宝塚記念が過去最小頭数のレースに!?
今年の宝塚記念に出走予定の登録馬が発表された。ファン投票2年連続1位のキタサンブラックを始めとする少数精鋭の11頭がエントリー。しかし、その中には6月頭のエプソムカップに出走したクラリティシチーやスピリッツミノル、ヒットザターゲットなどの仮登録的な立ち位置の馬もいるだけに更に少なくなる可能性も大いに有り得る。もし、回避馬が2頭以上出た場合、84年にグレード制が導入されて以降、初の1桁頭数での開催が行なわれる事となる。これはこれで画的に見てみたい気もするが…上半期の総決算とも言われるグランプリレースで出走馬が10頭以上揃わないのも如何なものか。 そもそもの原因が、キタサンブラックが今年に入って更にパワーアップした事で他の馬が『とても敵わない』とレース前に白旗を上げているからである。特にライバル視されていたサトノダイヤモンドが早々に回避を発表した事で完全な1強ムードが漂った事も大きかった。戦前における対抗馬の筆頭がシュヴァルグランというのも例年以上に小粒なメンバー構成だという事を物語っているだろう。 加えて、今年は大阪杯(GⅠ)が新設された事も尾を引いているのではないか。大阪杯と宝塚記念の舞台設定が酷似している事から出走メンバーの能力比が容易に判断出来る。その結果、前述の様にキタサンブラック級の強敵を目の前にして退散する馬が続出という流れが起きているのものと推測する。確かに、GⅠレースが増える事は大いに賛成だ。レース数の増加に伴って競走馬の質も上がるだろうし、何より単純に盛り上がる週が多くなるのは競馬ファンにとって嬉しい事。が、結果として同じ様なGⅠが1シーズンに2回も行われるとなると、こういったデメリットが生まれる事も理解しておかなければならなかった。 実際に9頭以下でレースが施行されるとなるとレースの迫力も欠け、観客動員数や馬券の売上低下に影響する事は間違いないだろう。勿論、実際に走っている馬や騎手は真剣そのものでありそこを否定する気は無い。ただ、これが毎年の様に続くとなれば非常に由々しき問題であるという認識は持っておかなくてはなるまい。来年、再来年の施行される状況次第では、JRAに早急なレーシングプログラム改善を求める次第。 グランプリレースにはその年の強豪たちがこぞって参加する“お祭り”的な熱い空気感を出してもなわなければ妙に気持ち悪い。春の古馬3冠に王手をかけたキタサンブラックの独走が確定された出来レースとなっては寒々しかろう。それこそ、レース後に北島三郎氏の“まつり”が寂しく競馬場にこだまする映像を観るのだけはもうたくさんなのである。