もはやF1よりもハイレベル!?スーパーフォーミュラで展開される「世界レベル」の戦いは必見
国内モータースポーツ最高峰のフォーミュラカーカテゴリー、全日本スーパーフォーミュラ選手権。今年も粒ぞろいのドライバーたちがそろい、非常に楽しみな戦いが展開されそうだ。 (Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb) F1を頂点としたひとり乗りのレーシングカーがフォーミュラなのは、皆さんご存知かと思うが、では現在、F1に次ぐスピードをもっているのはどのレースだろうか。さまざまな意見はあると思うが、今は日本のスーパーフォーミュラこそが世界でもトップレベルと言われている。 その秘訣は、2014年から導入されたSF14シャシーにある。イタリアのダラーラとスーパーフォーミュラが作り上げたマシンは、ダウンフォースの大きさとタイヤの性能が相まって、コーナリング速度では「F1よりも速い」と言われているのだ。純粋なパワーだけで言えばもちろんF1の方に分があるのだが、例えばF1日本グランプリの開催地である鈴鹿サーキットでは、スーパーフォーミュラはF1のわずか数秒落ちで走ってしまう。 そんな魅力あるスーパーフォーミュラは、その速さと競争のレベルの高さから、わずか20席のF1のシートを惜しくも逃したドライバーを含め、近年多くの世界トップレベルのドライバーたちが参戦しており、ますますレベルが高まっている。2017年で言えば、昨年ヨーロッパで開催されているF1直下のカテゴリー、GP2でチャンピオンを獲得したピエール・ガスリーが、レッドブルのスポンサードとともにスーパーフォーミュラに参戦するのだ。 ガスリーはその実力は申し分なく、F1にはわずかにシート争いで敗れたものの、F1でトップを争ってもおかしくない逸材。すでに鈴鹿で行われたスーパーフォーミュラのテストにも参加しているが、いきなり上位タイムを叩き出した。また、注目どころは過去にアイルトン・セナやミハエル・シューマッハーらが制し、若手登竜門と言われたF3マカオグランプリを二度も制した、フェリックス・ロゼンクビストの参戦だ。こちらもヨーロッパのトップドライバーだけに、見逃すことはできない存在だろう。 その外国人ドライバーたちを迎え撃つのが、日本のトップドライバーたち。2016年チャンピオンの国本雄資や、15年王者の石浦宏明、そしてトヨタエンジン勢では中嶋一貴や小林可夢偉、いま最も勢いのある関口雄飛らのドライバーたち。ホンダエンジン勢では、山本尚貴や野尻智紀、塚越広大といったところがトップを争ってくるはずだ。 スーパーフォーミュラはエンジンは2メーカーが製造しており、今年もトヨタとホンダが供給。こちらも非常に近いパフォーマンスで戦っており、この争いも見逃せない。エンジンの違いをのぞけば、他の“道具”はすべて同じであるため、ドライバーがいかにその能力を引き出すかがスーパーフォーミュラの最高の楽しみなのだ。 集まっているドライバーたちは世界最高峰だけに、近年はその競争は驚異的なハイレベルにある。たとえば予選で言えば、その差は0.01秒のレベルでの争いになっている。他のGTカーレースのように、派手な競り合いはないものの、まさに世界屈指のドライビングテクニックとスピードを堪能できるレースと言える。 ほんのわずかなセッティングの違いや、タイヤの使い方ですぐにタイムが変わるスーパーフォーミュラ。今年も世界レベルの戦いは見逃すわけにはいかない。 Ryuji Hirano / AUTOSPORTweb