【イベント詳細レポート】アンジュルムが新曲で見せる進化
ハロー!プロジェクトの9人組女性アイドルグループ・アンジュルム(和田彩花、中西香菜、竹内朱莉、勝田里奈、室田瑞希、相川茉穂、佐々木莉佳子、上國料萌衣、笠原桃奈)が、6月21日に発売した『愛さえあればなんにもいらない/ナミダイロノケツイ/魔女っ子メグちゃん』発売を記念したミニライブを6月22日池袋サンシャインシティの噴水広場で開催した。 先月、「変わるもの、変わらないもの」と冠した武道館公演を終えたアンジュルム。今回の新曲は3曲ともにまさに「変わる」アンジュルムの現在進行形がパッケージされた、竹内の言葉を借りるなら「特選した」野心作になっている。オリコンデイリー2位も獲得し、勢いを見せるアンジュルムを一目見んと、平日の17時半という早い時間にもかかわらず、広場には大勢のファンが詰めかけた。 イベントの幕開けを飾るのはなんと佐々木、室田、そして上國料の3、4期メンバーを軸にしたバラードナンバー『ナミダイロノケツイ』。バラードと言えば過去には『寒いね。』とスマイレージ時代も含め数多く歌ってきたアンジュルムだが、今曲がいつもと違うのは歌声。「素直に真っ直ぐ歌って」と指導されたとこの日佐々木が語ったように、いつもの劇的な歌唱を完全に封印。ひたすらに真っ直ぐ、ピュアな声を轟かす。ただ、サビでは唯一エモーショナルさを爆発させるのは「この場所は私たちが守っていく」という休養中の相川へ向けたであろう温かい歌詞だからだろう。またジャズ/コンテンポラリー調は、アンジュルムのガムシャラなイメージとは180度真逆のしなやかで美しさで魅せた。 2曲目は『魔女っ子メグちゃん』。原曲の小悪魔的可愛さをさらに攻撃的に仕上げた今曲では、先日加入発表から1周年を迎えた笠原が軸に。13歳とは思えない程のコケティッシュさをまき散らす。いい意味で「悪ガキッ!」のまま成長を遂げるアンジュルムにとって、大人な空気を漂わす笠原だからこそ、可愛さと妖艶さが合わさった楽曲が成り立つ。まさに歌詞の通り「子どもだなんて思ったら大間違いよ」。 超攻撃的ナンバー『次々続々』では、一糸乱れぬダンス。ファンは盛り上がると同時に「スゲー!」と思わず声を挙げた。続くは、中々披露されないレア曲『カクゴして』が飛び出す!ザ・アイドルな愛らしさを振りまくファンキーな楽曲の通り、先ほどまでのカチッとしたダンスとは違い、時折自由気ままに振舞う姿はにこやか。まさに緩急自在。 そしてイベント最後に歌うのは『愛さえあればなんにもいらない』。和田、勝田、竹内、中西の1期、2期メンバーを軸に展開するダンスは、誰もが口をそろえて「アンジュルム史上最高難度」と語るように、複雑極まりない。エルガー『威風堂々』第一番を大胆にサンプリングしたEDM調の冒頭では思いきりダンサンブルに、ワルツへと転調するBメロではバレエ、サビでは一糸乱れぬ動きを見せるなど、楽曲と共にものすごい情報量が詰め込まれたこのダンスを、見事にパフォーマンス。武道館ではまだ未完成な部分があったものの、わずか1ヶ月でみごと仕上げてきた印象だ。この日、上國料が「今回のリリースイベントで一番いいパフォーマンスができるよう頑張ります!」と課したミッションは見事成功。 わずか30分という短い時間に今のアンジュルムの進化の過程が見事詰め込まれていた。℃-uteの解散から約2週間。次代のハロプロを牽引するに相応しい素晴らしい姿を見せたのは間違いない。