NMB48 7周年ツアーで魅せた確実な進化と明るい未来
9月20日からNMB48の「NMB48 ARENA TOUR 2017」がスタートした。 NMB48にとってコンサートツアーは、一昨年2月に行われた「NMB48 ARENA TOUR 2015」以来。久々に開催されたツアーは前回と同じアリーナツアー。その初日となった横浜アリーナは初めての会場となる。これまで全国でライブを行ってきたNMB48だが、関東での開催は同ツアーで行われた日本武道館を最後に2年半の月日が経っている。 嬉しいコンサートの初日は、9月27日に卒業した木下百花の卒業コンサートでもあった。木下は破天荒キャラでこれまで好き放題やってきたイメージを持っている人も多いが、ギターを弾く山本彩とコラボをして伸びやかな歌声を披露したり、イメージとは正反対の可愛らしい楽曲を歌ったりと、持っている個性を存分に発揮した。特に木下が男装をして歌う『プライオリティー』では、木下のイケメンっぷりで、集まったファンを一発で虜にしてしまった。会場は完全に木下劇場になり、アイドルのコンサートの枠を越えて、木下の創り出すパフォーマンスを披露する最高の場所となっていた。 異次元パフォーマーとして、木下にしかできない異端児ならではのステージを展開。ファンなら木下のポテンシャルの高さは誰もがわかっていることなので、観る側の期待値もさらにアップしてしまうのが現実だ。約2時間半のコンサートはあっという間に終わり、大きい会場での木下のステージはこれで見納めとなった。 ツアーの初日に衝撃的なパフォーマンスを見せてくれたNMB48だが、9月23日に愛知県・日本ガイシホールで行われたコンサートでは、木下の出演予定もなかったことで、物足りなさを感じてるファンの方も多かったと思う。これまでのNMB48のコンサートに木下が出演しなかったことは、1度も無かったことで、”木下のいないコンサート”に大きなプレッシャーがかかっていた。 愛知公演では、コンサートの本編以外にブリッジコーナーとしてチーム対抗大運動会が行われた。ここではクイズやリレーなど、まるでバラエティ番組の公開生放送のような楽しさがあり、笑いのツボをしっかり抑えているメンバーも多く、会場を笑いに包むシーンも見受けられた。進行役の渋谷凪咲の天然っぷり、さらに城恵理子のバラエティでの面白さなど普段のステージではあまり見ることのできない姿を見せてくれた。笑いもNMB48の武器。名古屋のファンをしっかり魅了してくれた。 横浜・名古屋と2公演が終り、10月11・12日にはNMB48の地元である大阪での開催となった。2010年10月9日にNMB48が結成され7年であり、アリーナツアー最後の場所になった大阪城ホールで7周年コンサートとしての開催となった。初日の11日は、ツアーでは各チームのオリジナル楽曲披露や同期によるユニット曲、「AKB48グループユニットじゃんけん大会」で準優勝となった矢倉楓子と村瀬紗英が組んだ「ふうさえ」の披露などバラエティに富んだステージを披露してくれた。準優勝となった「ふうさえ」は、12月13日に発売されるAKB48のシングルのカップリング曲に収録され、ふたりが組んで歌う楽曲が音源となって発売されるのは初。勢いを見せてくれた矢倉だったが、コンサート終了間際いきなりNMB48からの卒業を発表した。まさかの発表に会場は騒然。卒業時期は2018年3月とまだ半年あるが、”みんなのふうちゃん”がNMB48からいなくなるとは、今でも信じられない人も多いことだろう。 そんな衝撃発表から一夜明けてツアーの千秋楽。オープニングから『NMB48参上』『HA!』『らしくない』『ナギイチ』『北川謙二』『オーマイガー』とアゲアゲソングをノンストップで歌い、あっという間にNMB48ワールドを作り上げていった。注目は太田夢莉がセンターを担当した欅坂46の『サイレントマジョリティ』。まさかの欅坂46のカバーである。太田は欅坂46の世界感をしっかり理解して、本家を凌ぐ存在感を見せてくれた。さらにこれまでありそうでなかった一期生の沖田彩華と川上礼奈による『となりのバナナ』、吉田朱里をセンターに迎えた『ハート型ウィルス』などファンには夢のような楽曲が次々と繰り出されていった。 7周年記念ということで、お祭り的な雰囲気なステージが展開されたが、キャプテンの山本彩が「紅白歌合戦』」について口を開いた。NMB48としての初出場は2013年。3年連続で出場するも昨年は落選してしまい単独出演することができず、AKB48グループとしての出場となった。そんな悔しさを胸に抱き、今年の出場を目指すことを宣言。昨年は視聴者投票で順位を決めてAKB48の楽曲を歌うメンバーを決めたのだが、その投票で見事に1位を獲得したのが山本である。さらにこの1年で山本を中心に大きく飛躍してきたことは良くわかる。 世間ではNMB48は山本彩というイメージが強いが、この日は太田夢莉や女性ファンから絶大的な支持を受けている吉田朱里など逸材揃いであった。コンサートの最後には研究生として活動していた11名が、正式メンバーに昇格する発表もあり、このツアーを通してNMB48の明るい未来像を見せてくれた。8年目の突入して今度どのような進化をするのか今から楽しみである。