舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-』の囲み取材が23日、都内で行われ、主演の崎山つばさ、7ORDERの安井謙太郎、陳内将、脚本・演出を手がける毛利亘宏氏が出席した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で舞台作品が中止・延期となる中、感染予防対策を厳重に講じた上で、本作の幕を開ける。主演の崎山は「舞台に立てることがどれだけ当たり前じゃないことなのか身に染みている。色んなニュースがあり不安もあったけど、感染対策を徹底した中でこうして初日を迎えられることがどれだけうれしいことか。久しぶりなので、初舞台を踏むような感じになっている。意気込みは十分です」と感慨深く語った。
「人前で舞台に立つのは3月以来。ここまで演劇から離れているのは僕の芸能活動史上、1番長い」と話す陣内は、自粛期間中「芝居に飢えていたし、板の上に立ちたかった」と切望していたという。
きょう初日を迎えたが「今日がゴールではない」と強調し、「スタッフさんが消毒や換気、稽古時間も考えてくれて無理のない範囲内で濃度の濃い稽古期間を設けてくれた。これまでの日常に戻れるのか分からないけど、新しい演劇の一歩を踏み出せることに感謝」と思いを伝えた。
安井は「エンターテイメントはお客様あってのこと。自分のグループの公演に『行けなくなってごめんね』とメールが届いた」といい、「そう言わせてしまったことがとても心苦しい。そういう選択は自由に、ネガティブな感情が出ない世の中になればいい。エンターテイメントの表現もそうですが、オンライン配信など新しいチャレンジをしてくべき」とコロナ禍時代の演劇の形を提案した。
「死神遣いの事件帖」は映画と舞台を連動させる「東映ムビ×ステ」の第2弾。死神との契約によって不思議な力を使うことができる“死神遣い”の活躍を描く。舞台は、6月12日に公開された映画「死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-」のその後の物語となる。崎山は侠客の庄司新之助、安井は死神の十蘭、陣内は死神の百目鬼をそれぞれ演じる。
映画版の主演は鈴木拡樹が務めたとあり、崎山は「拡樹くんからバトンを受け取って、舞台の主演として堂々と演じないとという思い。色んな可能性をこの舞台から発信したい」と座長として意気込み。また、殺陣に初挑戦した安井は「舞台で初めて刀を持ちました。大先輩の2人に迷惑をかけています(笑)。初めて剣を持つので、しっかり頑張ります。楽しみにしていただけたら」と見どころをアピールした。
舞台は7月23日から8月2日まで東京・サンシャイン劇場、8月5日から9日まで大阪・梅田芸術劇場、8月13日は福岡サンパレス、8月15日は広島・上野学園ホールで上演される。もともと休憩なしの公演だったが、新型コロナウイルス感染予防のため構成を2幕に変更し、休憩時間に換気。また初日公演はライブ配信も行う。
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