渡辺麻友卒コン 柏木由紀の想いが詰まった手紙全文
10月31日、さいたまスーパーアリーナで、17,000人を集めて、感動のステージとなった、AKB48渡辺麻友の卒業コンサート。アンコール最後の曲となった『桜の花びらたち』の前、同期であり、親友、盟友、11年間共に歩んだ柏木由紀が、「私は麻友ちゃんに伝えたいことがいっぱいあるので」と、最愛の”まゆゆ”に宛て、手紙をしたためた。一瞬驚いた渡辺は、目の前でゆっくり手紙を読み始める柏木を見つめ、思い出をひとつひとつ紡ぐように聞き入った。 <柏木由紀手紙全文> 麻友へ。ついにこの日がやってきました。”AKB48を卒業するね”と打ち明けてくれたバスから、今日まで、できればこの日が来てほしくないなあと、何度も何度も思いました。でも、今日の麻友は、麻友史上最高に輝いていて、やっと見送る決心がつきました。今日は麻友にとっても、ファンの皆さんにとっても、メンバーにとっても、私にとっても、大切な日なので、出会って11年、初めて麻友にお手紙を書きます。 この11年、本当にいろんなことがあったね。初めの頃は、私のことを呼ぶとき、なぜかいつも”柏木由紀ちゃん!”とフルネームで呼ぶ、不思議でとっても可愛らしい子。そんな印象でした。しばらくして、たくさんの先輩の中に同期の麻友と私、二人だけで混ざることが多くなったね。その時くらいから二人で一緒にいることが増えて、楽屋も隣り、移動のバスも隣り、休憩時間も隣り、どんなときも私の隣りには麻友がいました。隣りにいてくれるだけで安心する。時には誰よりもふざけて笑わせて元気をくれる。この11年、麻友がいたから頑張れました。 そんなずっとずっと一緒だった私たちが、離ればなれになってしまった時がありました。東京ドームで発表された2回目の組閣。きっと麻友も私もずっと、一緒にチームBを引っ張って行くと思っていたのに、バラバラのチームになってしまって、ステージを下りて袖で目が合った瞬間、その頃人前でほとんど泣かなかった私たちが、人目もはばからず、抱き合いながら一緒にわんわん泣いたね。初めて麻友のいないチームで活動して、麻友の存在がこんなに大きかったんだとあらためて実感しました。 麻友の芯の強さ、ブレないところ、仕事に真摯に取り組む姿勢、心の底から尊敬しています。うまく言えないけど、誰よりも、いろんな我慢をしたり、自分の意思を貫くことで、いろんなことと闘っているようにも見えました。麻友がAKB48のために、いっぱいいっぱい頑張ってくれたこと、みんなよく分かっています。そして感謝しています。だから、少しだけ、卒業したら麻友自身のことだけをいっぱいいっぱい考えて、いっぱいいっぱいわがままを言ってください。私は、いつまでも麻友の同期であり、親友であり、時は、おかあさんにもなるからね。目に入れても痛くない、大げさじゃなく、こんなにも大切に思えるのは麻友ちゃんだけです。 最後に、いっぱいそれらしいことを書いてきたけど、でもやっぱり、さみしくてさみしくてどうしようもないのも事実です。こんなにさみしい気持ちになったのは初めてです。私にとっても、AKB48にとっても、麻友の存在はあまりにも大きすぎて、麻友のいないAKB48も、麻友が近くにいないこれからの自分も、今はまだ想像できないでいます。でも、麻友に安心して夢に向かって突き進んでほしいから、麻友の背中を見て、たくさんのことを学んだ頼もしいメンバーと一緒に、麻友が支えてくれたAKB48を、まだまだ大きくできるように、私も頑張るからね。だから、今日でさみしいって言うのは、最後にします。あと2か月、まだまだたくさん、一緒に思い出を作りましょう。くだらないことで、いっぱいいっぱい笑いましょう。 まゆゆ、卒業おめでとう。 麻友のことが誰よりも大好きな柏木由紀より。 割れんばかりの歓声の中、いつまでも抱き合っていた2人。11年が走馬灯のように思い巡ったのだろう、2人の目からは何ものにも替え難い、きれいな涙が溢れていた。