劇団4ドル50セント湯川玲菜×福島雪菜、芝居が伝わることで自信に「稽古中、何度も泣いた」

芸能総合 公開日:2018/11/20 42
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秋元 康氏がプロデュースする演劇集団、劇団4ドル50セント。昨年の8月に劇団員のお披露目会見が開かれ、今年の2月には旗揚げ本公演「新しき国」を発表。劇団員の9割が演技経験のない演劇の素人集団だったにもかかわらず、「新しき国」の評価は上々。芸能生活においても、個人ごとにグラビアやバラエティー、ドラマ、映画などの活動を広げている劇団員たち。そして11月22日(木)からオルタナティブシアターで第2回本公演「ピエロになりたい」がスタートする。そこで劇団員の湯川玲菜福島雪菜に劇団4ドル50セントについて聞いてみた。




――まずはお互い、なんて呼び合っているのですか?
福島「ワンちゃん。最初、劇団員の間であだ名を聞き合いっこしたんです。そしたら“ユカワンコ”って呼ばれてるって言うので、私はワンちゃんって呼んでいますね(笑)」
湯川「同じ“レイナ”っていう名前の子が劇団員にいて。そのままの玲菜だったら、どちらか分からなくなるから、みんなからはワンコって呼んでもらっています」
福島「そうそう!」
湯川「私はみんながユッキーって呼んでいるから、ユッキーさん」

――そんなユッキーさんは、どんな人ですか?
湯川「人への気遣いが本当に上手な人で。いろいろなところで気を配ってくれて、心配もしてくれて、アドバイスもしてくれるので、優しいお姉さんって感じです」
福島「うわっ、うれしい。ワンちゃんは妹に欲しいっていうぐらいの癒し系。一緒にいたらヒーリング効果があるというか。純粋で何事にも一生懸命だし、かと思えばダンスはめっちゃうまいし。こんなにホワホワしているのにキラッキラのダンスをするので、すごい子だなぁって思います」
湯川「面と向かって言われると恥ずかしいですね(笑)。でも、ありがとうございます」

――劇団に入って約1年。今の心境は?
湯川「以前はお芝居に苦手意識があったんですけど、本公演の『新しき国』や週末定期公演を通して、自分の芝居がお客様に伝わるってことを学んで。少しだけ自信がついて、成長した部分があるんじゃないかって思います」
福島「ホントにそう思いますね。旗揚げ本公演で紀伊國屋ホールって聞いたときは、めちゃめちゃ不安がありましたから(笑)。最初の公演が終わったときの達成感や安心感、そして拍手をもらった瞬間の感動は今でも忘れることはできません」

――芝居経験のない劇団員ばかり。お2人もそうですよね?
福島「はい。だから稽古ではめちゃくちゃ怒られました。演出の丸尾(丸一郎)さんには今も毎日ものすごく怒られています。劇団員のほとんどの人が追いつめられていますね(笑)」
湯川「私も稽古中、何度も泣きました。どうやったら演技がうまくなるんだろう? どうやったらみんなに迷惑かけないでいけるだろう? って、ひたすら悩んでいました。でも、丸尾さんが怒るのも、愛があるからこそっていうのが分かってきて」
福島「ね!」
湯川「あくまで自分たちを成長させるための叱咤激励だっていうことに気付いてからは、いつも感謝しています」
福島「どんなに怒られたときも、ワンちゃんの言葉を聞くだけで癒されちゃうんですけどね(笑)。一家に一人、ワンちゃんが欲しいぐらい!」

――お二人から見た劇団4ドル50セントって、どういう劇団ですか?
福島「良くも悪くも、めっちゃ仲良し!」
湯川「ホントに家族みたいですよね」
福島「そう、家族。もうちょっと衝突したほうが成長できるかもしれないけど、全然ぶつからないんですよね。それに私たちは、ほかの劇団よりもすごく恵まれているなっていうことにも最近、実感しています。スタッフさんがすごい方ばかりじゃないですか。でも、1年たって、私たちも負けていられないっていう思いが劇団員たちの中でも芽生えてきました」
湯川「もう頼ってばかりいられないってね。みんなでお互いに高め合って、成長していきたいなって思っています」

――旗揚げ本公演「新しき国」を見た方は、きっと普通のミュージカルとは違うと思った人も多いでしょう。
福島「先日、丸尾さんが劇団の強みは“歌”だって言ってくださったんです。自分たちの持ち歌があって歌うことができるなんて、ほかのミュージカルにも音楽劇にどこにもないって。そして歌のパートはまるでミュージックビデオを見ているような感覚にもなりますし。それがいくつも重なって私たちの舞台は物語になっているんです。そういう見せ方ができる特別な劇団なんだよって教えていただいたとき、あらためて歌もダンスももっとがんばらなきゃって思いました」
湯川「しかも歌は秋元さんが作ってくださっているんですからね。その歌は大事に歌わなきゃって。もちろん、歌にもっていくまでの芝居も大事にしなきゃいけませんし。最初は舞台の上で歌うのは、とても抵抗があったんですけど…」

――恥ずかしかったんですか?
湯川「はい。恥ずかしすぎて、もう不安だらけで。大丈夫かな? って気持ちしかありませんでした」
福島「もう初めて舞台で歌ったときは、緊張し過ぎてヤバかったからね」
湯川「うん」

――ちなみにお互いに、何か聞いてみたいことってありますか?
福島「最後にタピオカを飲んだのはいつ?」
湯川「昨日…あれ、あ、一昨日だ!」
福島「ずっとタピオカを飲んでいるイメージがあるんです、ワンちゃんって(笑)」
湯川「すっごくおいして、大好きなんです」
福島「じゃぁ、私への質問ってある?」
湯川「難しい質問しか思い浮かばなくて」

――では、せっかくですから難しい質問をしちゃいましょう!
湯川「演技とかで、ここは守りたい! っていうものはありますか?」
福島「う~ん、最近、意識しているのは立ち位置。稽古場にみんなで並ぶといっぱいっぱいになっちゃうんですよ。そこで誰かと誰かが重なっていると、めっちゃ怒られて。だから、ここはあの子の見せ場だから、私は引いてちょっと開いたほうがいいかなとか。空いたところは私が埋めなきゃって思ったり」
湯川「あ、やっぱり意識してるんですね。見てると、すごく周りを見ているなっていうのが分かります。ユッキーさん、さすがだなって」
福島「ホント?見てくれていたの? すっごいうれしいんだけど(照)」

――最後にファンの方たちにメッセージをお願いします。
湯川「第2回本公演『ピエロになりたい』では、みんなが成長していく姿を間近で見られると思います。ぜひ見に来てください!」
福島「劇団が始まったときはほとんど、みんな素人で。それからもう1年。歌、ダンス、そして芝居とみんなのパフォーマンスはどんどん進化しています。ぜひその奇跡を『ピエロになりたい』で実感してください!」


文:今 泉

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