「Fukushima 50」佐藤浩市&渡辺謙、福島第一原発事故は「絶対に忘れてはいけないこと」

芸能総合 公開日:2019/04/18 22
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Q:このセット(中央制御室)での撮影に参加したことについて

A:佐藤「他の発電所に視察に行かせて頂いて、そこの中操を見れたので、それがセット内に大きさも含めてほぼ忠実に再現されていました。実際のあの日直ぐに電源が落ちて、ずっと暗い中での作業になるんですけど、それもその通り再現してずっとほのかな明かりの中で撮影をやっていました。セットをリアルに再現して頂いてありがたかったです」

Q:本作のために作られた、大規模に再現されたセット(図3)について

A:椿「イチエフ内の免震棟にある緊急対策室になります。実際に吉田所長はここで指揮を執っていました。報道でもよく出てくる場所なので、みなさん記憶にあるのではないでしょうか?こちらもとにかく大きなセットで本物そっくりでした。ここに常時100人以上がいて、本部とやり取りしながら、中操とはまた違う緊迫感がある撮影でした」

Q:このセット(緊急対策室)での撮影に参加したことについて

A:渡辺「非常に不謹慎な言い方になってしまうかもしれませんが、ここには非常用電源がありますので、ずっと電気はつけっぱなしです。そしてドラマ的には何も起こらないんです。だけど、外ではものすごいことが起こっているんです。1日で撮影は終わらないので、お疲れ様でしたって言ってまたここに来ると昨日となんら変わらない物や人がいて、時間の経緯とか外がどうなっているのか分かり辛い。それが分からないことの焦燥感を感じればいいのかなって思っていました。セットの右上にテレビ画面のモニターがあるんですけども、ニュース映像やなんかの映像をここで流しているんですね。実際の津波後の映像ですとか、水素爆発した時の映像ですとかそういうものが流れますので、そういうのを見ながら8年前の第一原発の状況に自分を仮想でもいいから身を置きたい。そういう気持ちでモニターを注視して、撮影していたっていうのが僕の思い出ですね」

Q:本作のために作られた、大規模に再現されたセット(図4)について

A:椿:「セットというよりほぼ避難所そのものでした。現実と同じく体育館に作ったセットですが、多くのエキストラの方々に来ていただいて撮影が始まると、避難所そのものでした。この写真だけでも実際に避難されていた方々の大変さが伝わるかと思います」

Q:これからポストプロダクションが始まりますが、どんな映画になりそうか?

A:水上:「とにかく日本映画のターニングポイントになる映画になると思います。この事故を次の世代に伝えていくということは我々映画製作者の使命であると感じておりますし、ここまで描けるのは映画でしかできないと思います。世界に向けても発信していきたいと思います。海外公開も視野に入れていますので、ぜひご期待下さい」

Q:福島の方々に対して

A:佐藤「最近ニュースでも福島のことがまた取り上げられていますが、まだ何も終わっていないどころか、まだ何も始まってもいないかもしれない、それを来年のオリンピックイヤーにもう一度振り返りつつ前を向くために何をすべきか、何を考えるべきか、というのを皆さんで考えて頂きたいなと、自分も含めてですね。そういう思いです。」

A:渡辺「震災以降、岩手、宮城、福島、様々な避難所を回らせていただいて、それぞれ抱えている悩みや現実が違うというのは理解できているつもりではいるんですけども、さすがに僕たちのエンターテインメントという仕事の中で中々力を貸すことができませんでした。でも僕たちが一番力を発揮できるこの“映画”という中で、現実を知っていただく、こういうことが起こったんだ、ときちんともう一回皆様に触れて頂く事が出来る、そういう作品に関わることが出来た、この作品を届けることが出来ました。時間はかかってしまいましたが、そういう思いを伝えたいです」

Q:本作の撮影を通して、役者として新たに得られた事はありましたか?

A:佐藤「非常に強い思いを持って作り手の意図を伝えることが大切な映画もあれば、出来るだけ事象に沿って現実に沿って自分達がそこにいるそのものを伝える映画もある。演者の欲というよりはまっさらな気持ちの中でそれを体験するということを改めて感じさせて頂きました」

A:渡辺「新しいというよりも、僕は原点に戻ったような気がしました。若い頃はある種の欲みたいなもので必死に足掻いていたこともあったんですが。【本当にお前この仕事で社会にどう関わっていくんだ】っていうことをここ数年は考えながら仕事をしていたんですけども、本当にそのことにきちんと向き合わなければ、ということを思わされたので、そういう意味では原点に戻って、きちんとそこにあることを自分の身体を通してどうやって伝えていこうかという非常にシンプルな体験をしたと思っています」

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