チキパ「解散してもいいって思うくらい全力」な超攻撃的ライブで魅了
Cheeky Parade(チキパ)の定期公演が10月15日に東京・青山RizMにて開催され、新曲『MightyGirl』が初披露された。 メンバーそれぞれがプロデュースを手がけるチキパの定期公演は、最後列エリア限定500円の最後尾エリアチケットや、特定の楽曲でステージに用意された特効演出の操作が自由にできる特効アップグレードチケットなど、ユニークなチケットが用意されているのもポイント。 また、彼女たちは毎月新曲を発表していくことを事前に予告し、9月公演では、メンバー7人(国内組5人+LA留学組2人)が歌詞を綴った『僕らの歌』を初お披露目したばかり。そして迎えた10月公演では、さらなる新曲として、ツンデレな女の子を歌った『MightyGirl』を初披露。心地よいギターのカッティングが生み出すリズムにチキパと等身大の女の子のちょっと強気な想いが溢れるこのダンスポップチューンは、ピースサインがダンスのアクセントとなっていた。 関根優那がプロデュースを行った第1部。その幕開けとなったのは、島﨑莉乃が「何ぼーっと突っ立ってんだよお前らよぉ!笑ってんじゃねーよ!……覚悟できてる?盛り上がれ!!」と、取り憑かれたように観客に暴言吐きまくる『チェケラ(ヘビメタVer)』だった。「ちゃんと観ろ!今のチキパを観ろ!」「Twitterばっかり見てんじゃねーよ!」とマシンガンのように煽り続ける島﨑。口だけではない魂を込めた発言の数々に、オーディエンスは自然と突き動かされるような衝動に駆られる。追い打ちをかけるように島﨑は、「楽しませるのどっちなの、今日は?お前らじゃないの?お前らじゃないの? お前らじゃねーの!頭振れ!!!」と眼光鋭くシャウト。なお、ライブという形式でチケットを買ってもらっている以上、「楽しませる」のは他でもない、ステージに立っているチキパのみなさんのほうである。 そんな激しさと爆笑が渦巻くスタートとなったライブは、急角度で空気を一変させる。次に関根は、アコースティックアレンジでの曲披露のコーナーを用意していたのだ。まずは、鈴木友梨耶、島﨑莉乃、渡辺亜紗美の3人がファンから人気の『SUPER STAR』を聴かせる。オリジナルバージョンでは、女の子のいじらしさとハッピーな雰囲気を纏っているこの曲だが、アコースティックアレンジになることで、これまでの表情とは少し違った、切なさが一気に増える大人な響きへと変貌を遂げた。 一方、関根は永井日菜とふたりで『SKYGATE』とガイナーの『OHANA』を披露する。自分の声を器用にコントロールしながら、想いを音へと置換えていく永井に、絶対音感を備えた関根のハーモニー。ありったけの熱量をぶつけて観客を圧倒していく今のチキパのライブとは違い、より繊細な表現と正確なボーカルワークが求められるステージに観客誰もが魅了されていた。 なお、1部のラストでは、ファンによる渡辺と関根の生誕サプライズも行なわれた。 会場内にお立ち台まで登場した渡辺亜紗美プロデュースの2部は、チキパの激しさを極限まで追求した内容となっていた。ライブ後半、「ここからは、みなさんを殺しにかかろうと思います。」と、渡辺が物騒な宣言をすると、昨今のチキパのキラーチューン『Hands up!』が空間を揺らす。いつもの激しさに誘われて、音圧と熱量の間でオーディエンスのボルテージは異常値へと振り切れていく。しかし本番はここから。「ありがとう! 前も後ろも楽しそうじゃん?……じゃ、もう一回行きます!」と、渡辺はまさかの2度目の『Hands up!』を宣言。センスの欠片も感じられない特効(スモーク)がまき散らかされる中で、会場はさらに加熱していく。しかも「まだまだ余裕だよね!」と、関根からは小生意気で攻撃的なリップサービスまで飛び出してしまう。 これが、次の展開へのトリガーになってしまった。「優那が、“余裕だよね”って言ったので。」と、不敵な笑みを浮かべた渡辺。そしてまさかの3度目の『Hands up!』。しかも激しさが増大する倍速verを投入する。誰もが初めて体験するスピードを目の当たりにして、観客は振り落とされないように必死に食らいつく。狂喜とも狂気とも書けそうな乱舞のその先、眩暈の向こう側にある何か。チキパというカオスが生み出すエナジーが、フロアに立ち込めていた。 レッドゾーンへと突入した会場の興奮に『無限大少女∀』が追い打ちをかける。それは、青山の地下空間で繰り広げられる、倒すか倒れるか、力の限りの一進一退の攻防。「言いたいことがあるんだよ!」から始まる、いわゆる“ガチ恋口上”も、自然と熱気と感情を帯びる。ところがファンからの気合いが感じられなかったのか、「チキパのファンてこんなもんなの? もっと行けるんじゃないの? ……ヲタクらしくコールしろよ!!」と、島﨑は不満を爆発させる。かくしてガチ恋口上は想定外の2回目へ。しかしこれにも納得できなかったのか、島﨑が「言え! 言えるだろ! お前らなら言える! 今日しか言えないんだよこれは! 今日しか言えないの! ちゃんと言って!!」と、3度目のガチ恋口上に至る頃には、涙なのか汗なのかよくわからないものが混じっての絶叫と絶叫が飛び交っていた。 全楽曲披露が終わり、チキパに贈られる鳴り止まない拍手と歓声。「『Hands up!』やばかったね。みんな馬鹿だった。最高です。ありがとうございます!」と、プロデュースした渡辺も汗だくで満足そうな笑顔を浮かべた。 なお、Cheeky Paradeは、11月11日の定期公演にて、さらなる新曲『JUMPER JUMPER』を披露することを予告(この曲に加えて、これまでの定期公演で初披露された『僕らの歌』『MightyGirl』の3曲は11月22日にミュージックカードでリリースされることも決定している)。さらに2月に予定されている6周年ツアーにむけて、12月10日には初の男子限定公演と女子限定公演を実施することを明らかにしている。 「6周年マジで成功させたいんです、私たち。ここにいる人たちにはわかってほしいです。もう後がないと思って頑張ってます。解散してもいいって思うくらい全力で頑張ってます。だから、6周年、みなさんと成功させたいです。チキパ5人だけじゃダメなんです。みんながいないとライブが成り立たないんです。」── 島﨑莉乃