アニマックスが企画・主催する声優イベント『ようこそ妄想営業部へ~もしも声優がスーツ男子だったら、あなたはナニさせる?~』が11月3日、東京・朝日ホールで開催された。
2018年11月、今年5月に実施されたイベントの第3弾。これまではニッポン放送のラジオ番組『ミュ~コミ+プラス』(毎週月~木曜深夜24:00)内の人気企画「変態音響監督」をイベント化し、人気声優が即興演劇にチャレンジしてきたが、今回は“人気声優がとある営業部の社員だったら…”という設定で生ドラマを展開する。物語の分岐点はファンの多数決によって決定する新システムも導入された。
出演する声優は西山宏太朗、伊東健人、小林裕介、堀江瞬。そして進行役にはニッポン放送の吉田尚記アナウンサー。「都内にある総合商社イケボ商事妄想営業部」を舞台に、新人社員の堀江シュン、小林ユースケ、入社3年目の先輩社員・西山コータロー、伊東ケントのとある1日を描く。
堀江と小林は小学校から大学、就職先まで一緒という幼馴染。小林は堀江に対して好意を抱いており、堀江は「太陽のような営業になりたい」と夢をもった純朴な男子。小林の思いには気付いていない…という役どころ。西山はIQ170の変わり者の先輩、伊東は学生時代フランスにいた国際派だ。
さっそく部長役の吉田アナが「妄想力を鍛える訓練だ!」と切り出すと、4つのシチュエーションを提示した。(1)アポイントに大遅刻。女性クライアントを相手に遅刻を誤魔化す一言、(2)エレベーターに女性と2人で閉じ込められた。なんて言う?、(3)仕事に疲れた同僚OL。慰める一言は?、 (4)営業の女性が年下好き。弟キャラで商品を売り込む。誰がどのシチュエーションでセリフを披露するのかは、ファン投票で決定した。
トップバッターの伊東は(2)のシチュエーション。「閉じ込められてしまったようだね。まずは呼吸を整えよう。吸って…吐いて…。ハグし合えば心音が聞こえて落ち着くのでは?で、ハードルが高い?じゃあまずは手から繋いでみないか?」と甘いボイスでささやくと拍手と歓声があがる。続く西山は(4)で、弟キャラに変身して「いまだけお姉ちゃんになってくれますか?お姉ちゃんにはずっとキレイでいてほしいから、僕が家でずっと(美顔器を)コロコロしてあげるね」。小林は「僕が君にしてあげられることは自信をあげること。だからこの言葉を送るよ。“僕だけは君のことちゃんと見ている。だから頑張れ”」と慰めセリフの王道をいく。最後の堀江は(1)となる「本当はもっと早くこようと思ったんだけど…。あなたのこと考えていたら遅くなっちゃった。だから許して?」とあざとさ溢れるセリフで客席から「かわいい~!」と声があがった。