<競馬>キタサンブラック、最高獲得賞金額への道
先日、現役最強馬のキタサンブラックが年内限りで引退するという発表があったのはご存知だろうか。これまでに勝利したGⅠは菊花賞、天皇賞春、大阪杯、ジャパンカップのビッグタイトルを計5勝と、過去の歴代名馬と比べて何ら遜色のない実績を誇る2000年代でも有数の実力馬である。 陣営のコメントでは今週末に行われる天皇賞秋を復帰初戦とし、その後は順調ならばジャパンカップ、有馬記念の残り3戦を予定しているとの事。出走すればどのレースでも上位人気は必至なだけに、競馬ファンからすれば馬券に組み込まなくてはいけない有力所として頭を悩ませる事だろう。春の宝塚記念は9着敗退と無念の結果に終わってしまったが、逆にあれだけ大きく負けていれば能力の差では無い事がハッキリしているので今後のレースにおいて心配は無用。むしろ、大型馬で雄大なフットワークが持ち味の同馬にとって東京コースの2戦はかなりのアドバンテージになると見ている。 新馬戦、500万下の2戦はいずれも府中競馬場で連勝。その後、古馬になって臨んだジャパンカップはキャリア中のベストパフォーマンスの見解であり、自身の最低着順である日本ダービーを除けば3戦3勝と最も得意にする舞台と言える。そういう意味では、有馬記念よりその前の2戦の方が勝利する可能性は極めて高いのではないかと推測するのだ。 そして、キタサンブラックについて1番の見所と言えば、テイエムオペラオーが持つ歴代獲得賞金額の記録を塗り替えるかどうかという点。テイエムオペラオーが約19億3500万円でキタサンブラックは約13億4500万円、その差は約5億9000万円。一見、途方も無い数字の様に思えるが、ジャパンカップと有馬記念は1着賞金が3億円。この2レースを連勝すれば一気にランキングトップに躍り出る可能性も残されており、仮に天皇賞秋(1着賞金1億5000万円)を含む古馬3冠を達成した場合は3レースの総称金額が7億5000万円、更にJRAからの報奨金として2億円(外国産馬の場合は1億円)が付与され、これだけでも9億5000万円ものビッグマネーを手にする事となる。そうなれば、同馬の総賞金獲得額は何と約23億円にも到達し、20億の大台を大きく上回る驚異的な記録が打ち立てられるのだ。 芸能界を牛耳る演歌界のドン、天下の北島三郎氏がオーナーなだけに彼の運を持ってすればあっけなく達成しそうな気もしなくはないが、何より大事なのは天皇賞秋の結果に尽きるだろう。適性の面でやや不安材料のある2000mの距離さえ克服出来れば、残りの2戦は自ずと結果が付いて来る筈。ディープインパクトやテイエムオペラオーですら到達出来なかった夢の20億円台に到達して、是非とも有終の美を飾って欲しいものである。その上で最重要の1戦となる、第155回目の天皇賞秋でのキタサンブラックの走りをとくと拝見しようではないか。 余談だが、1着賞金が8億円のペガサスワールドカップを優勝しテイエムオペラオーの世界記録を今年早々に塗り替えたアロゲートはその後の成績が低迷。何と19億円台のまま11月に行われるBCクラシックで引退する事が決定している。もしアロゲートがここでも賞金を加算出来ずに現役生活を終える事があれば20億円には至らず、キタサンブラックの結果次第では再び日本馬が世界1の記録に返り咲くチャンスがあるという事を付け加えておきたい。