乃木坂46松村沙友理が感じさせた女優としての才能
吉本新喜劇の座長、内場勝則主演の舞台「FILL-IN(フィル・イン)~娘のバンドに親が出る~」が、7月13日(木)から東京・紀伊國屋ホールにて開演した。この舞台の見所は、演技力抜群の内場勝則、そしてギターとボーカルをしっかりとこなしてしまう天才肌の女優・相楽樹なのだが、乃木坂46松村沙友理の演技にも注目したい。 今回、松村はベースに初挑戦。そして全編大阪弁での演技と挑戦の多い舞台だった。「じょしらく」など乃木坂46としての舞台は経験しているが、単独での出演は初。そもそも、あまり女優のイメージがないメンバーだ。多忙を極めるアイドル活動と並行しての稽古とあって「本当にベースが弾けるのか?」と心配する声もファンの間であった。 しかし、幕が上がってみればそこにはしっかりとベースを弾く「バンド女子」の姿があった。担当の楽器が派手な技術を見せづらいベースなだけに、わかりやすくアピールをすることはなかったが全編に渡ってしっかりとベースの生演奏でバンドを支えた。 そして演技だが、松村の醸し出す「ほんわか」とした普段のアイドルとしての雰囲気はそのままに、時に見せる芯の強い女性の眼差しは必見。この「自然体」の演技は、時に過剰な演技も必要とされる舞台では非常に重宝されるのではないかと思う。生モノである舞台で「動」の演技は非常に大事だが、同じくらいに「静」の演技が必要とされる。松村は「静」の演技の中で様々な表情を今回の舞台で見せていたように感じた。 記者会見でも「化学反応が起きた感じ」と喜んだ松村、この「FILL-IN(フィル・イン)~娘のバンドに親が出る~」への出演で、女優としての才能を開花させる予感がする。この作品への出演をキッカケに、演技の仕事を本格化させればその独特な存在感はきっと人気となるだろう。今後も松村沙友理の演技に注目していきたい。