VAMPS ツアー全公演終了、幕張メッセが巨大なライブハウスに
hyde(L’Arc〜en〜Ciel)とK.A.Z(OBLIVION DUST)によるロックユニット、VAMPSが11月5日、千葉県・幕張メッセ イベントホールにてツアー〈VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD〉のファイナル公演を開催。10月21日の兵庫県は神戸・ワールド記念ホールに続いて2回目のアリーナ公演となったが、1万人規模の大会場にふさわしい圧巻のパフォーマンスで怒涛の旅に有終の美を飾った。なお、VAMPS単体でのアリーナ公演は2015年のツアー〈VAMPS LIVE 2015 “BLOODSUCKERS”〉以来、約2年半ぶり。また、VAMPSが幕張メッセ イベントホールでライヴを行なうのは今回が初となるが、10月25〜27日には隣接の幕張メッセ国際展示場 9・10・11ホールにて毎年恒例となった自身主宰のハロウィンイベント〈HALLOWEEN PARTY 2017〉を開催、大きな話題を呼んだ。 「UNDERWORLDへようこそ! 最後に楽しませてもらうからな。準備はいいか? 悔いのないように行こう」 壇上の両サイドにはパトカーを模した本物の車を配し、中央には朽ちた教会がそびえる。ストリート感とゴシック感が混在するVAMPSならではの世界観が見事に具現化されたステージを背にhydeがそう呼びかけると、凄まじい歓声が場内いっぱいに渦巻いた。血気に逸るオーディエンスがひしめくオールスタンディングのアリーナ席、それをぐるりと取り囲むスタンド席の観客たちも負けじと拳を振り上げては声を張り上げ、完全に巨大なライヴハウスと化す幕張メッセ。1曲目のアルバム表題曲『UNDERWORLD』からシンガロングが沸き起こり、続けざまに投下された『INSIDE OF ME feat. Chris Motionless of Motionless In White』で早くも興奮は最初のピークを迎えた。世界基準を求めてアメリカに渡り、現地でもトップクラスのプロデューサー陣とタッグを組んで制作された『UNDERWORLD』の楽曲がセットリストの枢軸を担うとあって、ライヴサウンドもこれまでにも増してラウドかつヘヴィ。性急な疾走感に溢れた『DON’T HOLD BACK』にゴシック要素の色濃い『BLEED FOR ME』、シリアスな音像がエモーションを掻き立てる『IN THIS HELL』と次々に畳み掛けては聴き手を容赦なく揺さぶる。 詰めかけたファンを“BLOODSUCKERS(=吸血鬼)”と親愛を込めて呼び、「ここからは君たち、BLOODSUCKERSのすげぇところを見せてもらわないと成仏できないからな。今日が最後だからいちばんカッコいいところに行こうぜ。なんでアリーナがオールスタンディングかわかってんのか!」と煽るhyde。そのままなだれ込んだ『BLOODSUCKERS』ではパトカーの屋根に上ってひときわ扇情的に歌声を轟かせる。K.A.Zのギタープレイも最終日とあってか、この日はひときわ冴え渡り、指先から繰り出される繊細にして鮮烈なフレーズが客席の熱狂をどこまでも引き上げる。また、『MIDNIGHT CELEBRATION』ではhydeが客席フロアに降り立ち、手にしたスモークマシーンでオーディエンスにスモークを吹きかけ狂喜させる一幕も。 ライヴの終盤にはK.A.Zが「ツアーファイナルに来てくれてありがとう。みんながいてくれたから今年もこれだけ盛り上がってこれました。アルバムを聴いてくれて、曲を覚えてくれて、騒いでくれてありがとう」とオーディエンスに感謝を告げ、「じゃあ早いけど、良いお年を」と気が早すぎる暮れの挨拶を添えて場内を大いに沸かせると、hydeも「無事にここまで回れて、みんなの顔を見られてうれしい。みんな、かわいいね。今日もすごく楽しかった。しばらく会えなくなるけど、忘れんなよ!」と別れを惜しむ。そして「あれ、点けてくれる?」とスマートフォンのライト機能を点灯するよう客席に促したあと会場いっぱいに光が揺れる中で演奏は『SWEET DREAM』へ。しかしセンチメンタルなムードも束の間、『UNDERWORLD』のラストナンバー『RISE UP』からライヴの鉄板チューン『SEX BLOOD ROCK N’ ROLL』へとリレー。アッパーに盛り上げてフィナーレを飾った。 年内の表立った活動はこれが最後となるが、12月6日には今ツアーのZEPP OSAKA BAYSIDE公演の模様を全編完全収録したライヴ映像作品『VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD』がリリースされる。2018年には結成10周年を迎えるVAMPS、節目の年にさらなる飛躍を期待せずにはいられない。 文:本間夕子 カメラマン:岡田貴之、田中和子