<競馬>Mデムーロ騎手、年間GⅠ最多勝記録更新なるか
モズカッチャンでエリザベス女王杯、ペルシアンナイトでマイルチャンピオンシップを制したMデムーロ騎手。これで2017年のGⅠ6勝目となり、武豊(2回)、安藤勝己、池添謙一、岩田康誠騎手の年間最多勝タイ記録に並んだ。残すはジャパンカップ~ホープフルステークスの6レースで、今の勢いなら記録更新の可能性は大いに有り得るのではないだろうか。 ここでこの記録の中身を少し検証してみたい。前述の日本人騎手はそれぞれ複数回優勝したお手馬がいての話であり、武豊騎手なら2005と2006年に2年連続で記録、この時はあのディープインパクト1頭で計7勝を稼いでいるのだ。その他、安藤勝己騎手は2007年にダイワスカーレットで3勝、ダイワメジャーで2勝の計5勝、池添謙一騎手は2011年にあのオルフェーヴルで4勝、岩田康誠騎手なら2012年にジェンティルドンナで3勝と必ず3勝以上の馬が1頭いての達成なのである。 しかし、今年のデムーロ騎手はどうだろう。冒頭2レース以外では、フェブラリーステークスがゴールドドリーム、宝塚記念はサトノクラウン、スプリンターズステークスをレッドファルクスで、菊花賞はキセキと全て違う馬での勝利となっている。この内容が他の騎手とは比べ物にならない程に高い価値があるというのはお分かり頂けるだろうか。 馬というのは1頭1頭脚質も違えば性格も異なり、各馬のパフォーマンスを引き出すにはそれぞれでベストな乗り方というのが変わって来る。それをデムーロ騎手はいとも簡単にやってのけ、毎レース人気以上の実力を発揮させている積み重ねがこうした結果に繋がっているのだ。これは正直、日本人トップの武豊騎手ですら出来ない芸当だと思うし、実際に今回の記録とは別にGⅠ騎乗機会10戦連続3着以内という驚異的な記録を更新中という事からも理解頂けよう。ちなみに今年に限って言えば、デムーロ騎手の1頭軸で3連単総流しにしておけば11月末現在で約100万円以上の利益が生まれているのだから驚きだ。 そして、これから注目すべきポイントはただ一つ。記録更新となる7勝目をどこで挙げるうかだろう。今後の騎乗予定馬をまとめると、来週に迫ったジャパンカップがシュヴァルグラン、2歳戦の3レースは流動的で未定に近いが有力馬に乗る事は間違いないだろう。ジャパンカップダートはモルトベーネ、暮れの有馬記念は恐らくサトノクラウンが戻って来るのではと推測する(あくまで想定なので実際に乗り替わりがあるかもしれないのでそこはご了承頂きたい)。 確定的な事は言えないが、今の好調さと神がかり的な騎乗を見ている限り、6レースあればどこかできっちりと1勝して来そうな気がしてならない。それが来週なのか年末なのかは分からないが、とりあえずデムーロ騎手の頭1着固定で馬券を流す準備だけはしておく。大抵の場合、こういう事を公にした時点でパタッと記録が止まったりするものなのだが…それでも彼の絶好調ぶりにはそんなジンクスすら平気で壊してくれそうなパワーを感じるのである。来週以降の彼の動向に注目したい。