羽多野渉・斉藤壮馬・西山宏太朗・武内駿輔・駒田航出演「おみくじ四兄弟」豊洲で開催

アニメ・声優 公開日:2019/12/23 6
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WEBサイト「KIKI by VOICE Newtype」にてピクチャードラマ形式で展開している「おみくじ四兄弟」の朗読劇「おみくじ四兄弟 冬の探偵はローストビーフがお好き」が、12月21日(土)、豊洲PITにて昼夜2公演にわたり開催された。2回目の朗読劇となる本作は、聖なる夜のサスペンスコメディー。シリーズ初となるBlu-ray&DVDの制作も決定し、さらなる展開に期待がふくらむこととなった。本稿では、昼公演の模様をレポートする。

事件の始まりは、3日前にさかのぼる。「木々神社」の個性豊かな看板息子たち、林家の長男・柊(羽多野渉)、次男・文人(斉藤壮馬)、三男・青葉(西山宏太朗)、四男・志季(武内駿輔)は、いつものようにくだらない小競り合いを繰り広げながらも、仲良く食卓を囲んでいた。そして話題が、神社とは縁遠い行事ながらも、自分たちらしく楽しんできたクリスマスのことに及ぶと、ふと、文人が思い出す。緒方という人物と知り合い、クリスマスパーティの準備を手伝って欲しいという相談を受けていたというのだ。あこがれの洋館でのパーティにも参加できると聞き、兄弟たちは嬉々として緒方のもとへ向かった。
 だがそこに待っていたのは、館の主・緒方航一と弟の航二(駒田航)、そして……おそろしい殺人事件! 仮装のために持ってきていたケープをまとい、揃ってポーズをキメる「おみくじ探偵四兄弟」。4人は、無実の罪を晴らし、真犯人を告発することができるのか!?




パーティといえば合コンを思い浮かべるくらい女性好きで、担当していたトイレ掃除もサボってしまう自由人の柊だが、兄弟の手綱を握るのはやはり長男。犯人扱いされたことに動揺し、ケンカを始める文人と青葉、嘆く志季たちに「何があろうと兄弟を信じる」と確かな光を与えた。なぜか都市伝説好きで、部屋に置かれた本をきっかけにマニアックに語りだし、青葉に静止させられる場面も……。

兄弟たちが楽しんでいる笑顔が何よりも自分へのプレゼントだなんてことを恥ずかしげもなく言えてしまう文人。推理するはずが、宇宙、人類、みな兄弟ともいうべき壮大なスケールの説法を繰り広げてしまう。兄弟たちも、文人の口からよどみなく流れ出る何かの勧誘のような甘言に笑いをこらえきれない様子で肩を震わせていた。また、柊が繰り広げる妄想の中で、緒方兄弟の間で揺れるA子役を熱演した際は、間違いなく本作のヒロインであった。

航一に「ツンデレ」と言われて、不服そうな青葉。ヤンチャな振る舞いでパーティの準備を引っかき回すが、航二から、まさかの大好きな猫の「餌やり」を命じられると、まっしぐらに「マイケル」のもとへ掛けていくさまが素直で愛らしい。推理の際には、手を招き猫のようにして飛び出し「にゃあ、にゃあ」と猫なで声で、そんな重要参考〝猫〟に話を聞く。もちろん言葉が理解できるはずもなく、無為に過ぎた時間にあきれる兄弟たちだった。

志季は、青葉のためにチョコレートケーキを用意しようとする健気な末っ子。歌うことが大好きで、この日もクリスマス、いちご、猫……さまざまなものをモチーフに、あふれる思いを節に乗せた。いたずらっぽい表情を浮かべながら、くるくると舞台を周って歌うさまは、さながらミュージカル! その即興ソングの曲名を並べて、頭が「こ・う・じ」となるという推理は当然、ただの偶然である。

温和で朗らかな雰囲気の緒方航一は、みんなを喜ばせようとローストビーフを作っている最中に何者かに殺されてしまう。作り手を失いながらも完成したローストビーフが、哀しみを呼んだ。一方で、見た目はそっくりなのに性格は真逆で人当たりの悪い弟の航二。なんと警察官でもあり、兄弟たちを犯人に仕立て上げるかのように追い込んでいく。常に冷静沈着といった面持ちで、自由奔放な彼らのツッコミ役としても大活躍。中でも、文人のピュア100%のスマイルにも負けず、耳元で「それは推理か?」と囁き返す場面は、会場中をノックアウトした。

航二が4人に銃口を向けた瞬間は、シリーズの終焉かと息を呑んだが、それは、まさに兄弟たちが今年のプレゼント交換会のテーマにしていた「ビックリドキドキズッキューン」ともいえる結末へ続いていた。幼い頃の夢を、そして兄弟の絆を信じる者たちに訪れた、心あたたまる物語。晴れやかな「メリークリスマス!」の声が、会場中に響く。





熱い拍手に迎えられ、カーテンコールに再登場した5人。語られたのは、小道具「ローストビーフ」の裏話である。リハーサル時は皿に何も乗っていなかったので、結果的にキャストたちへのサプライズとなったのだという。ちなみに夜の部では、さらに肉の量が増えていて2度ビックリ。しんみりとしたシーンだけに、笑いをこらえねばならず、よく腹筋が鍛えられたようだ。
また、ここでBlu-ray&DVDの制作が決定したことが発表となる。お互いに仕掛けあう落とし穴にハマったり、よりパワーアップしたキャラクターたちの個性にキャスト自身も動かされてしまった〝生〟ならではの瞬間の数々が収められていることに「本当に大丈夫かな?」と、苦笑しながらも嬉しそうなキャスト陣の様子も笑いを誘った。

「四兄弟だけで展開していく作品だと思っていたので、その分、ゲストとして参加させていただけて幸せでした。僕自身も12月が大好きなシーズンで、ローストビーフも出せたし、壮馬にヘンな勧誘もしてもらえたし(笑)、思い残すことのない朗読劇でした!」(駒田)
「ゲストというかたちで新しい風も入り、セットが豪華になったり、朗読劇としてもさらなる広がりを見せていることを思うと、これからが楽しみですし、何よりも皆さまが応援してくださっているおかげだということを感じました。引き続き、楽しんでいただけたら幸いです」(武内)
「みんなとの掛け合いはすごく楽しいし、それに対して、こんなにもたくさんの方たちから反応をいただけることを本当に幸せに思います。また、皆さんと一緒に笑って過ごしたいです」(西山)
「初めは手探り状態でしたが、スタッフさんもすごく丁寧に作ってくださっていて、この作品らしく、小さな思いやりや〝徳〟を積み重ねてきた先で、今日のこんな広い会場での朗読劇を迎えられたのだという気持ちでいっぱいです。この〝おみくじ〟は、本番が始まってみるまでわかりませんでしたが……大吉を引けたと思っています!」(斉藤)
「僕自身最年長で長男をやらせていただいていますが、後輩たちを見ているともう可愛くてしょうがないです(笑)。毎回、収録を終えるたびにキャラクターたちに新たな個性が追加され、その次の台本にそれが反映されていて、こうして積み重ねてきたものが朗読劇に集約される。このコンテンツは〝生きている〟のだと感じます。それも応援してくださる皆さまのおかげだと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします!」(羽多野)

撮影:山口宏之
文:キツカワトモ

©KIKIMIKUJI 2016

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