NMB48メンバーをも虜にする、”罪作り”な西澤瑠莉奈の存在
2017年も激動の日々を歩んできたNMB48。数々の主要メンバーの卒業で、再びNMB48の地図は変わろうとしている。年末、そして来年に向け、今筆者が個人的に今後のNMB48を面白くしていく存在として注目している一人が、チームM・西澤瑠莉奈(にしざわ・るりな/愛称:るりりん)だ。 西澤の魅力は一言では語りきれない。まさに多様な一言。 高い鼻とパッチリした瞳とエキゾチックな美形、沖田彩華に元メンバーの上西恵らNMB48のグラビア班ですらうらやむほどのスタイルの持ち主である西澤。高いルックスを活かして時に男装(その時の名前は瑠莉斗/るりと)に披露することもあり、その姿は文字通り腰を抜かすほどの“イケメン”。山本彩を始め数々のNMB48メンバーを虜にしつづける、罪作りな存在である。 ステージに立てば、長年培ってきた技術で場を支える。可愛さから妖艶さ、時には男らしさすら感じさせる幅広い表現力を用いたパフォーマンス、タイトなダンススキルは、どんな瞬間でも映える。MCとなれば、賑やかなNMB48の中でも最も混沌を呼び込むチームMにおいて、一歩引いて一人ひとりの言葉に耳を傾けては円滑に場を進める“聖徳太子”的役割を一身に担い、爆発してしまいそうな場をグッと引き締めていく。 ステージでの生真面目さは普段からも現れる。レッスン場に一足早く着き、自己鍛錬を黙々と行う。それだけでなくダンスに悩む研究生、メンバーがいればスッと現れては教えていると、吉田朱里が目撃情報をラジオにて語っている。中でもチームNの本郷柚巴は研究生時代に西澤のアンダーを務め、彼女の真摯かつ熱い指導の下、順調に成長。本郷は「後輩が入ってきたら、るりりんさんみたいな、先輩に絶対になりたい」とブログに綴ったほどだ。後輩だけでなく、同期はもちろん先輩たちもついつい西澤には心を許してしまうようで、吉田に関しては幾度となく西澤に助けられたと公言。姉と呼び慕っている(吉田の方が3歳年上なのは、ご愛敬)。その懐の広さは、とても18歳のそれとは思えないほど。どうやら吉田曰く、人の気持ちをつぶさに察する能力を備えているらしい。 プライベートでも、YouTuberヒカキンと共演した際、彼からメンバー全員へと渡されたチョコレートを母と一緒に食べたいからという理由で、大切に持ち帰ったというホンワカエピソードも多々。西澤の心根が伝わってくる。一方で、SHOWROOMで彼女の母と共に怪談配信を行っている最中に、母に驚かされ号泣するなど、まだまだ幼さ残る部分も垣間見える。大人の子どもの挟間のピュアな部分がストレートに出るのが西澤の良さだ。 また独創的な趣味人ぶりをSHOWROOMでも展開。料理配信に、得意なイラストを披露する「描きまSHOW」やら、ギター弾き語り、途中で急遽挟まる謎の大喜利コーナー…と、驚異的な多趣味ぶりを発揮。視聴者、ファンを絶対に飽きさせないために、アレコレと手を尽くす。何にでも飛び込め!精神の塊のような面白配信は、2時間という時間をわずか数秒のような体感にさせるほど。中でも機動戦士ガンダムのプラモデルをひたすら真面目に制作する「ガンプラ配信」に熱中。そのガンプラ愛には、あのホビージャパンも注目するほど。その豊かすぎる個性は日々開花中だ。 SHOWROOMにブログ、Google+、Twitterと与えられたSNSの更新はほぼ毎日。内容も充実なうえ常に端正な長文をしたためている。ブログの末尾に必ず記される「いつも読んでくださってありがとうございます」の一言から彼女の姿勢が伺える。ステージング、キャラ、性格、人柄、どれも一級品の持ち主だ。この全ては彼女の日頃の努力の賜物である。 11歳という若さでNMB48・2期生メンバーとして加入。しかしデビューから彼女に待っていたのは試練であった。歌、ダンス共に未経験ゆえにスタートは出遅れ、2期生公演初日に選ばれること適わず。その悔しさをバネに鍛錬を積み重ねるも、翌年に結成となったチームMメンバーにも選抜されず研究生生活を送ることに。どれだけ努力を重ねても結果はついてこず、時間を重ねれば重ねるほど目の前で同期、後輩たちが昇格していく。その様をジッと眺め続ける日々。多感な年ごろにおいて、これほど残酷な現実はない。実に研究生生活は3年246日という長きに渡った。 しかし、決して腐らなかった。わずかなチャンスでも掴むために、スクランブルでも積極的に立候補、複数ポジションを身につけるために熱心に自主練習に励み続けた。公演ごとに違うポジションで出演しては完璧にこなし、『片思いの対角線』ではバックの全6ポジションをこなすまで染みこませたほど。彼女が公演で多様な表情を見せるのは、この弛まぬ努力の結果他ならない。しかも義務として捉えていない、公演に出ることへの喜びと感謝の念、そしてチームをNMB48を良くしたいという気持ちがあるからこそ成せるわざだ。時にはチームをまたいでの出演も。何度彼女のユーティリティぶりにNMB48が救われてきたことか。しかも周囲への気遣いもどんなに厳しい環境の中でも忘れたことはない。同期の盟友にしてオタ友だちの三田麻央は「どうしようもなく人生に悩んだ時に駆け込む先」と称賛。 謙虚ゆえ、自分を猛烈にアピールすることはない。コツコツと、淡々と、自らを磨き続けるその姿勢は素晴らしいの一言。自身のブログでも「努力は可能性を増やしてくれるはず」と記す。まだまだ足りないと理解しているからこそ。誰よりも真面目に努力し続けその魅力に磨きをかける西澤が、ラピスラズリのように美しく輝く日…その日は間近だ。「もっとたくさんの人に評価されてほしい!」と吉田は過去のブログにこう綴った。この一言に尽きる。(田口俊輔) 写真ⓒNMB48