東山奈央1stライブ 日本武道館に笑顔咲き誇る
2018年2月3日。声優デビューから8年、歌手活動開始から1年と2日が経ったこの日に、記念すべき東山奈央の1stライブが日本武道館にて開催された。 客席を満員に埋め尽くしたファンが見守るなか、開演時間となり場内の照明が落とされると、一筋の光がアリーナ中央の舞台を照らし出す。そこに浮かび上がるのは一本のマイク。メインステージから現れた東山がゆっくりと歩み寄り、そのマイクを手にすると、後ろに控えたバンドメンバーによる演奏がスタート。1stアルバム『Rainbow』のリード曲でもある『君と僕のシンフォニー』、さらにTVアニメ「チェインクロニクル」EDテーマ『True Destiny』の2曲を続けて披露し、会場を大いに沸かせるのだった。 3曲目『Bright Heart』ではLEDスクリーンに映し出される映像とシンクロした演出を取り入れ、4曲目『Day by Day』ではファンと声を合わせた大合唱を楽しむ。ひとつひとつの出来事が新鮮で、心から楽しむ様子はまさに本人が言うところの“人生のお祭り”のようで、見ているほうも自然と笑顔になってくる。 衣装チェンジを終えた東山が再びステージに姿を現すと、ダンスパートに突入。6人のダンサー+東山の計7人で構成される“レインボーダンサーズ”によるパフォーマンスでは、普段の声優としての東山奈央ではなかなか見られないような大人っぽい振り付けにもチャレンジ。声優になる前、10年間習っていたという大好きなダンスへの想いを新たにしてステージに臨んだという東山は、キレのあるダンスでファンを魅了した。 さらなる衣装チェンジを経て、今度はバラード曲を中心に構成されたアコースティックパートへと移っていく。村下孝蔵による往年の名曲のカバーであり、TVアニメ「月がきれい」の挿入歌として使用された『初恋』や、同作品のエンディングテーマ『月がきれい』での美しい歌声に、ファンはじっと耳を傾ける。このパートのラストを飾るのは、東山本人が初めて作詞・作曲を手がけた『Rainbow』。今日まで支えてくれた周りの人たち、そして応援して下さる皆様への感謝の想いを胸に「ひとりひとりの心に語りかけるように」歌った東山は、曲が終わると同時に客席に向かって深々と頭を下げる。その瞬間、沸き起こった万雷の拍手を受け止めて、ホッとしたような笑顔を見せていた。 『イマココ』『Chain the world』でラストスパートを駆け抜け、最後は事前に振り付け講座の動画が公開されていた『君の笑顔に恋してる』を会場の全員で踊って、大盛り上がりのまま本編は終了。また、アンコールでは頭に大きなリボンを付けて登場した東山が、アニメデビュー作である「神のみぞ知るセカイ」で演じたアイドル“中川かのん”の『らぶこーる』『ハッピークレセント』を歌うというサプライズ演出も。アニメでは“なるりん制圧”をした中川かのんが現実世界でも“武道館制圧”をするという心憎い趣向に、熱いものが込み上げてくるファンも大勢いたに違いない。 さらにうれしいサプライズとして、3つのニュースが発表された。まずは本公演の映像化(Blu-ray)が決定。さらに、待望のオフィシャルクラブを開設することを発表した。オフィシャルクラブとは、いわゆる“ファンクラブ”のような内容で、ここでしか聞けない「奈央のひとりごと(音声コンテンツ)」や東山奈央が様々な料理に挑戦する姿をブログでお届けする「Nao’s キッチン」などお楽しみ満載のコンテンツが提供される。最後に、自身がヒロイン・津場木 葵役としても出演する、今春放送予定のTVアニメ「かくりよの宿飯」のOPテーマを担当することが発表された。そして、怒涛のニュースから勢いそのままに、期待の3rdシングル『灯火のまにまに』をなんとフルで初披露。和のテイストを取り入れた艶やかさが印象的で、東山奈央の新たな魅力を存分に引き出していた。 過去から現在、そして未来へと、彼女の25年間の人生の軌跡を辿るかのような1stライブは、もう一度『君と僕のシンフォニー』を歌って盛大なフィナーレを迎える。雪のような白い紙吹雪が舞うなか、そこにはたくさんの笑顔が咲き誇っていた。