エビ中廣田あいか卒業公演「私のことを忘れるくらいまで6人を応援して」
私立恵比寿中学(略称:エビ中)が毎年年末恒例行事として行っている“大学芸会”(大型ワンマンコンサート)を、年明け1月3日、4日の二日にわたって日本武道館にて開催。約2万人の観客に新年の始動を告げることとなった。 初日は「私立恵比寿中学迎春大学芸会 ~forever aiai~」の公演タイトル通り、昨年8月31日に“転校”(卒業)を発表した廣田あいか(出席番号6番)のエビ中としてのラストステージで、日本武道館でのコンサートは、奇しくも2014年4月15日にやはり3名のメンバーが転校した「私立恵比寿中学合同出発式~今、君がここにいる~」公演以来となった。 3日の公演は、廣田自身が衣装、セットリスト、ステージ演出までをも企画し、客入れBGMから会場アナウンスまで自身で担当するこだわりみせた。 各メンバーのキャラクターをデフォルメした自己紹介オープニングVTRに続いて、マントをつけた衣装を身にまとったメンバーが登場し、「絶対忘れられない1日にしようね」との廣田のMCから、『ポップコーントーン』『YELL』と続けて2曲を披露。その後も『きっとインフィニティー!』『EBINOMICS』『 売れたいエモーション!』『全力☆ランナー』『フユコイ』『なないろ』『感情電車』までを、口パクのMCを挟んで立て続けに披露した。 ここで再びVTRが流れ、映像のメンバーたちが「がんばってアイドルらしくやってみたけど、大切なことに気づいた気がする」「このままだと不完全燃焼って感じがする」「エビ中らしくない」と自問自答を繰り広げ、中山の「みなさん、ここからが本番のようです!」に続いて、廣田が「見てて、これがエビ中なんだ。これが好きだから今までやってきたんだ。この伝説のときをしっかりとその目に焼き付けてね」と語り、いつもの登場曲『ebiture』から、“真のエビ中”公演がスタート。“理想のアイドル像”としてのエビ中から、“自分たちらしさ”にフォーカスしたエビ中へと転換された瞬間だった。 ここから仮面を脱ぎ捨てた怒涛のライブパフォーマンスへと突入。『MISSION SURVIVOR』ではタオルを掲げ、『大漁恵比寿節』をパワフルに歌い上げ、さらに特効をふんだんに使用した『金八DANCE MUSIC』で観客を煽りまくった後、安本・廣田・柏木がステージに残り、「次の曲は今日、絶対にこの曲をやらないと後悔すると思った曲です。この曲を歌っている時の自分たちは最強だって、バカみたいに思い続けてきました」という廣田のMCから、2013年に初披露された、安本彩花・廣田あいか・松野莉奈・柏木ひなたの4名からなるユニット<くっつきブンブン>によるユニット曲『いつかのメイドインジャピャ~ン』をステージを駆け回り熱唱。昨年2月に急逝した故・松野の過去ライブ映像も映し出された4人でのパフォーマンスに観客はくぎ付けとなった。勢い止まらず『HOT UP!!!』、そして『サドンデス』では、「オイ!オイ!」の掛け声を「ぁぃ!ぁぃ!」に変え、会場の熱気は最高潮となった。 『幸せの貼り紙はいつも背中に』や『まっすぐ』、『お願いジーザス』などしっかりと歌い上げる楽曲をはさみながらも、本編最後の『大人はわかってくれない』『放課後ゲタ箱ロッケンロールMX』まで怒涛の勢いで駆け抜けた。Tシャツに着替えて登場したアンコールでは、廣田のラストシングルとなった『シンガロン・シンガソン』からエビ中最初のオリジナル・シングル『えびぞりダイアモンド!!』、そしてライブ定番の人気曲『ラブリースマイリーベイビー』で会場を一つにし、鳴りやまないダブルアンコールに応え2回目の『シンガロン・シンガソン』で公演を締めくくった。 終始湿っぽい雰囲気を感じさせなかった廣田だが、8年間アイドルとして活動してきた思い、そして残るメンバーに言及することで徐々に涙声に。「本当に、この6人は自分の可愛さに気づいていない。私は一緒に生活してきたから、この6人の可愛さ、いいところを世界で一番知ってるって自信がすごくあります。それを今日こうやって形にできたことが心から嬉しいです。今日のこの公演で、(メンバー)ひとりひとりの新たな魅力が、皆さんに届いたらいいなってその愛情だけで今日1日を作らせていただきました。この公演を、同じ時間を過ごしてくださった全ての皆さんに感謝しています。(中略)新しい誰かの素敵な魅力に気づいて、私のことを忘れるくらいまでこの6人を皆さんに応援してもらいたいなって、そんな気持ちでいっぱいです。これからも私立恵比寿中学をよろしくお願いします」と語り、アイドルとしての最後の言葉をファンにしっかりと届けステージを後にした。 一夜明け、6人体制初の公演となった4日の「私立恵比寿中学新春大学芸会 ~ebichu pride~」。 オープニングVTRでは、それぞれが今の気持ちや6人としてのエビ中を語る映像が流れ、ゴールドの華やかな衣装に身を包み、いつもの登場曲『ebiture』からメンバーが登場。前日に変わり、レーザーやLEDがふんだんに使用された近未来的なステージで、『シンガロン・シンガソン』『YELL』『Go!Go!Here We Go!ロック・リー』『エビ中一週間』と4曲続けて披露。 自己紹介パートでは、星名美怜が「360°どこから見てもアイドル」に代わる新しいキャッチフレーズ「エビ中のイマドキ革命ガール」を発表し会場から笑いを誘うと、真山は髪の毛の色を染めたことを報告。「『イマドキ革命ガール』の星名さんは黙って髪の毛を染めたんだけど、私はきちんと事務所に話して染めた」とちくり。星名の「イマドキ」っぷりをアピールすることとなった。 演目は『未確認中学生X』『ハイタテキ!』『藍色のMonday』『紅の詩』と進み、さらに『仮契約のシンデレラ』『チャイム!』『なないろ』『頑張ってる途中』まで続けてパフォーマンス。さらに大学芸会ならではのマッシュアップで、『あたしきっと無限ルーパー』『制服”報連相″ファンク』、そして小林歌穂による本物と見紛う秀逸かつコミカルなフェイクを堪能できるイントロからの『EBINOMICS』、そして最後はファイヤーボールでド派手な演出を盛り込んだ『サドンデス』で会場を沸かせた。 その後VTRのイントロダクションを挟み、近未来的な衣装に着替えたメンバーは、6人体制初となる新曲『響(ヒビキ)』(作詞:後藤まりこ/作曲:AxSxE/編曲:野村陽一郎)を初披露。続くここからのエモーショナルなロックナンバー『春の嵐』『日進月歩』『君のままで』で一気に観客を魅了すると、ラストスパートは『涙は似合わない』『手をつなごう』『靴紐とファンファーレ』『スーパーヒーロー』で、エビ中の歌心を爆発させる感動的な6人の熱演でオーディエンスをノックアウトした。 Tシャツに着替えてアンコールで再登場すると、『えびぞりダイアモンド!!』『ゼッテーアナーキー』『HOT UP!!!』『感情電車』、そして「2018年になっても私たちは…」の前口上から『永遠に中学生』で会場一体となる大団円を迎えた。 最後のMCでは安本彩花が「形がいくら変わっても、その時にステージに立っているメンバーが私立恵比寿中学です。それが“ebichu pride”!」と意思表明を果たし、新体制となった自分たちを鼓舞しながらも、「私たちを信じてくれた皆さんに絶対損はさせません!」と真山りかが高らかに宣言。 新たなグループのスタートで2018年のエビ中が始動した。なお、この日初披露された新曲『響(ヒビキ)』Music Videoが最速公開された。この日行われたライブ映像もフィーチャーされているとのことで、公式YouTubeチャンネルで視聴可能だ。