指原莉乃のトークは、なぜ評価が高いのか?
HKT48指原莉乃が、フジテレビの深夜番組で放送をする新レギュラー番組「この指と~まれ!」をスタートさせる。今回、取材陣も招いての公開収録を行ったのだが、そこで見せ、聞かせたのは抜群の指原のトークスキルだった。 今回の番組では、抜群の安定感を持つ土田晃之をサブMCに迎えてサポートを受けたという事情もあったが、出演をしたアイドルすべてがトークスキルを持っていたわけではない中で、4本分、3時間以上の収録を難なくこなした。指原は本人も度々否定するように、「アイドルヲタク」なわけではない。モーニング娘。の熱狂的なファンとして、ハロー!プロジェクトのアイドルには詳しいが、その他のアイドルに関しての知識は人並みだと言う。その中で、時にはアイドルや観覧のファンをいじり、トークを回し、アイドルとしての立場で発言に同調しネタを加速させるスキルは素晴らしいの一言。 テレビ番組のMCというポジションで言えば、現役、OG含めてもアイドル史上最もトークスキルを持ったアイドルが指原だと言っても過言ではない。まさに、「格が違う」。 では、何がそんなにスゴいのか? 実は、テレビ画面越しから見られる指原のMC、またはひな壇でのトーク以上に、収録現場で取材をすると彼女が常に頭を動かし考えながら話していることがわかる。実際にオンエアされた部分だけでなく、没になっている場面でもしっかりと考えて発言をしていることがわかる、一切手抜きは無し。 また、ゲストや出演者だけではなく、スタッフや観客への気配りも抜群。ここまで褒めてしまうと「言い過ぎ」だと言われてしまうかもしれないが、それくらいに現在の指原のMCとしてのレベルはアイドルを越えるものとなっている。こういった出演者やスタッフ、ファンへの気配りは、収録中の自分に全て良い形で返ってくるもの。そういった空気をしっかりと読み、程よいバランスで周りをイジることでどういった場面でも自分が活かされる現場を作ることが出来るスキルを身につけている。 今回の公開収録でも、指原ファンではなく大半がゲストで登場したアイドルのファンだった。しかも、収録毎に大半が入れ替わることで指原としてもやりづらい部分が多かっただろう。しかし、「こんなに他のアイドルファンのヲタクに囲まれたのは初めて」とイジり、収録前後ではしっかりと客席やスタッフへ頭を下げ「よろしくお願いします」「ありがとうございました」と誰よりも挨拶を欠かさない。こういった空気を読み、その場のバランスを取る技術は、握手会などのイベントやコンサートで培ったものだろう。まさに、AKB48グループが生んだ「アイドルモンスター」と言える。 AKB48がアイドルの常識を破壊し続けてきたように、指原莉乃もまた、アイドルという存在を根本から破壊し続けている。ここまで、アイドルとしては圧倒的な知名度を獲得しながらも、テレビという「一般視聴者」が大多数のメデイアで活躍できたアイドルは皆無に等しかった。その中で、トークスキルで風穴を開けた指原。今後、アイドルの中で「次の指原莉乃」を目指すメンバーが出てくるだろうし、アイドルという文化がしっかりと今後も生き残るためには出現しなければいけない。 そのためにも、「この指と~まれ!」はアイドルとしての指原、MCとしての指原の両方をアイドルたちが体感できる、貴重な番組となっていくだろう。(編集部/高橋学)