萬斎、猿之助、貴一、蔵之介、佐藤浩市が“異種格闘技戦”
野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という、狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが競演する痛快エンタテインメント映画『花戦さ』。 信長、秀吉といった戦国武将と関わりを持ち、天下一の茶の湯者・千利休とも親交があった、池坊専好という実在した京都の花僧の物語で、戦国時代、時の天下人である秀吉に専好が単身立ち向かう姿を痛快に描く。 この度、本作を彩る豪華俳優陣が一堂に会したシーンをおさめたメイキング映像が公開された。 織田信長(中井貴一)に所望され、池坊専好(野村萬斎)が自らの花を披露する場面。その撮影現場に入る市川猿之助、佐藤浩市、中井貴一、佐々木蔵之介の姿がまず、映し出される。巨大な松のいけばな「大砂物・昇り龍の松」を吟味する信長に対峙する専好。庭先には豊臣秀吉(市川猿之助)、千利休(佐藤浩市)、前田利家(佐々木蔵之介)が控えている。その緊迫したシーンを中心に映像は構成されている。 東映京都撮影所に組まれた岐阜城の大広間のセットで繰り広げられた芝居は、名優たちの共演といった生易しいものではなかった。ジャンルを越えて表現者たちがぶつかり合う、演技の熱量はすさまじい。 「さすがは上様でございますな。お見事でございます。」と笑う若かりし秀吉。「何故、このような松を?」という信長の問いかけにさえ、天真爛漫に「て、て、天に向かって、その、グワワワーっと・・・」と答える専好さながらに、セリフを“シャドーアクティング”と称して練習する萬斎。待ち時間に弟弟子・専武役の和田正人と「おしょうがツー」とおどける姿も。そして、「武人たる者、茶と花を、人の心を大事にせよ」と武人の道を説く信長が、「猿!」と秀吉に呼びかけるのも印象的だ。 全てが終わったあと、中井貴一はこの日の撮影を振り返り、こうつぶやいた。「まるで“異種格闘技戦”の様相を呈していたなあ」。 ほかにも、権力者となった秀吉と利休が茶室で激しくも静かに繰り広げた「合戦」と呼ぶにふさわしい、のちの悲劇を暗示させるシーンや、前田利家が専好に「愉快なお方ですな」と笑いかける姿も織り込まれている。さらに折れてしまった松の枝に苦闘する専好と専武、専武があわてて専好に頭を下げさせるなど微笑ましいシーンも垣間見られ、本作のエンタテインメント性の高い仕上がりを感じさせる。 ■映画『花戦さ』 6月3日(土) 全国ロードショー 【出演】野村萬斎 市川猿之助 中井貴一 佐々木蔵之介 佐藤浩市 高橋克実 山内圭哉 和田正人 森川 葵 吉田栄作 竹下景子 【脚本】森下佳子 【音楽】久石 譲 【監督】篠原哲雄 【原作】鬼塚 忠「花戦さ」(角川文庫刊) 【配給】東映 (C)2017「花戦さ」製作委員会