2019年1月からTBS・BS-TBS系で放送を開始するテレビアニメ「グリムノーツ The Animation」。このほど都内で行われた取材会に、メインキャストとなる声優の逢坂良太、上田麗奈、江口拓也、久保田未夢の4人が出席し、本作の見どころなどを語った。
「グリムノーツ」は2016年1月にスクウェア・エニックスから配信されているスマートフォン向けのゲームアプリ。「運命の書」によって決められた人生を歩むことを宿命付けられた世界で、主人公が仲間とともに人々の運命を捻じ曲げる悪の教団と死闘を繰り広げていく。
アニメではゲームに続き、人々が決められた人生を歩む中、何も書かれていない空っぽの脚本「空白の書」を持って生まれてくるエクスを逢坂、同じく「空白の書」を所持する仲間であるレイナを上田、パーティーを引っ張っていく兄貴肌のタオを江口、妹ポジションのシェインを久保田が続投する。
ゲーム配信開始からおよそ3年越しのテレビアニメ化。主人公の一人、エクスを演じる逢坂は「スタッフさんとも毎回のようにアニメ化したいねと話していた。ドラマCD化も1回あって、アニメ決定の報告はすごくうれしかった」と振り返る。
アフレコはすでにスタート。逢坂は「エクスはアニメの中だとプレイヤーの目線で物事を語ったりするので、スタッフさんに『あまり前に出ないでください』と指示をいただいた。ちょっと引き気味で全体を俯瞰して見つつ、旅をしていく。その部分のニュアンスが難しいと感じつつ演じています」。ゲームでは描かれていない部分がアニメ版で描かれており「エクスの幼少期のエピソードや、(エクスの幼なじみである)シンデレラとの出会いもある」と明かし、「視聴者の方に届けるというよりは僕自身がエクスのことをよく知れる機会になりましたね。新しい解釈を手に入れたような感じで。そのエピソードを踏まえて演技が変わってくるので、そういう意味ではありがたかった」と話す。
レイナに加えシンデレラも演じている上田は「2人が同時に出てくる話数もあり、頭がごちゃごちゃになりながらの現場で、私にとっては珍しい作品なんです」と苦労を語りつつ「アニメではそれぞれの性格がはっきり分かるストーリーに触れられた。お得感を感じながら毎回アフレコさせてもらっています」とにっこり。久保田もシェイン役とアリス役の兼任だが「アリスは、現時点で録っている話数では戦闘シーンしかないんです。これからアリスのストーリーが出てくるのでは」と期待を寄せた。
アニメならではの見どころについて、江口は「ゲームのバトル画面では、キャラクターがもう変身した状態になっていますけど、かけ声とともに変わる演出はアニメならでは。そういう部分はゲームでは見られないのでアニメで楽しんでもらえる。ゲームで登場した『あ、このセリフあったな』みたいなものも随所に散りばめられているので、プレイしている方も楽しめると思います」とアピールする。
童話がモチーフとなっていることから、好きな物語について話題がおよぶと「小さい頃から馴染みのある白雪姫は好きでしたね。特にこびとが好きで…」と上田。「こびとがアニメにも出てくれると個人的にはすごくうれしい。同じ声優さんで7人の声をやってほしい」 とおちゃめに提案。また、逢坂は「一寸法師の“うちでのこづち”はほしいなぁ」と話すと、久保田が「アラジンの魔法のランプとか!」。すると逢坂が「3回しか使えない。“うちでのこづち”は無限だから」と冷静にツッコみ、笑わせていた。
テレビアニメ「グリムノーツ The Animation」は2019年1月よりスタート。オープニングは竹達彩奈、エンディングは久保田が所属する声優アイドルユニット・i☆Risが歌う。監督は菅原静貴氏、アニメーション制作はブレインズ・ベース。
(C)SQUARE ENIX/グリムノーツ The Animation製作委員会・TBS