西沢幸奏 リリイベで観客を圧倒「楽しさは全然ミニじゃない」
3月20日、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージにて西沢幸奏が1stアルバム『Break Your Fate』のリリースを記念したイベントを開催。すべて自身が作詞を手掛けた全4曲を熱唱したミニライブと握手会で、ファンとのアツいひとときを過ごした。 彼女の歌声に集った人の姿は、ステージ正面の観覧エリアはもちろん、そのエリア外やさらにその後方のデッキにも。そんな観客揃っての「しえなー!」の声に呼ばれて、西沢は愛用のギターを携えて登場。まずは笑顔で観客を見回すと、ギターをかき鳴らして自身のステージを始める。 まずはアルバムリード曲『Break your fate』を披露。イントロのMCから、そのたたずまい通り西沢のテンションはまさしくロッカー。エリアにも曲に合わせて無数の手が挙がり、彼女を盛り立てる。その西沢は、曲に入っても変わらずギターをかき鳴らしつつ鋭くも力強いボーカルを響かせて、サビ直前には「break your fate」のコールの大合唱とともにサビに突入。ますますそのステージは激しさを増していき、後奏での絵になるギターパフォーマンスなども交え、1曲目から観客を魅了していった。 曲明け、この大観衆に、そして晴天に改めて喜びの表情をのぞかせる西沢。「“ミニライブ”なんて言ってるけれど、『楽しさは全然ミニじゃないなこれ!』と言って帰ってもらうのが私の今日の目標」と意気込みを語ると、続けて歌ったのは『Gemini』。激しいギタープレイとともに凛々しく歌い始めた西沢の歌声は、サビ頭の「Oh, Gemini」の大合唱にも後押しされてか、さらに圧を増していく。だがもちろんただ攻めているではなく、2番のBメロなどでは少し声を絞るなど、よりメリハリを感じられる1曲に。自らのイメージを確かめたかのように、2サビ後には曲中ながらも一瞬笑みが。彼女もまたこの瞬間、“ミニ”ではない楽しさを感じていたのだろうか。 続く『Goodbye Graffiti』は、彼女が作詞のみならず作曲も手掛けた楽曲。イントロではギターをかき鳴らしながら、ステージ上手へ下手へとファンの間近まで移動してからの披露。しかしもっともっとその声を聴きたい西沢は、1サビ明けに「もっと、(声)聴きたいなー!」と焚き付ける。それに呼応したのか、すかさず上がるコールのボリューム。その響きにうれしそうな表情を見せた西沢は、この正統派ロックチューンをさらにパワフルかつ爽快に届けていく。その力強さの中において、サビの最高音のファルセットは清涼感を与える効果的なエッセンスになっていた。 さて、時が経つのはあっという間。早くもこの日のラストナンバーに。「私は、ライブが大好きです。今日は“ミニライブ”だけど、どのライブとも変わらず全力でステージに立ちました」と改めて告げると、話題は自然と4月30日に控える1stワンマンライブのものに。「『まだまだ聴きたいな』と思ってほしい、というのが本音です」と素直に吐露したのちの「来てくれる人?」との問いかけには、数多の手が挙る。それを目にした西沢は、「じゃあ名残惜しくなく、『また会えるんだな』という気持ちでやります!」と、最後の曲『The Asterisk War(TVアニメ「学戦都市アスタリスク」新OPテーマ)』に、全開で飛び込んでいく。曲頭から響くコールにも後押しされつつ、自らが語った言葉通り、全力で歌声をぶつけていく西沢。そこにはファンを“引っ張る”と呼ぶよりも、“圧倒する”と称したほうがふさわしいほどのパワーが込められていた。オープンスペースでのライブでこの迫力なのだから、これが自分だけのためのステージだったらどれほどの凄みを感じられるのだろう……と、来る1stライブにもさらに期待させてくれたところで、ミニライブは終了。 デビューからはや2年。西沢幸奏待望の1stアルバムは、この日も感じられたようなド迫力の歌声とともに完成した。その1stアルバムを引っさげて行われるのが、こちらも待望の1stワンマンライブ「Break Your Fate」だ。2年間磨き続けてきたその歌声の持つパワーの爆発、体感しないテはない。西沢幸奏は新たなステージへと駆け上っていくことだろう。 Text by 須永兼次