読んでいて面白いなと思える作品がこの「天衣無縫」でした。一般的な朗読作品とは違う空気感があるところも選んだポイントです。
――「天衣無縫」は多くの方が避けてきたという難易度の高い作品でもあるそうですが。
梅津:
やっぱり今回挑んでみて、難しかったですね(笑)準備期間ですとか、自分の中で落とし込む時間が欲しかったですね~!劇中の許婚(いいなずけ)相手のセリフじゃないですけど、「しもたな~!」と思いました。
一同:
(笑)
――梅津さんは普段からの読書量が多く、それに伴う知識量も半端ないとの評判も聞こえてきます。本はどのようなタイミングで読まれているのでしょうか。
梅津:
普段から本を読むタイミングすら意識せず読んでいます。神保町によく行くんですよ。本屋さんが多いので。
行ったらまず、買わないで帰るという事はないですね(笑)手に取ってみたくなっちゃう本ってあるじゃないですか。それを手に取ってみて、読みたくなって、買って帰ります。そして読む本がなくなったらまた買いに行くというサイクルです。おかげで部屋が本だらけで凄い有様になってます(笑)
――最近出合った本で印象的な作品はありましたか?
梅津:
佐々木 敦さんの『批評王』ですね。
自分はちょっとひねくれていたり、斜に構えて物事を斜めに見がちなところがあるんですが、そういった視点って批評と通ずるところがあるように感じました。