NMB48のライブは、なぜ面白いのか?
NMB48がツアー「NMB48 ARENA TOUR 2017」を大成功のうちに終了させた。このツアーを通して感じたのは、NMB48のライブが「楽しさ」に振り切れているということだ。 もちろん、NMB48が特例なわけではなく、アイドル、ミュージシャン、舞台役者などなど、表現者は見に来てくれたファンを楽しませることが大前提となるのだが、それにしてもNMB48のライブはずば抜けて面白い。 まずは、今回のツアーで見せた「何度も繰り返しオープニングを行う」という実験的な構成。『OVERTURE』という、アイドルのイベントではお馴染みのオープニングテーマ曲があるが、当然一度のライブで一回だけ鳴らされることが普通だ。しかし今回は、ヤンキーバージョンから可愛いバージョン、そしていつも通りのオープンニングと仕切り直しを連発。吉本新喜劇の「繰り返しの美学」にも通じるこのしつこさは、ファンですら置いてけぼりにしてしまう可能性もある危険な取り組みだった。これを、しれっとやってしまうところにNMB48メンバーの対応力のスゴさを感じた。 そしてMCでは各メンバーが特色を出しとにかく喋る。大阪では一般人までノリツッコミをするとまことしやかに囁かれるが、まさにNMB48はアイドルとは思えないスキルと反射神経でトークを繋いでいく。これは、どこのグループも真似の出来ないNMB48の大きな武器となっている。 では、トークが上手いだけのバラエティ集団なのか?NMB48の強みはこの卓越したバラエティ力に加えて、パフォーマンスでも見せることが出来るところだろう。楽曲は王道のアイドルソングからコミックソングのような楽曲、ダンス曲と多種多様。アイドルライブの肝であるパフォーマンスでもしっかりとファンを引きつけるからこそ、関西特有のガチャガチャとした空間がピシッとまとまる。 お茶目でかわいくて面白い、まさに関西女子のいいところが全て抽出されたようなNMB48のライブは面白く、一度見るとハマる。 大阪だからこそ生まれたNMB48という特殊なグループ。アイドル不毛の地と言われた街で、「カワイイ」にお笑いをミックスさせ見事にエンターテイメントを実現。これからも、NMB48がアイドルとしての新たな道を切り開き続けていくことだろう。