TRFが25年間続いたワケ?SAM、CHIHARU、ETSUが作り出すダンスの未来
1992年に小室哲哉プロデュースのもと、サウンドクリエイターのDJ KOO、メインヴォーカリストのYU-KI、ダンスクリエイター・ダンサーのSAM、CHIHARU、ETSUの5人からなるテクノ・レイヴ・ユニット「TK Rave Factory」。後に現在の「TRF」に表記を改めるこのスーパーグループは、数々のヒット曲を持ちトータルセールス2100万枚以上を誇る。 日本を代表するダンスボーカルグループであるTRF、近年では楽曲のリリースは殆どないが、ダンサーチームによるTRFのメガヒットナンバーとエクササイズを融合した新感覚DVD「EZ DO DANCERSIZE」が、シリーズ累計350万枚を突破するメガヒットを記録したことも記憶に新しい。 今回は、SAM、CHIHARU、ETSUに話を聞き、これまでの活動と未来の話を聞いた。 「25周年、続くと思ってましたか?」というこちらからの問いかけに、CHIHARU は笑いながら「まさか、全く思っていなかったです」と明かせば、SAMは「頑張ってやったというよりは、解散しなかったってだけで…。実は15周年とか20周年の時に解散ライブにするかって話は上がったんですよ。でも、良く考えたら解散する理由がなくて、ここまで来ると今更解散してもね、って気持ちもメンバーはあります」と話し、ETSUも「解散って言ってもね」と笑う。 そうは言っても、ここまで長く続くには秘訣もあるのでは? 「長く続けなきゃとかは考えてなくて、こうしなきゃとかが無かったから良かったのかもしれないですね。(CHIHARU)」 「ファンクラブがなかったのも良かったかもね。ファンのために何かやらなきゃってのもなかった。ファンクラブも早いうちに解散しちゃったので、割と自由にやれたんですよ。(SAM)」 そもそも、なぜファンクラブは解散したのか?CHIHARUは「TRFって、エイベックス初のアーティストじゃないですか、だからみんななんにもわからなくてわーって解散しちゃったみたい(笑)。ほんと、素人集団だったからねエイベックス。」と裏話で場をわかす。 SAMは「マネージャーも素人で、昨日まで黒服をやっていたような感じの(笑)、海外も行ったこと無い、飛行機も乗ったこと無いで。CM撮影でLAに行ったんですけど、マネージャーが2人して浜辺でビール飲んでいて、俺たち必死で撮影しているのに(笑)」と話すとCHIHARUも「わたしたちがCM撮影で喉がカラカラになっているのに、誰も水持ってきてくれなくて。なのに、マネージャー2人はビール飲んで体を焼いているんだから(笑)」、ETSUも「地方に行って寝坊して降りてこなくて。信用していなかったから、わたしたちで帰るから新幹線のチケット頂戴って言ったのに、絶対大丈夫だからって渡さないで、それで案の定遅刻してくるの(笑)」と思い出話に花が咲く。「まあ、楽しくやっていたし、悪い奴らじゃないからね」と笑いながらフォローしたSAMの言葉に全てが詰まっている。「いやでもね、もっと笑える話があってね…」とエイベックス裏話は続くのだった…。 さて、そんなTRFは、ここ最近では楽曲というよりも「イージー・ドゥ・ダンササイズ」累計350万枚の大ヒットが目立つが、「全く売れると考えてなかったので、もっとしっかりロイヤリティ契約しておけばよかった(笑)」とSAMが冗談っぽく言うほどに、メンバーも驚きの大ヒットだった。CHIHARUも、「意外とみんな踊ってみたかったんじゃないかなと思いますよね。タイミングがスゴく良かったと思います。名前もスゴいじゃないですか。「イージー・ドゥ・ダンササイズ」って(笑)」と話す。 そんな3人が仕掛けるのが、舞台「DANCE REPUBLIC」。構成を岡村俊一が努め、オーディションによって約500名から選ばれた50名程のダンサーも出演。 SAMは「ダンスだけの舞台をずっとやりたくて、今年を皮切りに毎年続けていって世の中に知ってもらいたい。若いダンサーって、舞台に出るにしてもチケットノルマがあったり出演料が出なかったりするんです。でも、DANCE REPUBLICではしっかりと出演料を払ってあげられるようにしていくのが目標です」と理想を話す。続けて、「世の中のダンサーって、名前があってもそれだけで食べていくってスゴく難しいんです。40過ぎてもレッスンして、クラブでショーやって…、潰しが効かなかったりするんで、職業として成立するようにしていきたいんですよね。DANCE REPUBLICをカンパニー化していけば、年をとっても裏方にも回れるしね…。いろいろな意味で、ダンサーの出口になって欲しいです」と話す。 CHIHARUもこの舞台に「ダンサーって出口が少ないじゃないですか?バックダンサーでは一生食べていけないし。こういった公演をする中で、スターが生まれてくれればダンサーの出口となるキッカケになりますよね。あと、いいダンサーが育って欲しいと思っているんです」と話す。 SAMは「今年からちゃんと形にしていかなければいけないんですよ。でもね、TRFだからって斜に構える方もいると思うんです。だから、ちゃんとしたものを作らないと行けないと思っています」と意気込みを話す。 CHIHARUも「オーディションで参加する子たちは、殆どダンス公演が初めてで、この前話したのは、これは発表会と違うから…発表会は自分が頑張りましたという成果を見てもらう場所、この「DANCE REPUBLIC」は自分の成果を見てもらうって感覚じゃ駄目。ダンス公演はお金を払ってもらって観に来てもらうわけだから、恥ずかしくない踊りをしなければいけない。クオリティが高くなければいけないものだから、そこは意識してやっていこうって話しました」と明かす。 若手の登竜門的なダンス公演になる可能性のある「DANCE REPUBLIC」。TRFのダンサー3人が仕掛けるエンターテイメントに注目していきたい。