「Fukushima 50」佐藤浩市&渡辺謙、福島第一原発事故は「絶対に忘れてはいけないこと」

芸能総合 公開日:2019/04/18 21
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Q:出演オファーを受けた時の気持ちについて

A:佐藤「人間は忘れなければ生きて行けないことと、絶対に忘れてはいけないこと、その2つが生きていく上で大変大切な事だと思っています。当然この映画は後者で、絶対に忘れてはいけないこと。それを我々がメッセンジャーとして、事実として映画にどう刻むか。劇場を出た時、この映画を観てくれた人々がどういう想いを抱くか、それを大事にして映画を進めていきました。」

A:渡辺「この題材をやるんだというお話を伺った時に非常にハードルの高い作品になることは間違いないなと思いました。ただ、これをやると決めたのは、『沈まぬ太陽』という映画を作って頂いた角川歴彦さんからで、その全てのハードルを越える気持ちで企画されたんだということをその時理解しましたし、受けて立つと言うとおかしいですが、参加させて頂こうと思いました。それともう一つ、『許されざる者』という映画を撮った時に、佐藤浩市君と一緒にやらして頂いたんですけども、〈浩ちゃん、100本目の記念作品どんな役でも出るからね〉と言っていましたが、最近多作なもんですから、いきなり100本直ぐ越えちゃいまして。その100本目にはお付き合い出来なかったんですけども、その時に約束した答えをこの映画で出したい。その答えを出すに相応しい映画になるなと思いましたので、その時点で一緒にハードルを越えたい、そう思いました」

Q:1・2号機当直長の伊崎(佐藤浩市)、所長の吉田(渡辺謙)を演じられましたが、役作りをどのように行ったか

A:佐藤「私どもの生活の中では、自然界に放射能はあるんですけども、あまり縁のないところにいる自分と、原発の中で放射能というものを理解しながらそこにいる方々。結局にわか勉強でしかないんですけれど、そういった現場を見に行かせて頂いたりとか、浅い知識ながら文章を読んで詰め込んでということしか出来なかったですね。後は演じながら、閉塞的な中操(中央制御室)というところでの人間関係が、上手い具合に順撮りでシーンごとに撮影出来たので、その中で取り組んでいくしかなかったです」

A:渡辺「非常にプレッシャーのかかる役でした。吉田さんはテレビ会議ですとか、その後色んなところでメディアに扱われていることが多く、尚且つこの映画の中で僕以外の方は皆さん名前がちょっとずつ変えてあったり、一応フィクションの作り方をしているんですが、吉田所長だけはご遺族にも確認をとって本名で出す、ということで頂いた役でした。実際に皆さんの目に留まっている映像も含めて、情報の多い方でしたので、そういう意味ではプレッシャーがかかりました。実際の撮影では本当にほぼ緊対(緊急対策室)の中でテレビ会議やら電話を外とやり取りをし続けていましたので、今ここで何が行われているのか、今何が起こっているのか意識するのが難しかったです。ただ、非常に助けになったのが、当時緊対で吉田さんの近くでお仕事をされていた方々が何人かスタジオにお見えになられたことがありました。その時に、この局面では実際にはどうだったのか、この局面では吉田さんはどのように対応したのか、テレビ会議や電話で映し出されていない吉田さんは実はどうだったのかということをかなり根掘り葉掘り伺いました。その時の状況を聞かせて頂き、それでかなり色んなことを監督と相談しながら、実際はテレビ会議を切った後に何回バカヤローと言ったか正の字をつけて数えていたとか。参考にしながら役を作らせて頂きました。」

Q:本作のために作られた、大規模に再現されたセット(図1)について

A:椿「これは、津波で破壊された原発屋外を再現したセットで長野県の諏訪市内に作ったものです。建屋の水素爆発のシーンもここで撮影しました。まるで戦場のようなセットで大変おおがかりなものになりました。我々が初めて見た時、本当に被害を受けた原発のように感じるほどの迫力でした」

Q:このセット(津波で破壊された原発屋内)での撮影に参加したことについて

A:佐藤「丁度中操を出て緊対に向かうというシーンで、このオープンセットが僕の初日だったんです。当然美術部の頑張りも含めて、改めて自分達がどこへ向かっていくのかということを再確認させて頂いたシーンでした」

Q:本作のために作られた、大規模に再現されたセット(図2)について

A:椿「こちらは正式には中央制御室と言いまして、サービス建屋の2階にある、1・2号機を制御するところです。いろんな資料を参考にして、細部まで正確に再現しています。これまでテレビなどでも映像化されていますが、ここまで大がかりに正確に作ったものはおそらくないかと思います」

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