SNSで話題のコスプレイヤー本田夕歩が下着や水着など本格的なグラビアに挑戦した『本田夕歩1st写真集 amble』(KADOKAWA)が発売中だ。
「ゆっくり歩く」という意味で名付けられた『amble』というタイトルは、本田のマイペースな人生観を表現。ピンクバニーやセクシーなチャイナ服といったコスプレをはじめ、浴衣や温泉の入浴シーンから黒や茶のボディースーツ、水着、彼女感を感じられるミニスカートまで、本田の様々な姿を楽しむことができる一冊となっている。
初の写真集発売を受けての心境や、グラビアに挑戦したばかりの頃の胸の内などを彼女に語ってもらった。
──まずは今回、1st写真集を出すことが決まった時の心境をお聞かせください。
最初は「写真集を出しましょう」というより「写真集に興味はありますか」と聞かれたので、実際に出せるとは全然思っていなかったんです。以前、コミックマーケットで自発的に写真集を発売していたこともあったので「興味あります」とは答えたんですが、本当に出せることになって頭の中は結構ハテナな感じです(笑)。発売間近でやっと実感が湧いてきました。
──今まではあまり実感が湧いていなかったんですね。撮影中はどんな思いだったのですか?
被写体として活動していたことは多かったので、その延長線でプロの方に撮っていただいている感覚というか、複雑な気持ちでした。その後、本になる過程でいろいろとチェックしたり、写真をセレクトしたりしていくと、やっぱり自分で作るものとはまた別のものになっていって、そのギャップを通して実感してきました。ニュースで取り上げていただいたりもして、すごくドキドキしています。
──写真集のテーマは決まっていたんですか?
『amble』というタイトルは「ゆっくり歩く」という意味で、私の名前にある「歩」という字とリンクさせていただいているんです。自分の人生は、マイペースに歩くように自分の道を切り開いてきた感覚があるので、それをギュッと詰め込んだような一冊になっているんじゃないかなと思っています。
──特にこだわった点を教えてください。
私が写真集を出せるようになったのも、コスプレを始めたことが原点なので、ウサギのような衣装や、パンダをモチーフにしたチャイナ服などのコスプレっぽい衣装がお気に入りです。個人的にはボディスーツをすごく着てみたかったので、黒いボディスーツ姿は特にお気に入りです。
──なぜボディスーツに興味があったんですか?
私の好きな黒瀧まりあさんというモデルさんがプロデュースしているアパレルブランドでボディスーツを出していることが多いんです。その方が着ているからなのかもしれませんが、全然いやらしくなく女性らしさが出ていて、すごく惹かれました。自分もいつか着てみたいと思っていたけど、ボディスーツを普段着で着る機会はなかなかなかったので、今回着せていただきました。
──大変だったことはありますか?
大変ということはあまりなかったですが、水着やランジェリーのグラビアらしいショットは決めすぎるとあまりよくないみたいなんです。いつもとは違う感覚で動きながら撮影するのは自分にとって難しいチャレンジでもあったんですが、指示をいただきながらなんとか頑張りました。
──同じ撮影でもコスプレとグラビアではやはり違いますか。
全然違いますね。私はコスプレから入っているので、一枚一枚をキメちゃう癖がどうしても出ちゃうんです。初めてグラビアを撮影していただいた時に「キメないで、自然に動いて」と言われたんですが、それが本当に難しくて。今でもグラビアを撮影する時にはその言葉を忘れないように、教訓にしています。
──それは、コスプレだとキャラになりきるような意識が働くからでしょうか。
それもあります。その影響でコスプレしていない時に自撮りする時や写真を撮ってもらう時にもやっぱりキメてしまう癖があるんですよね。
──「SNSではこれまで見せたことのない、封印していた露出度の高い肌見せ」と紹介にありますが、この点はいかがですか。
SNSにはあまり露出度の高い写真を載せていなくて、自分の好きな私服やアップめの写真が多かったんです。今回のランジェリーカットは赤と黒のハッキリとした大人っぽいランジェリーで、普段着ることのないようなものだったので、チャレンジでした。
──初めてグラビアを撮った時には、恥ずかしさもあったのでしょうか。
プロの方に本格的なグラビアを撮ってもらう前に、グラビア風の写真を撮っていただいたことがあるんですが、その時にはあまり恥ずかしさはなかったんです。けど「これが世に出る」と思うと「どうしようどうしよう」とはなりました。
──世に出す前提じゃないグラビアの場合は恥ずかしくはなかったんですね。
SNSで自分のことを知っている人だけが見る写真という程度のものと、全国紙ではやっぱり違います。そういう規模で考えたことはなかったので焦りはちょっとありました。
──今回の写真集もそうですが、実際にご自分の写真が店頭に並ぶ気持ちはいかがですか。
写真集はまた違うかもしれませんが、コンビニとか書店に並ぶグラビア雑誌に自分の顔がいるというのは、不思議過ぎて最初は抵抗がありました。悪い意味ではなく、衝撃みたいな感じで。今はプロとして、ちゃんとお仕事をさせていただいているので、その時のピュアな気持ちはもうないんですけどね(笑)。
──今はプロとして、どんなことを心掛けていますか?
自分が盛れているとかそういうことじゃなくて、自分の好みではない写真が選ばれる可能性もあるので、どこから撮られてもいいように、とは思っています。表情やポージングは他のグラビアアイドルさんとか、いろんな雑誌のモデルさんを参考にさせていただいたりして勉強するようになりました。今まではコンビニに行っても雑誌コーナーを見ることはあまりなかったんですけど、今は「どんな子が出てるんだろう」とか「どういう子が人気なんだろう」とチェックしています。かわいい女の子が結構好きなので、ファン的な目線で見ることもあったり、その子を検索してみたりすることもあります。
──本田さんが思う今イチオシの女の子はどなたですか?
浅倉唯さんですね。めっちゃかわいいのでオススメです。見過ぎるとオタクになってしまうので、あまり見過ぎないようにしています(笑)。
──オタク気質なんですね(笑)。
そうですね。趣味思考が変わってもベースはやっぱりオタクなんだなとしみじみ感じるところはあります。好きなものについて喋っている時、本当に早口で何言ってるかわからないってよく言われるんです(笑)。
──マイブームはなんですか。
カードゲームのUNOをオンラインでできるアプリにハマっていて、ずっとやっています。
──UNOって今流行っているんですか?
世間一般的に流行っているかどうかはちょっとわかりませんが(笑)、自分にとってはUNOがブームです。
──写真集にはエッセイも載っているそうですが、どんなことを語っているんですか?
今回のエッセイは自撮りをする時にこういう風に撮っているとか、ダイエットで気を付けていることとか、そういう部分を載せています。
──本田さんを目指す女性にもオススメできる内容、ということでしょうか。
そういう女性がいるかはちょっとわかりませんが、そうですね(笑)。私みたいにコスプレをやっている方にも参考にしていただけるかもしれないので、真似してもらえたらすごくうれしいです。
──では最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします。
いつも応援してくださっている皆さん、本当にありがとうございます。無事に写真集は発売できましたが、まだまだ満足はできないので、これからも精進して頑張っていきます!応援よろしくお願いします。
取材・文・撮影:山田健史